まえがき
第1章 準備をしよう
第2章 ネットワークを作ろう
第3章 Webサーバーを作ろう
第4章 DBサーバーを作ろう
第5章 DNSサーバーを作ろう
第6章 ストレージを作ろう
第7章 証明書を作ろう
第8章 ロードバランサーを作ろう
第9章 Tips
あとがき
本書を手に取っていただき、ありがとうございます。本書は、AWSの構築をTerraformで行う本です。この本を読めば、Terraformを使ってAWSの基本サービスを構築する知識が身につきます。取り扱うAWSのサービスについては目次をご確認ください。
・AWSの主要な一部サービスついての基礎的な知識
・Terraformについての基礎的な知識
・Terraformを用いたAWS環境の構築技術
・AWSとTerraformについて興味がある人
・AWSやTerraformをはじめて触る方(中上級者向けの本ではありません)
・Linuxについての基礎知識
・Mac OS環境の基礎知識
本書は動作に慣れることを目的とし、AWSとTerraformで比較的小規模な環境構築を行います。そのため、Cloudwatch、AutoScaling、SSMなど、汎用性が高いものの触れていないサービスもあります。Infrastructure as CodeでAWSの管理を始めるためのお力になれれば幸いです。
本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた開発、製作、運用は、必ずご自身の責任と判断によって行ってください。これらの情報による開発、製作運用の結果について、著者や関係者はいかなる責任も負いません。また、2020年5月時点の情報を元に作成していることをご了承ください。
本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。
AWSは、アマゾンウェブサービスというAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。個人・企業いずれも利用可能なパブリッククラウドです。本書発行現在では、クラウドインフラ基盤として多くの開発者に親しまれています。著者2人も業務上で日常的に利用しています。個人利用でも、クレジットカードがあればどなたでも気軽に始めることができます。
AWSには無料で利用できる無料利用枠があります。無料利用枠には様々なものがありますが、本書では一部の代表的なサービスのみ利用します。1また、サービスの解説については本書での利用時に都度記載させていただきます。
IAM(Identity and Access Management)とは、AWSに関連するアクセス権限を管理するサービスです。2ここでは、Terrafomを利用するために必要なIAM Userを作成します。以下の手順に沿って設定しましょう。
1.AWSマネジメントコンソールを開き、サービスを検索するに [IAM] と入力しクリック
2.[Identity and Access Managementへようこそ] というページが表示されるので、そこで [ユーザー:] をクリック
3.[ユーザーを追加]をクリック
4.ユーザー名の欄に任意の値([terraform]など)を入力し、[アクセスの種類*] で[プログラムによるアクセス]にチェックを入れ、[次のステップ]をクリック
5.[既存のポリシーを直接アタッチ] をクリックし、[ポリシー名]の [AdministratorAccess] にチェックを入れ、[次のステップ]をクリック
6.[タグの追加(オプション)] 画面で[キー]に [Name]、[値(オプション)]に [terraform] と入力し[次のステップ]をクリック
7.[ユーザーの作成]ボタンをクリック
8.[.csvのダウンロード] をクリックしてファイルを保存(※画面移動する前に、必ずダウンロードしてください。重要な情報のため取り扱いにご注意下さい。このCSVは本章で後ほど利用します)