はじめに

本書について

　本書は、筆者が業務および個人プロジェクトで得たVue.jsを使う際の知見をもとにしたものです。扱っている内容は主に次のとおりです。

　・コンポーネントの設計およびプロジェクトのディレクトリ構成

　・テストしやすい／しづらいコンポーネントとは

　・コンポーネントの何をテストするか

　・単体テストの書き方

　本書が想定する主な対象読者は、Vue.jsを使っている、もしくはVue.jsを使ってシングルページアプリケーションを作成したいと考えている方になります。中でも次のような方は特に学びを得られる部分があるでしょう。

　・コンポーネントの設計に自信がない方

　・コンポーネントの分類で悩んでいる方

　・コンポーネントのアンチパターンを知りたい方

　・テストの書き方がわからない方

　本書の内容は、次の環境での動作を前提としています。

　・OS: macOS High Sierra

　・Vue CLI: v3.0.1

　・Vue.js: v2.5.17

　・vue-router": v3.0.1

　・vuex: v3.0.1

　・Node.js: v10.7.0

　・npm: v6.1.0

　本書で紹介するコードは、.vueによるシングルファイルコンポーネントでの開発を想定しています。

　本書で紹介しているコードは、次のリポジトリーから自由にダウンロード/cloneして使えます。

　本書で使われているテストという単語は、コンポーネントの単体テスト（ユニットテスト）および、コンポーネント同士の結合テスト（インテグレーションテスト）を指しています。E2Eテストやリグレッションテストについては触れていませんのでご了承ください。

　また、本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた開発、製作、運用は、必ずご自身の責任と判断によって行ってください。これらの情報による開発、製作、運用の結果について、著者はいかなる責任も負いません。

　本書籍は、技術系同人誌即売会「技術書典5」で頒布されたものを底本としています。