目次

はじめに
表記関係について
第1章 RPACommunityとは
第2章 RPAを入れたり自動化を検討する前に考えたいこと
2.1 はじめに
2.2 世の「情報システム」にも色々ある
2.3 SIerによるスクラッチ開発の自社基幹システム
2.4 パッケージソフトを使った自社基幹システム
2.5 自前システム(SQLServer+AccessVBAとかでしっかり目の構成)
2.6 自前システム(と呼べるかどうかわからないけどExcel+VBAぐらいのもの)や、システムっぽいものがないかも?
2.7 色々と書いてきましたが
第3章 RPAから始めるDX推進、成功の秘訣はこれだ!
3.1 はじめに
3.2 トヨタ生産方式とRPA
3.3 7つのムダとは
3.4 RPA推進のベストプラクティス
3.5 魂の入った業務選定
3.6 終わりに
第4章 業務断捨離のすすめ
4.1 今日から私は庶務担当
4.2 はじまり
4.3 何をする(した)か
4.4 なぜ庶務業務は属人化しやすいか
4.5 WHYから始めよ
4.6 断捨離(できたケース)
4.7 断捨離(できなかったケース)
4.8 悩み(悩んだこと)
4.9 気づき
4.10 さいごに
第5章 対象とする業務が決まったら
5.1 はじめに
5.2 「仕様書」
5.3 業務情報
5.4 入力情報
5.5 出力情報
5.6 処理情報
5.7 補助情報
5.8 結び
第6章 スマートマットをハックしてさらに便利にする
6.1 スマートマットとは
6.2 スマートマットライト
6.3 スマートマットライト1と2の違い
6.4 スマートマットライトをハックする
6.5 パケットキャプチャで通信の内容を確認
6.6 ブラウザーの開発者ツールで通信の内容を確認
6.7 APIの仕様を推察
6.8 GASの実装
6.9 結果表示
6.10 さいごに
第7章 RPAによるリアルタイム処理
7.1 RPAのメリット
7.2 RPAのリアルタイム処理とは?
7.3 リアルタイム処理の実装
7.4 リアルタイム処理の適用事例
7.5 リアルタイム処理の課題と解決策
7.6 リアルタイム処理の今後の展望
7.7 最後に
第8章 Raspberry PiとGCPを使って、SMSのE2E監視を実装してみた!
8.1 はじめに
8.2 E2E監視の重要性と構築した経緯
8.3 監視の構成
8.4 SMS送受信シミュレータの実装
8.5 SMS送受信スクリプトの処理概要
8.6 インターネット接続処理の概要
8.7 ドングルに設定必要なATコマンド
8.8 Web APIの実装
8.9 自社内製の監視ダッシュボード側の実装
8.10 初期費用とランニング費用
8.11 初期費用について
8.12 ランニング費用について
8.13 運用について
8.14 まとめ
第9章 現場で使えるPython自動化入門
9.1 はじめに
9.2 頭をすっきりテスト駆動開発
9.3 みんなで読もうSphinx
9.4 最後の救いlog取得
9.5 さいごに
第10章 GASとAWSを使ってWeb操作をハックしてみた!
10.1 はじめに
10.2 情報収集の自動化(GAS)
10.3 Web操作の自動化(AWS)
10.4 GASからLambdaの呼び出し(GAS)
10.5 さいごに
第11章 フローで思い通りの結果を得るために大切なこと
11.1 はじめに
11.2 テストは、2段階に分けられる
11.3 Case アップロードしたはずのファイルが開かない
11.4 バグのない正しいフローを作るために
11.5 終わりに
第12章 普通のOLなら業務に役立つロボットを必ず作れます。もちろんこれは体験談です。
12.1 自動化の手順も手腕も、三者三様にござりまする。
12.2 ロボット作成時の注意事項を申し上げますね。
12.3 突然のツール変更も視野に入れた準備が必要です。
12.4 “最初から100%自動化を目指さない”が成功の鍵!
12.5 安易に下請けを使うと、危険です。保守ができずに、すぐ錆びてあっけなく壊れます。
12.6 最初は、半分だけ手伝ってもらうつもりで進めましょう
12.7 現状の状態と、どの程度効率化できるかを可視化する
12.8 およそ大体のRPAアプリで準備されている部品の簡単なまとめ
12.9 黄金パターンをご紹介します (Excel間のデータやり取り、ログイン等に使用)
12.10 作業を見直します。
12.11 そのまま乗せ換えることが正解とは限りませんよ?
12.12 分解して再構成する。
12.13 分担を決める。
12.14 ツールを使い自動化/ロボット組み立てを行います。
12.15 普及型ローコードRPAツールに有効な共通の構成
12.16 Excelはお好きでしょう? もう少し話しましょう。
12.17 終わりに これからはロボットと二人三脚で
12.18 次に御目文字できる日を楽しみに励みますわ

はじめに

 お読みいただきありがとうございます。

 某通信会社でインフラ設備の運用保守業務を担当し、日夜、現場に根ざした自動化・効率化に取り組み、日常の課題を解決しています。

 SRE(Site Reliability Engineering)を目指して活動していますが、運用保守業務はいわゆる「コストセンター」と呼ばれ、サービスやシステムの信頼性を高める活動や付加価値を創造する活動にもあまりコストを掛けられません。

 本書は、既刊「現場で使える!Google Apps Scriptレシピ集」、「図解と実践で現場で使えるGrafana」の執筆メンバーに加えて、RPACommunityの有志が自動化のノウハウをまとめたものです。

 普段、現場で自動化に取り組んでいる経験が誰かのお役に立てれば幸いです。

2023年 7月

北崎 恵凡

表記関係について

 本書に記載されている会社名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標、商品名です。

 会社名、製品名については、本文中では©、®、™マークなどは表示していません。

第1章 RPACommunityとは

RPACommunity 代表 Mitz (松岡 光隆)


 ITを活用した業務の自動化やIT推進全般に興味を持つ全国の有志が集うコミュニティーで、2018年3月に立ち上げました。

 名称には「RPA」(ロボティック・プロセス・オートメーション)が付いていますが、RPA専用のツールやサービスだけに限らず、様々なツールやプログラムも含めIT技術全般を対象にした学びの場を提供しています。

 発足から5年以上経ちメンバー数も増え続け8,000名を超えているのですが、今現在でもコミュニティー内では様々な手法での業務自動化トークが飛び交っています。

 そんなRPACommunity内の「自動化ネタ」を、まだRPACommunityを知らない方々にも知っていただきたいという想いを持つ有志が集って、今回の書籍作成に至りました。

 RPACommunity1では2023年5月時点で300回以上のイベントを実施しており、その資料はこちらに掲載されております。

図1.1: connpassのQRコード

 また、2020年以降のイベントは全てYouTube2に公開しております。

図1.2: YouTubeのQRコード

 ご興味ある方はぜひご覧ください。

 本書はこれらRPACommunityでの情報や登壇をベースに、RPACommunity有志メンバーが書き上げております。

1. https://rpacommunity.connpass.com/presentation/

2. https://www.youtube.com/@RPACommunity

試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。