はじめに
第1章 はじめに
第2章 業務改善の軌跡(GAS編)
第3章 コピペで使える!GASショートショート
第4章 GASを使ってスプレッドシートを操作
第5章 ローコードで実現!サーバーレスのスリープ問題回避術
第6章 GASで機械学習やってみた!
第7章 100本ノック?GASおじさん奮戦?
お読みいただきありがとうございます。
この本は某通信会社でインフラ設備の運用保守業務を担当し、日夜、自動化・効率化に取り組む士が集まり、共通のプログラミング言語GAS(GoogleAppsScript)を使用して日常の課題を解決した話をまとめた技術本です。
最近はSRE(Site Reliability Engineering)を目指して活動していますが、運用保守業務はいわゆる「コストセンター」と呼ばれ、サービスやシステムの信頼性を高める活動や付加価値を創造する活動にもあまりコストを掛けられません。
わたくし(ざっきー)以外は商業誌はもとより、同人誌も全くの初めてのメンバーで執筆しました。
あまり背伸びをせず、自分たちの身の丈にあったスキルレベルでの内容となっていますが、少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです。
2021年7月10日
野良HACK
ざっきー
本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。
会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。
八神
こんにちは。八神と申します。
仕事は通信会社で、商用サービス設備の運用保守業務を担当しています。今回、同僚にお誘いいただき初めて技術書というものを書いてみることになりました。技術書はおろか、長文を書くのは小学生の頃の作文以来なので、乱文になってしまうかと思いますが、温かい目でご覧いただけますと幸甚です。
さて、今回は私が数年前に新卒で入社してから、Google Apps Script (以下GAS)を使用して業務改善を行ってきたことについて話してみようと思います。
GASについては、書籍や研修などを全く受けたことがないので完全に独学ですが、実務に役立つツールをいくつか作れたと自負しておりますので、読者のかたの参考になればと思います。利用シーンも載せているので、実際にどういった場面で使われるのか想像しやすくなっているかと思います。
本書では、GASの始め方や基本的な動作方法は他文書や情報共有コミュニティーなどにお任せして、ツールの中核となる部分に絞って紹介しようと思いますので、ご承知おきください。
また、コードも誇れるほど綺麗なものでもないので、「こういった使い方ができるのか」という気持ちで見ていただければ幸甚です。
本項で紹介するツールは下記の通りです。
1.メール内容をスプレッドシートに自動転記
2.システム構成変更発生時のslack通知
3.機器故障時の保守ベンダーへの障害対応メール送信
4.データセンター入館申請書の自動生成
5.保守システムで提供しているWEBページのヘルスチェック
6.おまけ(株式投資の成績記録(完全プライベート))