目次

まえがき

本書で得られること
対象読者
前提知識
ソースコード
本書について
免責事項
表記関係について

第1章 準備をしよう

1.1 AWSを準備しよう
1.2 Terraformを準備しよう
1.3 Terraformの基本構文
1.4 Terraformのタブ補完設定
1.5 本書で利用するコードの参照先

第2章 ネットワークを作ろう

2.1 VPCを作ろう
2.2 サブネットを作ろう
2.3 外部と通信できるようにしよう

第3章 Webサーバーを作ろう

3.1 EC2とは
3.2 EC2インスタンス
3.3 AMIとは
3.4 AMIの構築
3.5 キーペアとは
3.6 キーペアの構築
3.7 インスタンスプロファイルとは
3.8 IAMとは
3.9 IAMの構築
3.10 EBSとは
3.11 インスタンスの構築

第4章 DBサーバーを作ろう

4.1 RDSとは
4.2 サブネットグループとは
4.3 サブネットグループの構築
4.4 パラメーターグループとは
4.5 パラメーターグループの構築
4.6 RDS用セキュリティグループの構築
4.7 RDSインスタンスの構築

第5章 DNSサーバーを作ろう

5.1 Route 53とは
5.2 ドメインの購入
5.3 パブリックドメインの構築
5.4 プライベートドメインの構築

第6章 ストレージを作ろう

6.1 S3とは
6.2 Publicバケットの構築
6.3 Privateバケットの構築

第7章 証明書を作ろう

7.1 ACMとは
7.2 ACMの構築に必要な設定

第8章 ロードバランサーを作ろう

8.1 ロードバランサーとは
8.2 ALBの構築

第9章 Tips

9.1 Credentialsの取り扱い
9.2 Terraformの冪等性
9.3 Terraformの小技

あとがき

謝辞

まえがき

 本書を手に取っていただき、ありがとうございます。本書は、AWSの構築をTerraformで行う本です。この本を読めば、Terraformを使ってAWSの基本サービスを構築する知識が身につきます。取り扱うAWSのサービスについては目次をご確認ください。

本書で得られること

 ・AWSの主要な一部サービスついての基礎的な知識

 ・Terraformについての基礎的な知識

 ・Terraformを用いたAWS環境の構築技術

対象読者

 ・AWSとTerraformについて興味がある人

 ・AWSやTerraformをはじめて触る方(中上級者向けの本ではありません)

前提知識

 ・Linuxについての基礎知識

 ・Mac OS環境の基礎知識

ソースコード

 ・本書に記載のソースコードは全て以下にて公開しています。

 https://github.com/BuchioS/beginners_terraform_for_aws

本書について

 本書は動作に慣れることを目的とし、AWSとTerraformで比較的小規模な環境構築を行います。そのため、Cloudwatch、AutoScaling、SSMなど、汎用性が高いものの触れていないサービスもあります。Infrastructure as CodeでAWSの管理を始めるためのお力になれれば幸いです。

免責事項

 本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた開発、製作、運用は、必ずご自身の責任と判断によって行ってください。これらの情報による開発、製作運用の結果について、著者や関係者はいかなる責任も負いません。また、2020年5月時点の情報を元に作成していることをご了承ください。

表記関係について

 本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。

第1章 準備をしよう

1.1 AWSを準備しよう

AWSとは

 AWSは、アマゾンウェブサービスというAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。個人・企業いずれも利用可能なパブリッククラウドです。本書発行現在では、クラウドインフラ基盤として多くの開発者に親しまれています。著者2人も業務上で日常的に利用しています。個人利用でも、クレジットカードがあればどなたでも気軽に始めることができます。

AWSの無料利用枠について

 AWSには無料で利用できる無料利用枠があります。無料利用枠には様々なものがありますが、本書では一部の代表的なサービスのみ利用します。1また、サービスの解説については本書での利用時に都度記載させていただきます。

Credentials情報の取得

 IAM(Identity and Access Management)とは、AWSに関連するアクセス権限を管理するサービスです。2ここでは、Terrafomを利用するために必要なIAM Userを作成します。以下の手順に沿って設定しましょう。


 1.AWSマネジメントコンソールを開き、サービスを検索するに [IAM] と入力しクリック

 2.[Identity and Access Managementへようこそ] というページが表示されるので、そこで [ユーザー:] をクリック

 3.[ユーザーを追加]をクリック

 4.ユーザー名の欄に任意の値([terraform]など)を入力し、[アクセスの種類*] で[プログラムによるアクセス]にチェックを入れ、[次のステップ]をクリック

 5.[既存のポリシーを直接アタッチ] をクリックし、[ポリシー名]の [AdministratorAccess] にチェックを入れ、[次のステップ]をクリック

 6.[タグの追加(オプション)] 画面で[キー]に [Name]、[値(オプション)]に [terraform] と入力し[次のステップ]をクリック

 7.[ユーザーの作成]ボタンをクリック

 8.[.csvのダウンロード] をクリックしてファイルを保存(※画面移動する前に、必ずダウンロードしてください。重要な情報のため取り扱いにご注意下さい。このCSVは本章で後ほど利用します)


図1.1: IAMサービスの検索
図1.2: IAMページ
図1.3: IAMユーザー追加
図1.4: ユーザー名とアクセスの種類
図1.5: アクセス許可の設定
図1.6: タグの追加
図1.7: ユーザーの作成
図1.8: 作成確認とcsvのダウンロード
試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。