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中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか
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中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか

発売日 : 2011年3月20日
想定ページ数 : 332ページ
ISBN : 9784799310021
全文検索 : 非対応
尖閣諸島問題、毒入りギョーザ事件、歴史教科書問題……。日中間では、ビジネス、文化交流を問わず、さまざまな局面で摩擦や衝突がよく起きる。
それはなぜだろうか? お互いのことを「誤解」しているからだろうか? だとすると、その誤解はどこから生まれたのだろうか?

加藤嘉一、26歳。北京大学に単身留学し、8年にわたって新聞・雑誌コラム、ブログを通じて、中国の人々への発信を続けてきた。今や、「中国で最も有名な日本人」と呼ばれるようになり、真の「日中関係の架け橋」としての活躍に大きな期待が寄せられている。

そんな彼が、自分の目で見て感じた中国の「今」とは、いったいどんなものだったのか? 中国の若者たちの現実、不安、そして日本観とは?
 本書は、中国で出版され、若者を中心に大きな話題を呼んだ彼の代表作に大幅な加筆修正を施し、日本語版として刊行するものである。

日本凱旋デビュー作となる本書は、切れ味鋭い、洞察力にあふれた日中社会比較エッセイであるのと同時に、「結局、中国人は、心の中では何を考えているのか?」を知りたい人にとっても、すぐれた示唆に富む書となっている。

