はじめに NEOの全体像と本書の役割について
第1章 NEOとスマートコントラクトについて
第2章 NEOの開発ツールについて
第3章 開発を進めるための準備とHello World
第4章 NEO上の独自トークン“NEP5”を自分で発行してみるには?
第5章 ICOをしてみよう
第6章 モバイル開発に最適なneon-jsとneoscan
付録A 用語集
付録B トラブルシューティング
付録C NEOに関する便利なリンク集
Keymakersメンバー募集と勉強会のお知らせ
ブロックチェーンプロジェクトであるNEOは、世界各地に拠点がありコミュニティーベースの運営が行われています。中国にはNEL1、アメリカをはじめとする英語圏ではCity Of Zion2と呼ばれるNEOのディベロッパーコミュニティーがあり、活発な議論と開発が進んでいます。しかしながら、日本国内におけるNEOの普及はそれほど進んでいないのが現状です。
そこで、筆者が所属するKeymakersでは、国内でのNEOを利用した開発の足がかりとなれるように技術書を執筆しました3。
本書では、スマートエコノミーの実現を目指すブロックチェーンプロジェクトNEOに対する理解を深めると同時に、NEO上でのdApps(分散型アプリケーション)を構築する上で必要な環境構築、ならびに簡単なスマートコントラクトをPython言語で作成するための解説を掲載しています。そして、Webアプリやスマートフォンアプリでの開発に有望なneon-jsについても触れます。
なお、本書は主にMacとLinuxユーザー向けに記述されているため、Windowsとはファイルパスの指定方法や細かい手順に違いが生じます。そのため、Windowsユーザーの場合はVirtualBoxなどの仮想化ソフトを利用して、Linux環境を構築しておくことを推奨します。
Keymakersは、当初NEOブロックチェーンの日本技術者コミュニティーとして発足しました。現在では分野を問わず実践的な技術交流を通じて、ブロックチェーン技術への知識を深めるコミュニティーとして広く活動しています。NEOが映画マトリックスから由来しているように、Keymakersもマトリックス2に登場するキーメイカーという人物から命名しています。
「次の時代を担うキーマンを創出する」これがKeymakersの理念です。
・公式ブログ
─https://twitter.com/KeymakersJP
・Discord
・Github
それでは、実際にNEOのプラットフォームでの開発を進めていきましょう!
本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた開発、製作、運用は、必ずご自身の責任と判断によって行ってください。これらの情報による開発、製作、運用の結果について、著者はいかなる責任も負いません。
本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。
本書籍は、技術系同人誌即売会「技術書典5」で頒布されたものを底本としています。