目次

まえがき

本書に込めた思い
本書で知れること
対象読者
環境

第1章 Vimの良さ

第2章 Vimの基本操作

2.1 Vimの画面について
2.2 ファイルを開く
2.3 入力
2.4 カーソル移動
2.5 ヤンク&プット
2.6 削除
2.7 範囲選択
2.8 終了
2.9 まとめ

第3章 バッファとウィンドウとタブページ

3.1 バッファ
3.2 ウィンドウ
3.3 タブページ
3.4 まとめ

第4章 モード

4.1 モードの種類
4.2 モードの切り替え
4.3 まとめ

第5章 ノーマルモード

5.1 カウント
5.2 モーション
5.3 オペレーター
5.4 テキストオブジェクト
5.5 リピート
5.6 その他
5.7 まとめ

第6章 挿入モード

6.1 テキスト挿入
6.2 テキストの削除
6.3 レジスタ
6.4 入力補完
6.5 インデント
6.6 まとめ

第7章 ビジュアルモード

7.1 基本的な使い方
7.2 文字単位の範囲選択
7.3 行単位の範囲選択
7.4 矩形選択
7.5 Exコマンドの実行
7.6 まとめ

第8章 コマンドラインモード

8.1 編集
8.2 ヤンク
8.3 プット
8.4 コピー
8.5 削除
8.6 置換
8.7 外部コマンド実行
8.8 セッション
8.9 笑顔コマンド
8.10 まとめ

第9章 置換モード

9.1 置換モードの切り替ええ方
9.2 置換モードの使い方
9.3 まとめ

第10章 Terminal-Jobモード

10.1 ターミナルの起動
10.2 ターミナルでの特別な操作
10.3 Terminal-Normalモードについて
10.4 外部コマンド実行
10.5 まとめ

第11章 ヘルプ

11.1 ヘルプの引き方
11.2 日本語化
11.3 ヘルプの検索
11.4 おすすめヘルプ
11.5 まとめ

第12章 設定

12.1 設定ファイル
12.2 文字コード
12.3 シンタックス
12.4 ファイルタイププラグイン
12.5 カーソルライン
12.6 行番号
12.7 検索
12.8 Undoの永続化
12.9 タブ
12.10 インデント
12.11 クリップボード
12.12 タブページ
12.13 ステータスライン
12.14 矩形選択
12.15 コマンドライン補完
12.16 キーマップ
12.17 まとめ

第13章 プラグイン

13.1 プラグインマネージャー
13.2 便利なプラグイン
13.3 まとめ

第14章 Vim script

14.1 Vim scriptの基本
14.2 プラグインの作り方
14.3 まとめ

第15章 Vim9 script

15.1 Vim9 scriptが作られた背景
15.2 Vim9 scriptの実行
15.3 Vim9 scriptの構文
15.4 まとめ

あとがき

謝辞

まえがき

 本書を手に取っていただき、ありがとうございます。

 本書はVimの良さについて解説した本です。この本を読めば、Vim初心者でもVimの良さがわかります。Vimの基本操作から便利な機能や、プラグイン、プラグインの作り方まで解説してあります。ぜひ最後まで読んでみてください。

本書に込めた思い

 Vimを使い始めた当初は、使いづらいエディターという印象でした。おそらくVimを触ったことがある方なら、一度は思ったことがあるでしょう。しかし、とある記事1に出会い、Vimへの印象が180度変わりました。

 「Vimはこんなことができるのか」と、ただただ驚くばかりでした。もっと速くコーディングできるようになりたい、もっとVimを極めたい、という一心でVimにのめり込みました。

 気づいたら、vim-jp2というコミュニティーに入り、たくさんのVimmer3と出会い、ゴリラ.vim4というイベントを企画するようになり、さくらのナレッジ5にて、Vimの連載をするようになりました。

 Vimを使い始めてまだ1年程度ですが、Vimの良さをみなさんに伝えるため、本書を執筆することを決意しました。筆者が知っているVimの良さをこの本に詰め込みました。Vimに興味がある方、これからVimを始めようとしている方、またなかなか上達しないと感じている方は、ぜひ手元に置いて、何度も読んでみてください。

本書で知れること

 ・Vimの良さ

 ・Vimの知見

対象読者

 本書の読者層は次のLevel1 ~ 3を想定しています。なお、レベルはあくまで目安なので必ず 5 に到達しなければいけない、という訳ではありません。

 ・Level 1

  ─Vimの操作がまだ不慣れ、最低限の操作しかできない

 ・Level 2

  ─Vimの操作に慣れてきて、基本的な編集が一通りできる

  ─Vimの良さを少しずつ理解してきている

 ・Level 3

  ─オペレーター、モーション、テキストオブジェクト、カウントを駆使して編集できる

  ─簡単なプラグインを作れる

  ─コーディングやメモなどもVimを使っている

 ・Level 4

  ─Vimの機能や動作、Vim scriptについて深く知っていて実践できている

 ・Level 5

  ─本体によくパッチを送る

  ─思考スピードで編集できる

環境

 本書では次の環境を元に解説しています。

 ・Mac OS Mojave 10.14.5(18F132)

 ・Vim 8.1.1949

1. https://qiita.com/jnchito/items/57ffda5712636a9a1e62

2. https://vim-jp.org/

3. Vimを使う人達の総称

4. https://gorillavim.connpass.com/

5. https://knowledge.sakura.ad.jp/21687/

第1章 Vimの良さ

 Vimが誕生して20年以上経ちますが、今でも世界中に多くのユーザーがいます。なぜVimはここまで長く人気が続いているのでしょうか。Vimに限らず、ユーザーが使い続けているということは、必ず良さがあるからです。では、Vimの良さは何でしょうか。筆者の考えを端的にまとめると、次の通りです。

 ・オペレーター、モーション、テキストオブジェクト、カウンタ、リピート機能を駆使して高速で編集できる

 ・Vim scriptで機能を拡張できる

 ・ヘルプが充実している

 ・外部コマンドと連携できる

 初心者の方はきっとピンとこないでしょう。大丈夫です。その良さを、なるべくわかりやすく解説していきます。

第2章 Vimの基本操作

 本章では、Vimの必要最低限の操作方法を解説していきます。以降、記載がなければ、ノーマルモードでの操作です。モードについては、第4章で解説します。

2.1 Vimの画面について

 基本操作の前に、まずは画面構成から解説します。Vimの画面の主な構成は、図2.1のようになっています。構成の詳細は、各章にて解説します。

図2.1: 画面構成

2.2 ファイルを開く

 Vimでファイルを開くときは、vimコマンドの引数にファイルを指定します。

Vim起動時にファイルを開く

vim gorilla.txt

 Vimの起動後でも次のように、いくつかのExコマンド1でファイルを開く方法があります。

ファイルを開く

:edit gorilla.txt

ウィンドウ2を水平分割してファイルを開く

:new gorilla.txt

ウィンドウを垂直分割してファイルを開く

:vnew gorilla.txt

2.3 入力

 文字を入力するときは、iコマンド3で挿入モードに切り替えてから入力を行います。

図2.2: iGを入力

 Escで挿入モードからノーマルモードに切り替えることができます。挿入モードでも矢印キーによるカーソル移動は可能ですが、ノーマルモードの方がテキスト編集に特化しています。なので、基本的に文字入力以外は、ノーマルモードで操作したほうが効率が良いです。

 ただ、カーソル移動は必ずしもノーマルモードで行う必要はないので、どうしても慣れない方は矢印キーでも良いと思います。

試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。