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毒親を在宅で見送った緩和ケア医が伝える 関係のよくない親を看取るということ

発売日: 2026/2/20 ISBN: 9784799332498 全文検索: 非対応
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関係のよくない親の介護や看取りが不安なあなたへ。
毒親だった母を在宅で見送った医師による体験談と看取りの知識&心得がわかる本


本書は、「関係のよくない親を、どう見送るか」がテーマの本です。
40代から60代にかけて直面する、親の老いと死。
親との関係がよくても不安になる人も多いのに、関係のよくない親なら、なおさら不安や怖い気持ちになるのも当然です。

本書は、このような方々に向けて書かれました。

・親との関係がずっと悪く、できることなら関わりたくない
・親が苦手で、なんとなく実家とは距離をとっている
・「毒親」とまでは言えないが、付き合いづらい親だ
・親がしょっちゅう人間関係やお金のトラブルを起こす
・親の価値観を、今でも押し付けてきて嫌な思いをする

著者は、京都で訪問診療・緩和ケアに携わる医師であり、真宗大谷派で得度した僧侶でもある岡山容子氏。

数多くの看取りに立ち会ってきた専門家でありながら、自身もかつて「毒親」だった実の母を、長年の葛藤の末に看取った経験をもっています。

(本文より一部抜粋)
親との関係が良好でなかった人ほど
看取りの場面では心が揺れる傾向があるかというと、
そうでもないように思います。
関係がよくなかったからこそ離れたいと思う人もいますし、
ひどい言葉を浴びせられてきたからこそ、
なんとか褒められたいと自分を消耗させてしまう人もいます。
疎遠であった場合は、そのまま疎遠のまま終わることもあるかと思います。
一般論としての「美談」や「私の看取りはこんなによかった」
という情報に引きずられてしまうと、
「自分は冷たいのでは?」と責めてしまう人もいるかもしれません。
そして「こうあるべき」という社会的イメージとのギャップに苦しむ人もいるかもしれません。

しかし人生は人それぞれです。
だから最期の時も人それぞれです。
人の死に方や関係の終わり方は一様ではありません。

詳しくは本文でお伝えしますが、私は、基本的には
「お別れはしたほうがいい」
というスタンスです。

それは子どもの立場であるあなたの気持ちを考えてのことです。

親が死んでしまったあとも、あなたの人生は続きます。
そのときに、苦しんでしまったり、大きな後悔が襲ったりすることが少ないよう、できたらお別れはしたほうがいいとおすすめしています。

ただ、そのためにあなたが親との関係で最後の最後までつらい思いをするのならば
……捨ててもいい、とも思っています。

親子の形はそれぞれ、見送り方もそれぞれです。
正解などはないのです。
そして「あなたはどうするのか」ということです。

それを、みなさんそれぞれに考えるヒントにしてもらうために、本書を書きました。
目次プレビュー
  • 表紙
  • はじめに
  • 目次
表紙
はじめに
目次
  • 私と母のこれまでの歴史
    • 抗がん剤をやめて変なサプリに頼る母
    • 友人の医師から突然の連絡
    • 「母」という単語を聞くだけで涙が出た高校時代
    • 医師になったきっかけ
    • 「誰の金で養のうてもろてるんや」が口癖の父
  • 宗教、倒産、離婚……破綻していく母と父
    • 宗教にのめりこんでいく母
    • 母のおかしな投資話で姉妹は借金も
    • 父の再婚と離婚と再再婚
    • 隣人の「ちゃあちゃん」宅で育てられた四女
  • 母をどこで看取るべきか
    • 死ぬのをわかってない母と怒鳴る父
    • 怒涛の日々を見越して介護保険を急ぐ
    • 急きょ決まったサ高住の入居
  • 母のけいれんと、そこからの復活
    • 父が後追い入居した日
    • 「死ぬなよ」と叫ぶ父、「逝ってよし」と叫ぶ私
    • 呼吸が止まると思ったら、復活した母
    • 叔父と叔母がやってくる
    • 人生最期での大逆転、仲直り
  • 亡くなる1週間前のこと
    • 葬式とお墓はどうしてほしい?
    • サ高住での最後の穏やかな生活
    • このタイミングで2泊3日の家族旅行
  • 母の最期
    • 「もう、こいつ意識ないぞ」と父から電話
    • 「心臓が止まる」か、「しんどいのをとる」か
    • 「愛してんどー!」と見送った父の成長
  • 母の葬儀とその後のこと
    • 母の死後、赤い封筒が次々と届く
    • 母の看取りで感じた納得感
  • 「お別れをする」ことは大切
    • 「突然の死」は乗り越えがたい悲しみを生む
    • 「許せる」「許せない」ではなく
    • 可能であれば、親と話をする
    • お別れができない関係でもいい
    • 親を捨ててもいい
  • 関係のよくない親との距離が近づくとき
    • 1つ目のパターン 危篤状態
    • 2つ目のパターン 手術や入院
    • 3つ目のパターン 生活が成り立たない
    • まずは「地域包括支援センター」に連絡する
    • 「親の介護」とは「司令塔になること」
    • 経済的に困窮している場合は
    • 外の人とつながる、一人で抱え込まない
    • 無理をせず、距離をとる
    • 4つ目のパターン、死亡の連絡
    • 自分にとっての「納得」を考える
  • お金の問題をどうするか
    • 介護や手伝いの対価はもらうこと
    • 姉妹で積み立て貯金
    • 積み立て貯金はこうして使えた
  • 身体的な変化はこうなる
    • 人は赤ちゃんのようになって旅立つ
    • 3種類の亡くなり方
    • 老衰や認知症は長期化しがち
  • 「最期の時」を前にした生理的な変化
    • 11の生理的な変化
    • 死が訪れたときの状況
    • 耳は最後まで聞こえている
  • 「最期」を前にして戸惑わないために
    • カリフォルニアから来た娘になりがち
    • 動揺している自分に気づく
    • 最期の時に、そばにいる必要はない
  • 人生会議(ACP)を知っていますか
    • 希望していない延命治療をしないですむ
    • 70代、延命治療をする? しない?
    • 弱っている親、関係のよくない親には聞きにくい
    • 医療者とともに考える
  • 人生会議は、心の避難訓練のようなもの
    • 「決めておく」から「変える」ことができる
    • 「話題を出しておく」ことが大切
    • 自分を尊重してくれなかった親を尊重する
  • 私の父の意思決定の一コマ
    • 足を切るか、切らないか
    • 決められないなら、いったん時間を置く
    • 子ども世代の意見を優先することも
おわりに
奥付

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