目次

はじめに
日本を離れて初めて気づいたこと
中国人と日本人、かくも誤解の多い関係
ぼくはスパイじゃない
日中の「架け橋」をめざして
第1部 ぼくが見た中国人
第1章 中国人は、なぜ感情をあらわにするのか
  • オープンに愛を表現する大学生
  • 遠慮のない中国人
  • 日本人は恋愛をどう表現するか
  • 外づきあいを大事にする日本人
  • 家での生活を大事にする中国人
  • 中国人は、なぜルールを守らないのか
  • 日本人は、なぜルールを守るのか
  • 日本人は、なぜプライベートではオープンなのか
  • 中国人は、なぜプライベートでは遠慮深いのか
第2章 中国人女性は、なぜそんなに気が強いのか
  • 中国人女性は男らしい?
  • 日本人女性は脇役?
  • 日本人女性は、どんな一日を送っているのか
  • ぼくの母の思い出
  • 日本の女性は、なぜ家事の負担をいとわないのか
  • 女性に過度にやさしい中国人男性
  • 男はもっと責任を引き受けよ
第3章 中国の「八〇後」は、30歳にして自立できるか
  • 一人っ子政策が生んだ「八〇後」世代
  • マスコミが揶揄する「八〇後」世代
  • 「八〇後」をつくり上げたのはこの社会だ
  • 「愛国」を意識して気づいた日本の長所とは
  • 独立能力を欠く中国「八〇後」
  • 北京大学のエリートの実情は?
  • 日本の「八〇後」のアルバイト事情
  • 日本の大学生は、どんな生活を送っているのか
  • 日本人学生は、勉強にアルバイトに忙しい
  • 中国の学生生活にはいくらかかるか
第4章 中国人は、なぜ値切ることが好きなのか
  • 取材対象になって思うこと
  • 中国の「神秘性」と「単一性」
  • 日本は単一国家なのか
  • 日本人はなぜ値切らないのか
  • 「東京=日本」ではない
  • 世界は多様だった!
  • ぼくが中国留学を選んだ理由
  • 今、中国に望むこと
  • 日本は多様な社会を築けるか
第5章 中国人は、なぜ信号を無視するのか
  • すべてが秩序だった都市・東京
  • 大きく変貌を遂げた北京
  • 欧米と日本の社会を拘束するものは何か
  • 中国には価値体系がない
  • 中国人の集団心理とは
  • 中国は価値体系を確立できるか
第6章 中国の大学生、特にエリートは真の愛国者なのか
  • 卒業式で見た異様な風景
  • 中国の大学生は、なぜ愛国を叫ぶのか
  • 中国人大学生は、どのように国を愛しているのか
  • エリートたちは、西側に影響されているのか
  • 中国の大学生の就職事情
  • 愛国か西洋崇拝か
  • 日本の学生は愛国心を持つのか
第2部 ぼくが見た中国社会
第7章 中国は、なぜ日本に歴史を反省させようとするのか
  • 歴史認識は、人それぞれでいい
  • 日本人は、「あの戦争」をどう見ているのか
  • 日本人は、大戦中のアメリカをどう見ているのか
  • 中国人は、大戦中の日本をどう見ているのか
  • 日中関係の核心的問題は何か
  • 歴史認識問題の影響は凄まじい
  • 中曽根元首相が提言したこと
  • 戦後の日中関係をどう認識すべきか
  • 政府レベルで合意が成立
  • 民間レベルでも双方の努力を
  • 問題解決に向けたポイントは何か
  • 日本の歴史教育はどうなっているか
  • 中国の歴史教育はどうなっているか
第8章 中国は、実はとっても自由な国だった!?
  • 自由へのプレッシャーを感じた6年間
  • 中国には報道の自由はないのか
  • 外国人にできることはあるか
  • 中国人は、何をもって自由となすのか
  • 経済的発展か政治的自由か
  • 不自由だったぼくの中高生時代
  • 日本で幅を利かす「暗黙の了解」とは
  • 日本には、なぜ「暗黙の了解」があるのか
  • 中国では「出る杭は打たれない」
  • 日本には自由がない?
  • 日本にも発言のタブーがある
  • 中国には自由はあるのか
第9章 中国は、すでに安定した経済大国なのか
  • 今の中国では、「安定」が何より大事
  • 「安定」はすでに実現されている?
  • 日本人は、中国は安定していると思っているのか
  • 今の中国は、第2次世界大戦後の日本に似ている?
  • 冷戦後、安定構造が崩壊した
  • 日本は本当に安定しているのか
  • 日本は本当に平等な社会なのか
  • オールジャパンで「本当の豊かさ」について考えよう!
  • 不満が渦巻く社会
  • 高齢化問題が不安を増大させる
  • 日本の不確実な未来
  • 日本が復活する道はあるか
第10章 中国社会は、計画が変更に追いつかない!?
  • 日中合作ドラマ撮影に挑戦
  • ハードだった助監督の仕事
  • 撮影中に日中スタッフが衝突
  • 日本では、上司と部下の関係は?
  • ついに撮影終了!
  • 中国人は、「計画は変更に追いつかない」を信奉している
  • 日本人と中国人がうまくやっていくには?
第11章 中国では、「政治家」と「官僚」は同義語!?
  • ぼくが国際問題に興味を持ったわけ
  • 日本は「半分アジア、半分欧米」?
  • 日本で官僚になるには
  • 中国では、役人の定義が曖昧
  • 日本で政界に入るということ
  • 政治家になるには家柄も必要?
  • 中国人は、「官僚」と「政治家」を同義に語る
  • メディアが中国人の対日観を形成する
  • 相互関心のある関係構築を
  • メディアに求められる責任とは
第12章 中国の「ネット社会」は成熟しているのか
  • インターネットが国家指導者との距離を縮めた
  • インターネットの成長がますます加速
  • 中国ブログの今
  • ブログは実名・顔出しが基本
  • なぜ中国で急速にブログが広まったのか
  • 日本のネット環境は?
  • 日本でもソーシャルネットワークサービスが人気
  • 注目されるネット世論
  • ネット民意は日本社会に影響を及ぼすか
  • 右傾化する日本のネット世論
  • 依然、強力なマスメディア
  • 日本のネット民意の今後
第13章 日中関係は、なぜマネジメントが難しいのか
  • 2008年、日中にとって重要な年
  • 日中関係は好転したのか
  • 「毒入りギョーザ事件」で対中感情が悪化
  • 「毒入りギョーザ事件」を振り返る
  • 「毒入りギョーザ事件」は、なぜこれほど過熱したのか
  • 「毒入りギョーザ事件」をどう解決するか
  • 時間が問題を解決する
  • 事件を風化させる方法はあるか
  • ついに容疑者逮捕へ
  • 日中間だったからこれほどの騒ぎに?
  • 「毒入りギョーザ事件」の警鐘効果
  • 日中関係をマネジメントするという視点を
おわりに 中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか
加藤嘉一年表(日本編)

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