目次

はじめに

第1章 猫を飼う上での課題

1.1 我が家で飼育している猫について
1.2 餌を食べる量と時間が一定ではない問題

第2章 猫餌監視システムの仕様検討

2.1 猫餌残量の管理
2.2 残量からのレポーティング方法
2.3 構築するシステムの概要

第3章 猫餌監視システムの環境構築

3.1 Raspberry Pi Zeroの環境構築
3.2 OSのダウンロード
3.3 起動用SDカードの作成
3.4 初期設定
3.5 ssh設定
3.6 VNCの設定
3.7 WebCameraの設定

第4章 猫餌監視システムの画像解析手法

4.1 ImageJを用いた画像解析手法
4.2 ImageJについて
4.3 2値化とは
4.4 猫餌残量の解析
4.5 ImageJの操作方法

第5章 猫餌監視システムにおけるGoogle Cloud Platform との連携

5.1 スプレッドシートの作成
5.2 Google Cloud Platformの操作

第6章 猫餌監視システムの実装

第7章 風美が遊ぶもの

7.1 風美が遊ぶおもちゃ
7.2 ねこのおもちゃは飽きられる
7.3 今回作るおもちゃ(ACT)の概要

第8章 猫のおもちゃの環境構築

8.1 Raspbianのインストール
8.2 ssh及びwifiの設定
8.3 Motionのインストール
8.4 LINE Notifyの事前準備

第9章 猫のおもちゃの作成 (HW)

9.1 使う工具
9.2 サーボモーターの固定
9.3 猫じゃらしの固定
9.4 土台への固定

第10章 猫のおもちゃの作成 (SW)

10.1 LINE Notifyの設定
10.2 Motionの設定
10.3 GPIOの設定

第11章 猫のおもちゃの動作確認

11.1 おもちゃへの食いつき
11.2 画像の取得
11.3 LINE Notifyの結果
11.4 gPhotoの設定

はじめに

 今回はMZ工房の「猫とラズパイ」を購入いただき、ありがとうございます。

 これまで家で飼っているリクガメについて、いくつかの著書を書いてきました。リクガメ監視システムは今も運用していて、快適な飼育ができています。今は夏なので温度・湿度ともに快適ですが、秋〜冬にかけては湿度の管理、ケージ内の温度管理がシビアになるため、システムの改善が求められます。

 さて、今回の「猫とラズパイ」ですが、テーマは猫の餌の監視と猫のおもちゃの作り方です。猫は気候、体調によって餌を食べる量が異なり、リクガメのように一度与えれば全て食べるといった単純なものではありません。

 そこで今回、猫餌を管理できるようなものを作ろうと思いました。餌の監視には餌場の上にカメラモジュール付きのRaspberry Pi Zeroを用い、消費量についてはImageJという画像処理ではメジャーなソフトウェアを使おうと思っています。猫のおもちゃについてはサーボモーターをラズパイ経由で制御し、おもちゃの動作を自動化しています。また、おもちゃで遊んでいる様子をカメラで撮影して、LINEに飛ばす仕組みも作成しました。

試し読みはここまでです。
この続きは、製品版でお楽しみください。