目次

はじめに
本書で学べること
本書の想定読者
本書の構成
注意事項
免責事項
表記関係について
謝辞
第1章 環境を作ろう
1.1 構築環境の全体像
1.2 Git for Windows
1.3 Ruby
1.4 Re:VIEW
1.5 TeX Live
1.6 GitHub
第2章 電子書籍を作ろう
2.1 電子書籍作成の全体像
2.2 接続前に準備する
2.3 リポジトリーを作る
2.4 リポジトリーを持ってくる
2.5 プロジェクトを作る
2.6 電子書籍を作る
2.7 データを同期する
付録A GitHubのセキュリティー強化
A.1 MFA設定
付録B 参考文献
B.1 Git
B.2 GitHub
B.3 Re:VIEW
付録C Special Thanks !
C.1 EmEditor
C.2 Git/Git Bash/GitHub
C.3 Lightscreen
C.4 Microsoft Paint
C.5 Microsoft PowerPoint
おわりに
著者紹介(プロフィール)
著者の活動記録

はじめに

 本書をご購入いただき、誠にありがとうございます。本書は、Re:VIEWを利用して電子書籍を作成する方法についてまとめたものです。


本書で学べること

 本書を読むことで、次のことについて学習できます。

 ・Re:VIEWを実行する環境の構築方法

 ・Re:VIEWを使用した電子書籍の作成方法


本書の想定読者

 本書は、次の方を対象として執筆しております。

 ・電子書籍を作ってみたい

 ・Re:VIEWで電子書籍を作ってみたいが、環境構築方法がわからない


本書の構成

 本書は次の構成となっております。


 ・はじめに

 本章です。本書の概要について説明します。


 ・第1章「環境を作ろう」

 Windows環境にRe:VIEWを作成するための環境を構築する方法を説明します。Git for Windows、Ruby、Re:VIEW、TeX Liveの導入や、GitHubのサインアップについて説明します。


 ・第2章「電子書籍を作ろう」

 電子書籍を作成する方法を説明します。GitHub接続の準備、リポジトリー作成、リポジトリーコピー、プロジェクト作成、電子書籍作成、GitHubとのデータ同期について説明します。


 ・付録A「参考資料」

 本書を執筆する際に参考にしたURL、文献の一覧です。


 ・付録B「Special Thanks !」

 本書作成の際に使用したツール群です。


 ・おわりに

 本書のあとがきです。


注意事項

 本書は、電子書籍の中身(コンテンツ)をどういう風に考えるかついては説明しておりません。どんな中身(コンテンツ)にするかは皆さんにお任せします。


 本書は技術同人誌「Git for Windows + Re:VIEW で電子書籍を作ろう」1を底本としています。ご理解の上、ご購入ください。

免責事項

 本書は情報の提供のみを目的としております。本書の内容を用いて何かする場合、必ずお客様ご自身の判断と責任でお願いします。著者はいかなる責任も負いません。

表記関係について

 本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。

謝辞

 本書を購入してくれた皆様に感謝いたします。また、本書の執筆の機会を与えてくれた「技術書典」2に感謝いたします。


 本書の商業出版化の機会を与えてくれた「インプレスNextPublishing」3と編集長の山城敬さんに感謝いたします。山城さんが技術書典14で私の本を見つけてくれたおかげで、本書をリリースすることができました。ありがとうございます。


 最後に、私の執筆を温かく見守ってくれた家族(娘と妻)に感謝いたします。ありがとうございました!

1. https://techbookfest.org/product/tY1jwwmnCZE8EXnFMveF1q

2. https://techbookfest.org/

3. https://www.impressrd.jp/

第1章 環境を作ろう

 本章では、構築する出版環境の全体像と、その環境に導入するツールについて説明します。

1.1 構築環境の全体像

 今回、構築する環境は次の通りです。


図1.1: 構築環境の全体像

 Windows 111を導入済みのパソコンに、次のツールを導入します。

 ・Git for Windows 2.40.0

 ・Ruby 3.2.1

 ・Re:VIEW 5.7.0

 ・TeX Live 20232


 さらに、執筆したデータの保管場所としてGitHubも使用します。


1.1.1 Git for Windows

 Git3は分散型のバージョン管理システムです4。バージョン管理システムは、ソースコードや様々なファイルの変更を記録し、必要に応じて元に戻せる仕組みです。オープンソースであり、無償で利用できます。


図1.2: Git

1.1.2 Ruby

 Ruby5はプログラミング言語です6。まつもとゆきひろ氏が開発しており、「JIS X 3017」としてJIS規格に制定されています7。フリーソフトウェアのため、無料で自由に利用できますし、コピーや変更、再配布も自由です8


図1.3: Ruby

1.1.3 Re:VIEW

 Re:VIEW9はデジタル出版ツールです。「りびゅー」と読みます10。技術同人誌や商業出版の電子書籍・紙書籍を作成するために利用されています11


図1.4: Re:VIEW

1.1.4 TeX Live

 TeX Live12はTeXのディストリビューションです。TeXはフリーの組版システムです13


図1.5: TeX Live

1.1.5 GitHub

 GitHub14はGitの機能を提供するクラウドサービスです。インターネットにつながる環境であれば、いつでもGit(の分散型バージョン管理システム)を利用できます。


図1.6: GitHub

1.2 Git for Windows

 本節では、Git for Windowsの導入について説明します。

図1.7: 本節の対象範囲(Git)

1.2.1 インストール

 ブラウザーを起動し、https://git-scm.com/ にアクセスします。

図1.8: Gitダウンロード

 「Downloads」をクリックします。

図1.9: Gitダウンロード

1. 私の環境はWindows 11 Proバージョン22H2(OSビルド22621.1413)です(執筆用に画面をキャプチャしたのは2023年3月28日です)。

2. 電子書籍(PDF)を作成する場合に必要となります。電子書籍(PDF)を作成しない場合、TeX Liveの導入は不要です。

3. https://git-scm.com/

4. 今回はWindowsパソコンに導入するため、Git for Windowsを使用します。

5. https://www.ruby-lang.org/ja/

6. Re:VIEWの導入に必要なツールです。

7. https://webdesk.jsa.or.jp/preview/pre_jis_x_03017_000_000_2013_j_ed10_ch.pdf

8. https://www.ruby-lang.org/en/about/license.txt

9. https://reviewml.org/ja/

10. https://review-knowledge-ja.readthedocs.io/ja/latest/faq/faq-trivial.html#63297e931492d17675eab374fee78705

11. 本書では電子書籍(EPUB)や、電子書籍(PDF:TeX Live使用時)を出版するために使用します。

12. https://tug.org/texlive/

13. Re:VIEWも一種の組版システムです。そういう意味で同じようなツールを導入しているように思えますが、今回TeX Liveを導入する目的は電子書籍(PDF)を作成するためです。

14. https://github.com/

試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。