はじめに

 いったいAWSには、いくつのサービスがあるのでしょうか? AWSサミットでは、160以上あると言われていました。

 そこで今回、全部調べて、一覧にしてみました。どこまで小さな項目まで数えるかにもよりますが、見つかったのは、155サービス。それをまとめてみました。

 それぞれのサービスは、分類ごとにまとめてあります。分類は、以下の通りです。

コンピューティング

コンピューティングサービスは、プログラムを実行する機能を提供します。その代表は、Amazon EC2です。

仮想コンピュータ機能を提供するサービス。要は、サーバ。起動した仮想コンピュータ(サーバ)のことをインスタンスと言う。

インスタンスは、Amazon VPCというネットワーク上に構成する。起動すると、SSH(Linuxの場合)やリモートデスクトップ(Windowsの場合)で接続して操作できる。

EC2の主な用語
インスタンスタイプ インスタンスの大まかな用途別分類。代表的なものとして、本番サーバでよく使われる汎用目的の「M5」、開発サーバでよく使われるバースト可能な(負荷増大の際にCPU処理能力を一時的に向上する)「T2」「T3」がある。
インスタンスサイズ CPUや搭載メモリ量などスペックの違いのこと。「tiny」「micro」「large」などがある。
AMI Amazon Machine Image。OSが含まれているディスクイメージのこと。さまざまなLinuxディストリビューションやWindows Serverがある。WordPressなどがあらかじめインストール済みのAMIもある。
EBS インスタンスに接続するディスク。SSDやHDDなどの種別、容量を任意に決められる。
Docker用オーケストレーションサービス。
AWS上でコンテナ化されたアプリケーションを管理・実行し、必要に応じてスケール(拡大)できる。簡単なAPIを使ってDocker対応のアプリケーションの起動と終了、ロードバランサーなどの多くの機能を実行できる。
Amazon ECSで使う、起動タイプのうちのひとつ。
ECSには、Fargate起動タイプと EC2起動タイプという 2 種類のモードがある。EC2起動タイプではサーバやクラスタを詳細にコントロールできる反面、煩雑。Fargate起動タイプは、サーバやクラスタの管理を不要とすることで、アプリケーションの運用にのみ集中することができるよう簡素化したもの。

Amazon Elastic Kubernetes Service

https://aws.amazon.com/jp/eks/

Kubernetesを使って、AWS上のコンテナを管理・実行する。略称はEKS。WindowsコンテナおよびLinuxコンテナの両方に対応。標準的なKubernetes環境で実行されるアプリケーションと互換がある。
EC2、RDS、ロードバランサー、ストレージをまとめたパッケージ。通信費も一定以下なら定額で利用できる。NginxやLAMPなど、WebサイトやWebアプリケーションの構築に必要なものが一式揃う。WordPressやブログ、eコマースといったウェブサイトの構築を支援する。
サーバ管理なしで、さまざまなプログラムを実行するサービス。サーバレスシステムの中心となるサービス。FaaS(Function as a Service)として、近年、注目されている。
プログラムの実行時に使ったコンピュータリソースに対してのみ課金される。処理量に応じて自動的にスケーリングされるため、時間帯により処理量が変わるシステムなどで活用される。

その他のサービス

EC2のインスタンスを自動で増減する機能。ELBと組み合わせて、負荷と連動してインスタンス数を増減することで、スケールイン・スケールアウト(台数の減少・増加)するシステムを構成できる。

Amazon EC2 Container Registry

https://aws.amazon.com/jp/ecr/

Dockerコンテナの実行環境を提供するマネージドサービス。環境の構築が不要なため、コンテナイメージをアップし、必要な場合にプルするだけで使用可能。
バッチ処理向けサービス。送信されたバッチジョブの負荷に合わせてコンピュータリソースを最適化し、必要な分だけ性能をスケーリングする。
JavaやPHP、Dockerなどで開発されたアプリケーションをApatch、Nginx、IISなどのサーバで簡単にデプロイおよびスケーリングできるサービス。
AWSで提供されているサービスをオンプレミス環境で実行する。顧客環境内にサービスを用意するため、低レイテンシが要求される処理やローカルで処理される必要があるものに適している。

AWS Serverless Application Repository

https://aws.amazon.com/jp/serverless/serverlessrepo/

サーバレスアプリケーションに対するリポジトリ。開発者は開発したアプリケーションを保存およびデプロイし、利用側はデプロイされたアプリケーションを簡単にインストールできるようになる。

VMware Cloud on AWS

https://aws.amazon.com/jp/vmware/

AWS と VMware が共同で開発したクラウドサービス。VMware vSphereベースで動作するオンプレミス環境をAmazon EC2にシームレスに移行できる。
試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。