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泥坊づくし―鳶魚江戸ばなし
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泥坊づくし―鳶魚江戸ばなし

発売日 : 1988年3月1日
ISBN : 9784309471297
全文検索 : 非対応
「火事とケンカは江戸の華」とはよくいわれるが、ここにつけ加えたいのが泥坊である。泥坊こそ大江戸の闇を彩った悪の華であった。なかには今日まで語り伝えられ、民衆の間で絶大な人気を誇る大泥坊たちも数々いるが、彼らの本当の姿は果していかなるものであったのだろうか?江戸風俗研究の泰斗が、深い学識を傾注し、虚実の皮膜を検証する、壮大な構想による大江戸泥坊史。(※本書は1988/3/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)

目次

慶長前後の模様
泥坊に終始した江戸
江戸最初の泥坊法度
沢山出た泥坊の群
石川五右衛門もどき
槍弾正の一子
甚内橋の由来
方向を異にした三甚内
風摩の一類
伏見城の広間稼ぎ
ラッパ、スッパ
相摸出身の風摩
常識的な忍術
活躍するラッパ、スッパ
薩摩名物の盗兵
他人の蔵を賭けての博奕
江戸以前の泥坊物語
泥坊の三つの分け方
山賊と海賊
江戸時代に少い海賊
海賊の張本毛剃九右衛門
際物を取上げた抜荷買
坊主と山賊の出合
荒木又右衛門と山岡鉄舟
江戸廻りの泥坊
大草履組、小草履組
町奉行と郭門の効能
取締のつかぬ警備
板倉重宗と酒井忠勝
明暦の火事泥
景気の悪くなった浪人
盗賊穿鑿の九箇条
馬泥坊の開いた村
天和から宝永まで
火付盗賊改の新設
海老にかけられた鶉権兵衛
憎まれた中山勘解由
大盗黒熊武兵衛
関東所々の泥坊
武士風の呉服屋荒し
変った泥坊のいろいろ
複雑になった享保
犯人選挙の投票
怪談じみた富士川端の捕物
享保度の泥坊各種
紛れ者に無心者
詩まで作って見せる
幽霊の晒し者
罪跡隠蔽の工夫
雲霧仁左衛門
享保の泥坊の特徴
偽役人の化けの皮
殺された因果小僧
事実は何程ある
日本左衛門
芝居気のある男
三方ヶ原の泥坊団
江戸へ訴え出る
例のない人相書
首数は都合四つ
浜松屋の実説
五人小僧
艶福家市松小僧
縄抜けの稲葉小僧
百姓生れの田舎小僧
あてにならぬ臓品売却金額
恐ろしかった鉄の鞭
槍を持たせた葵小僧
小鼠市之助の泥坊理論
青梅の布子に小白の帯
鼠小僧次郎吉
無稽な義賊の評判
泥坊以前に久離帳外
無造作につかまる
薄化粧で引廻し
鬼坊主清吉
引かれ者の辞世
継ぎ合された三つの事件
掏摸の変化した荒かせぎ
非人頭への命令
手続省略の達し
先蹤は天明度から
利用された江戸の喧嘩
刑罰を目算に入れる犯罪
泥坊になるにも条件
青木弥太郎
荒された旦那賭博
酔払った水滸伝
届け済の恐喝取財
彗星的な黒頭巾
小倉庵長次郎
前例のない牢問

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