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医療が日本の主力商品となる
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医療が日本の主力商品となる

発売日 : 2012年9月20日
想定ページ数 : 264ページ
ISBN : 9784799312230
全文検索 : 非対応
日本には「医は仁術」という道徳観念があるが、医師がいくら誠実にやる気を出してみても、最新の医療設備、治験制度やITインフラで遅れをとってしまっては、国内外の富裕層は、韓国やシンガポールなどの医療先進国で治療を受けるようになるだろう。
国民皆保険制度という手厚い医療制度がある日本が、適切かつ競争力のある医療産業を実現するためには、経営力が必要となり、マネジメントの手法が確立されなければならない。
本書は、日本における医療と経済の合流点を見据え、医療は産業であり、商品であるという視点から、新たな成長戦略に道を探る。
また、そのためには、医療側だけでなく個々人に何ができるのかも考察していく。

目次

はじめに
第1章 なぜ日本の医療は遅れをとったのか
日本医療の現状を見てみる
「病院」の語源としての無私の献身
皆保険制度の始まりはドイツ
日本を脱出する患者たち
老化とライフコース
高齢者の海外渡航
老後は海外で暮らしたい
医療界にもビッグバンが起こる?
脱出した人は幸せにすごしているか
文化の上に成り立つ医療制度
なぜ日本の医療は遅れをとったのか
ガラパゴス化しうる日本医療
医療の進歩は技術の進歩と並行する
医療におけるグローバル化、標準化
電器産業やIT産業で起きた孤立化
岐路に立つ製薬企業
製薬会社の思惑、医療機器産業の現実
日本は基礎医学研究ではまだ強いか?
治験を素早く行うために
ドラッグラグ、デバイスラグとは?
ラグが起こる理由とは?
新薬が市場に出るために残された課題
「制度」が国の医療を方向づける
「キュア」から「ケア」へ
第2章 混迷しながらも成長する 世界の医療
皆保険導入を選ばなかった米国
米国にとっての自由という価値観
なぜ米国は医療費が高いのか?
中国の経済成長と医療の現実
中国の病院の実情
モデル村としての華西村での試み
中国医療の影
発展を続けるインドの医療
アポロ・ホスピタル・グループ
インドのクリニックと無料の病院
スウェーデンの堅牢な国民性と医療
ITを活用したスマート経営
ビスマルクに始まる社会保険制度
韓国の方向転換とシンガポールの成功
韓国の医療の背景にある財閥
日米から学んだ韓国の保険制度
医療法の改正とメディカルツーリズム
財閥系病院の現状
医師会による包括払いへの反対
医療サービスの質にシビアなシンガポール
医療保障制度と、優遇される富裕層
オープンシステムをとる民間病院
大病院と医療頭脳の輸入
マレーシアが危惧する中所得国のワナ
マレーシアの公的医療と民間医療の役割
新経済モデルとしてのメディカルツーリズム政策
マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)政策
第3章 日本の医療の進むべき道
産業としての医療という視点
医療の産業政策とは何か
医師はいかに産業政策と融合するか
TPPが医療におよぼす影響
医療を成長産業とする第三の道
英国のNICEとHTA
医療という労働
医療従事者のストライキ
医師の「自立」と「自律」
医療機関の「自立」と「自律」
医療にもマネジメントを!
日本の医療が迫られる改革
医療への経営学の応用の難しさ
消費者から見た評価の位置づけ
医療はプロフェッショナル・サービス
医療戦略と官僚組織
医療とIT、データ戦略
増大する公的所得再分配のウェイト
社会保険と民間保険の違い
民間保険が医療の費用を補償できるか
医療と経済の合流点を探る
今、求められる「正・徳・善」の経済学
医療者には徳の重視ができるのか
第4章 医療が生活の一部になる今、 我々に何ができるのか
医療のために、一個人はどうすればいいのか
健康を考えるのは健康な時
企業がなぜ福祉に関与するようになったのか
成熟化の時代を迎えた企業福祉
第5章 生き方・死に方を 考える時
高齢者とは誰のことか
社会の担い手としての高齢者
多死時代をどう乗りきるか
国民と医療者が一緒に考える
おわりに
参考文献

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