はじめに
第1章 猫を飼う上での課題
第2章 猫餌監視システムの仕様検討
第3章 猫餌監視システムの環境構築
第4章 猫餌監視システムの画像解析手法
第5章 猫餌監視システムにおけるGoogle Cloud Platform との連携
第6章 猫餌監視システムの実装
第7章 風美が遊ぶもの
第8章 猫のおもちゃの環境構築
第9章 猫のおもちゃの作成 (HW)
第10章 猫のおもちゃの作成 (SW)
第11章 猫のおもちゃの動作確認
今回はMZ工房の「猫とラズパイ」を購入いただき、ありがとうございます。
これまで家で飼っているリクガメについて、いくつかの著書を書いてきました。リクガメ監視システムは今も運用していて、快適な飼育ができています。今は夏なので温度・湿度ともに快適ですが、秋〜冬にかけては湿度の管理、ケージ内の温度管理がシビアになるため、システムの改善が求められます。
さて、今回の「猫とラズパイ」ですが、テーマは猫の餌の監視と猫のおもちゃの作り方です。猫は気候、体調によって餌を食べる量が異なり、リクガメのように一度与えれば全て食べるといった単純なものではありません。
そこで今回、猫餌を管理できるようなものを作ろうと思いました。餌の監視には餌場の上にカメラモジュール付きのRaspberry Pi Zeroを用い、消費量についてはImageJという画像処理ではメジャーなソフトウェアを使おうと思っています。猫のおもちゃについてはサーボモーターをラズパイ経由で制御し、おもちゃの動作を自動化しています。また、おもちゃで遊んでいる様子をカメラで撮影して、LINEに飛ばす仕組みも作成しました。