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ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか
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ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか

発売日 : 2009年12月11日
想定ページ数 : 200ページ
ISBN : 9784799312995
全文検索 : 非対応
1998年の長野オリンピック、日本のスキージャンプ陣はビッグジャンプを連発し、ラージヒル団体金メダルを獲得、個人でも船木が金、原田が銅という輝かしい結果を収め、日本人を熱狂させました。
その直後、国際スキー連盟はルール改正の検討を開始し、翌年新ルールを発表。「日本叩きだ!」とマスコミを日本中が憤ったものの後の祭り。日本ジャンプ陣は一転して、長い低迷の時代に入ることとなりました。

こうした日本の“勝ちすぎ”を抑えつけるような国際ルール変更は枚挙にいとまがありません。
スポーツでは、
・国際柔道におけるルール変更、
・ 16戦15勝を誇ったF1マクラーレン・ホンダのターボエンジン禁止

ビジネスでは、
・ 日本二輪車の攻勢に苦しむハーレーダヴィッドソン救済のための輸入関税45%引き上げ
・ 米国議会の圧力による自動車の対米輸出の自主規制
・ 日本に厳しい措置がとられた日米半導体協定
などがその代表です。

なぜ、欧米人は平気でルールを変えるのでしょうか?
これからも日本人は理不尽をガマンしなければならないのでしょうか?

著者は、こうした事態の背景には、「ルールに対する考え方の違い」があるといいます。
「ルール作り」から喧嘩がはじまるのが欧米流、それに対して、日本人は「ルールの守りすぎ」で「ルール作りには無関心」です。

こうした違いを乗り越えて、スポーツやビジネスで、あるいは、温室効果ガス削減目標といった国際政治の舞台で、日本人が世界と対等に闘うためには何が必要なのでしょうか。これからの時代の日本人とルールのあり方を問う一冊です。

目次

はじめに 日本人はルールを守りすぎて損をしていないだろうか?
ルールを守るだけでは強くなれない
ルールに従うばかりでは、チャンスを逃す
日本人はルールに無関心!?
ルールについて日本人が取るべき3つの行動
増補改訂にあたって
第1章 なぜ私たちはルール変更を「ずるい」と思うのか?
1 欧米列強はずるい!?
  • 明治時代にさかのぼるジャパン・バッシングの歴史
  • ルール変更は欧米の常套手段
2 私たちはなぜ「ずるい!」と感じるのか?
  • 理由 1 日本人の〝闘いの美学〟
  • 理由2 ルールに対する考え方の違い
  • 理由3 ルールとプリンシプルの混同
  • 1 敵に塩を送った戦国武将・上杉謙信
  • 2 倒れた相手を攻めなかったテニスプレーヤー清水善造
  • 3 負傷した山下の足を攻めなかった柔道家ラシュワン
  • 日本人のプリンシプルはわかりにくい
本章のまとめ 日本人が〝ルールの利用〟を好まない3つの理由
第2章 実際に「ずるい」を味わってみる
1 スポーツでの「ずるい」を味わってみる
  • スキージャンプのルール変更
  • 無敵のマクラーレン・ホンダのターボエンジン禁止
  • 国際柔道のルール変更
  • 誰がルールを作っているのか?
  • 選手の資質とルールメーカーの資質は別もの
  • 名選手が名経営者になるために
2 ビジネスでの「ずるい」を味わってみる
  • 大型二輪車の輸入関税を45%上げた米国
  • ジャパン・バッシング、度重なるルール変更
  • 日米半導体協定後の日本メーカーの失速
本章のまとめ ルールを理解するための3つの視点
第3章 ルールを変えれば本当に勝てるのか?
1 ルール変更の〝その後〟を検証する【スポーツ編】
  • スキージャンプのルール変更の〝その後〟
  • F1のルール変更の〝その後〟
  • 柔道のルール変更の〝その後〟
2 ルール変更の〝その後〟を検証する【国際ビジネス編】
  • ハーレーダビッドソンの〝その後〟
  • 自動車ビッグ3のルール変更の〝その後〟
  • ITビジネスの〝その後〟
  • 勝ちすぎの功罪
本章のまとめ ルール変更の結果についての3つの結論
  • 〝勝ちすぎ〟は社会を豊かにしない
第4章 ルールがあってこそ成長する
ルール変更とは独走・独占の緩和措置
1 ルールこそ成長の糧である
  • 制約が美しさを生む俳句・詩
  • 制約に美しさを見出す日本の文化
  • 日本人にはスポーツでも制約が成長の糧となる
  • プレゼンテーションにもルールによる制約を
  • 制約はビジネスの飛躍の鍵
  • 製品の成長とルールによる制約
2 パラダイムの変化
  • グローバリゼーションの足音
  • 誤訳の呪い
  • おそるべし、欧州のルール戦略
本章のまとめ ルールは成長の糧になる
第5章 ルール作りのプリンシプル
1 ルール作りはお上だけの仕事ではない
  • まずはルール作りに参画する
  • ルールを守る行動美学は変える必要はない
  • ルール作りに参画するには
  • ルール作りが追いつかない
  • 今、そこにある危機
  • ルール作りに参画しないことの実害
  • 日本人の使命?
2 ルール作り参画のプリンシプル
  • ルール作りは誰のため
  • ルール作りの3ステップ
3 ルール作り参画の2つのキーワード
  • 第1のキーワード:「公益と社益」
  • 「公益」と「社益」の定義とは何か?
  • 第2のキーワード:公益と社益の「バランス」
本章のまとめ 製品を作るようにルールを作る
あとがきにかえて

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