目次

はじめに
第1章 リモートワークが整わなくなってきた人へ
1-1 ベースが整わないとリモートワークは崩れる
1-2 カラダのベースを整える
1-3 家事のベースを整える
1-4 趣味のベースを整える
1-5 ココロのベースを整える
1-6 清く潔く整えることの重要性
1-7 次に会った時に「いい匂い」がする人になる
第2章 コミュニケーションを整える
2-1 Slackのメンションの返し方
2-2 Slackの分報の使い方
2-3 誰かの褒め方
2-4 誰かの話の伝え方
2-5 自分からコンタクトとってばかりで何が悪い
第3章 続・時間活用と継続を振り返る
3-1 可処分時間のバランス
3-2 みんチャレをさらに整理する
3-3 何でもいいから何かひとつだけ
おわりに

はじめに


 

 2020年9月━

 オンラインで行われた技術書典9にて、私の個人としての初の同人誌である「リモートワーカーのためのゆる時間活用&ゆる継続のススメ」を頒布。


 2020年12月━

 同じくオンラインで行われた技術書典10にて、前々著である「リモートワークと継続に疲れた人が読む本」を頒布。


 2021年

 オンラインと一部オフラインで行われた技術書典11にて、前著である「うっかり推し活をすることになった人のための時間活用と継続」を頒布。


 執筆をしている現在は、2021年12月初旬。

 急に冬の寒さが厳しくなり、今年は秋が無かったなぁ…などと思いながら、毎日を過ごしている。


 リモートワークも約2年やっていると、様々な変化が訪れる。


 新しいツールの導入や、イベントなどの社内コミュニケーションのあり方の見直し。

 それらをやり切って、現在に至る、というような企業が多いのだろうか。


 それとも、上記のようなことをやってはみたが、あまり上手く行っていなかったり、早々に新しいツールを使うのをやめてしまったというような企業も、はたまたあるかもしれない。


 そのように、日々変化しつつも、だんだんとリモートワークが日常になり、そしてオフィスのフロア返還や、会社をこれまでよりも狭い所に引っ越したが故に、出社への切り戻しが出来なくなった企業も多いだろう。


 会社が決めた方針、あらゆるルール。それらに則り、我々は秩序を守りながら、日々リモートワークを行っているのだが、何故か散らかり出している、と感じつつある人もいるのではないだろうか。


 何を隠そう、私もその一人である。


 別に誰が悪い訳でもないけれども、リモートワークが日常になったからこその慣れやゆるみが、様々な弊害や不都合を生み出している。そんな気がしてならないのである。


 しかも、それは仕事の業務以前のことである場合が多い。


 毎日の生活をする場所がほとんど自宅になったことによって、リモートワークとプライベートが切り分けにくくなったのは周知のとおりである。


 家事や育児、買い物、睡眠、食事、衣服。つまり身の回りのこと、生活全般。


 自分を取り巻くあらゆる環境が、リモートワークに影響を与えていく。


 同時に家にいる人数が増えて手狭になり、もう一つ部屋が欲しくなったから引っ越した。そんな話も、よく聞く。


 ただ、そこまで大きく環境を変えられない人も多いだろうし、私もまたその一人だ。環境をそこまで変えなくても、快適にリモートワークする状態を整えたい。


 そのためには、どこから手をつけたらいいか。


 自分の生活そのものを見直して整える必要があると、私は考えた。


 私は、夫と私の二人暮らし、いわゆるDINKSなので、育児にまつわることは経験がないため書くことができない。


 よって、お子さんがいらっしゃる家庭では参考にならない部分が多いかもしれないが、あくまでも一人で暮らしていても、誰と暮らしていても、各個人として、どう生活を整えていくか、という話にフォーカスして書いていく。


 これまで私が書いてきた同人誌と同様、「時間活用」と「継続」を「ゆるくやる」という視点では変わりないのだが、今回はそこに「リモートワークを快適にするために生活を整える」という視点を加えていきたい。


 新型コロナウイルスの感染状況がいつ落ち着くのか誰もわからないし、変異株も次々に出てきつつある先行き不透明な中、それでも……我々は働き、お金を稼ぎ、生活していかなければならない。


 前を向いて自分の納得のいくリモートワークライフを送っていくために、生活の基本を整えながら、これまで同様、ゆるく時間管理し、ゆるく継続することを続けていけば、きっとまた一緒に働く仲間に気軽に会えるようになった時に、これまでよりもさらに良い関係性で、コミュニケーションをとれるようになると信じている。


 そこに、今回、「清く、潔く」という概念を追加して、本著の執筆を進めていくことにする。



試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。