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ウルトラマラソンマン
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ウルトラマラソンマン

発売日 : 2012年2月15日
想定ページ数 : 294ページ
ISBN : 9784799311295
全文検索 : 非対応
この男、いったいぜんたい、どうしてここまで走るのか?
GQ誌で「2004年度驚愕の肉体」に選ばれたディーン・カーナゼスにとって、42.195kmのフルマラソンはウォーミングアップに過ぎない。彼は人間が走れる距離の極限に挑む。例えば320kmの駅伝レースを2晩徹夜して一人で走り抜く。50℃のデスバレーを横断し、マイナス40℃の南極を駆け抜ける。
彼の冒険は想像を絶するものだが、思わず笑ってしまうおかしみも兼ね備える。深夜走りながらファーストフードのドライブスルーで、「クルマがないから」と食べ物を販売してもらえない。気付けば走りながら眠ってしまい、高速道路の真ん中で車のヘッドライトが目の前に迫ってくる! などなど、エピソードに事欠かない。
『筋肉』の著者サム・ファッセルによれば、ディーンは「最強の小さな機関車」だ。「何が彼を突き動かすかを説明できるのは彼自身しかいない。石炭でも薪でもなく、心と純粋な意志で彼は走る。ディーンの走りは、会社生活やつまらない都会生活からの逃避ではなく、自己のアイデンティティーや存在意義を必死に確認するための行為である」と述べる。
ディーン・カーナゼスの固い信念は、賞賛や栄冠を求めてのものではなく、あくまでも限界への挑戦だ。人生がどう転がろうとも、走ることで自分が望むところへたどり着ける。それは物理的な場所だけでなく、精神的な到達点も含めて。

目次

1 サンタクルーズまでの長い道
2 思春期の頃
3 ハートで走る
4 生きるために走る
5 レクサスを汚す
6 普通からの逸脱
7 山を越え、森を抜け
8 キング・オブ・ペイン
9 暗闇へ
10 すべてが変わった
11 バッドウォーター
12 氷の大地
13 リレー
14 橋を渡る
15 チーム・ディーン
16 未来に向かって走ろう
17 いのちの贈り物

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