「火事とケンカは江戸の華」とはよくいわれるが、ここにつけ加えたいのが泥坊である。泥坊こそ大江戸の闇を彩った悪の華であった。なかには今日まで語り伝えられ、民衆の間で絶大な人気を誇る大泥坊たちも数々いるが、彼らの本当の姿は果していかなるものであったのだろうか?江戸風俗研究の泰斗が、深い学識を傾注し、虚実の皮膜を検証する、壮大な構想による大江戸泥坊史。(※本書は1988/3/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
-
泥坊に終始した江戸
-
江戸最初の泥坊法度
-
沢山出た泥坊の群
-
石川五右衛門もどき
-
槍弾正の一子
-
甚内橋の由来
-
方向を異にした三甚内
-
風摩の一類
-
伏見城の広間稼ぎ
-
相摸出身の風摩
-
常識的な忍術
-
活躍するラッパ、スッパ
-
薩摩名物の盗兵
-
他人の蔵を賭けての博奕
-
江戸以前の泥坊物語
-
泥坊の三つの分け方
-
江戸時代に少い海賊
-
海賊の張本毛剃九右衛門
-
際物を取上げた抜荷買
-
坊主と山賊の出合
-
荒木又右衛門と山岡鉄舟
-
大草履組、小草履組
-
町奉行と郭門の効能
-
取締のつかぬ警備
-
板倉重宗と酒井忠勝
-
明暦の火事泥
-
景気の悪くなった浪人
-
盗賊穿鑿の九箇条
-
馬泥坊の開いた村
-
火付盗賊改の新設
-
海老にかけられた鶉権兵衛
-
憎まれた中山勘解由
-
大盗黒熊武兵衛
-
関東所々の泥坊
-
武士風の呉服屋荒し
-
変った泥坊のいろいろ
-
犯人選挙の投票
-
怪談じみた富士川端の捕物
-
享保度の泥坊各種
-
紛れ者に無心者
-
詩まで作って見せる
-
幽霊の晒し者
-
罪跡隠蔽の工夫
-
享保の泥坊の特徴
-
偽役人の化けの皮
-
殺された因果小僧
-
事実は何程ある
-
芝居気のある男
-
三方ヶ原の泥坊団
-
江戸へ訴え出る
-
例のない人相書
-
首数は都合四つ
-
浜松屋の実説
-
艶福家市松小僧
-
縄抜けの稲葉小僧
-
百姓生れの田舎小僧
-
あてにならぬ臓品売却金額
-
恐ろしかった鉄の鞭
-
槍を持たせた葵小僧
-
小鼠市之助の泥坊理論
-
青梅の布子に小白の帯
-
無稽な義賊の評判
-
泥坊以前に久離帳外
-
無造作につかまる
-
薄化粧で引廻し
-
引かれ者の辞世
-
継ぎ合された三つの事件
-
掏摸の変化した荒かせぎ
-
非人頭への命令
-
手続省略の達し
-
先蹤は天明度から
-
利用された江戸の喧嘩
-
刑罰を目算に入れる犯罪
-
泥坊になるにも条件
-
荒された旦那賭博
-
酔払った水滸伝
-
届け済の恐喝取財
-
彗星的な黒頭巾
-
小倉庵長次郎
-
前例のない牢問