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テレビは生き残れるのか 映像メディアは新しい地平へ向かう
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テレビは生き残れるのか 映像メディアは新しい地平へ向かう

発売日 : 2011年7月15日
想定ページ数 : 288ページ
ISBN : 9784799310359
全文検索 : 非対応
ITジャーナリスト佐々木俊尚氏推薦!
「テレビの栄華は終わり、映像×ソーシャルの時代が始まる。
 本書で書かれていることは、約束された未来だ」

2011年地上アナログ放送停波、広告費激減、
ソーシャルメディアの台頭、スマートTV登場etc.
これらは日本のテレビや映画をどう変えるのか?
クリエイティブビジネスの明日を読みとく渾身の論考!

高度成長時代に「3種の神器」として普及した日本のテレビは、独特の進化を遂げ、他国と比較しても強いマスメディアとなっていった。バブル崩壊後には新聞に圧倒的な差をつけ、メディアの王様としての地位を確立。しかし2000年代に入ると広告収入が頭打ちになり、リーマンショックがそこにとどめを刺す。そして2011年7月、地上アナログ放送停波----
財務的な源泉であった広告収入に頼れなくなる今後、日本の映像ビジネスはどうなっていくのか。スマートフォンやタブレット端末の登場は映像コンテンツの流れをどう変えるか。ソーシャルメディアの台頭によって私たちのメディアとの接し方は変わるのか。コンテンツを生みだしてきた“クリエイター”はどこへいくのか。メディアビジネスを熟知する気鋭のブロガーによる、渾身の論考。

目次

はじめに
電子版の発売にあたって
第1章 映像ビジネスはビジネスだったか
1 映画製作のビジネスモデルを解剖する
  • 興行収入は、誰にどれだけ配分されるのか?
  • 映画製作のほとんどは製作委員会方式
  • 〝製作〟と〝制作〟は意味合いがまったくちがう
  • 映画監督の報酬はどれくらい?
  • 大半がビジネスになっていない日本映画
2 テレビの力でどん底から立ち直った日本映画
  • この十年、日本映画の興行収入は倍増している
  • 2000年代、日本映画に〝豊かさ〟をもたらしたテレビ局
3 ブームを過ぎたら青色吐息のアニメーション製作
  • キャラクタービジネスのショーウィンドウとしてのテレビアニメ
  • 2000年代に大きく動いたアニメーションビジネス
  • 2000年代のアニメーションビジネスから学ぶこと
4 テレビ番組制作はまったくの受託制作事業
  • テレビ番組をつくるのにはいくらかかる?
  • 番組の権利はテレビ局にある
  • 広告代理店から受託するテレビCM制作
  • 過酷な労働環境の下、かろうじて成り立っている映像制作の現場
5 日本の映像ビジネスはテレビ広告費頼みだった
6 作り手たちの〝心意気〟に支えられてきた映像産業
  • ふたつの「セイサク」の分化がもたらしたもの
  • 圧倒的に欠けている〝マーケティング意識〟
第2章 20世紀は映像メディアの世紀だった
1 日本のマスメディアは高度成長とともに育った
2 とくに肥大化した日本のテレビ放送
  • テレビ広告費と新聞広告費の推移
  • 流通対策としてのテレビ広告
  • 2000年代、映像ビジネスの危機がやってきた
3 アナログ停波以降、映像ビジネスは地盤沈下?
  • 地デジ化は映像制作にも影響をもたらす
4 世界第2位(だから難しい)日本の映画市場
5 テレビがもたらした日本の創造力
  • テレビは天才たちの才能の増幅装置
  • テレビが生み出した1億総クリエイター
第3章 ソーシャルとスマートデバイスが映像ビジネスを変える
1 ソーシャルメディアが脅かすマスメディアの存在意義
  • そもそもソーシャルメディアとは?
  • メディアに対する生活習慣が変化していく
  • ソーシャルメディアは便利な情報ツール
  • マスメディアとネットを並列化してしまうソーシャルメディア
2 スマートデバイスは映像コンテンツの出口になる
3 スマート&ソーシャルがリビングルームの主役になる?
  • パソコンはリビングルームに馴染まない?
  • タブレットがもたらす新しいメディア視聴
  • 「スマートデバイス×リビングルーム」はメディア視聴をどう変える?
  • テレビとタブレットが新しいメディア視聴をもたらす
4 テレビもスマートTVに進化していく
  • テレビが大きなスマートフォンになっていく
第4章 ミドルメディア時代の映像ビジネス
1 ミドルメディアの世紀がはじまる
2 放送事業とコンテンツ事業は本来別のもの
  • 放送と番組制作を分けずにやってきた日本のテレビ
3 テレビというマスメディアがミドルメディア的展開をする可能性
  • BSテレビ放送はミドルメディア
4 日本のVODは、黎明期から興隆期に移行できるか?
5 映像コンテンツの氾濫
  • コンテンツは集中したのち拡散する?
6 ショートムービーのニーズが浮上する
7 視聴者数は数百万人から数万人へ
  • 映画興行とスマートデバイスでの映像配信、どっちが儲かる?
8 テレビ放送とWEBを結び合わせたミドルメディアを
  • 番組が〝放送〟だけの存在ではなくなっていく
9 ミドルメディア的発想によるアプリ事業
第5章 ソーシャルクリエイティブとでも呼ぶべきもの
1 〝クリエイター〟という言葉のまやかし
2 バブル時代の感覚を捨てられない業界人
3 東日本大震災がすべてを変えようとしている
4 ソーシャルクリエイティブという業務の概念
5 自由な表現活動としてのソーシャルクリエイティブ
  • これまでのこだわりを、どこまで捨てられるか
  • 瞬間的注目より、長い間愛されること
  • ユーザーと同じ目線で〝一緒に〟コンテンツをつくる
6 コンテンツ産業は狩猟から農業へ
  • 『イヴの時間』という事例
  • 「農耕」型の課題は、財務面をどう考えていくか
7 世界の人々とつながる新しい可能性
8 Me to Meのエコシステム
終章 テレビはこれから生き残れるのか
1 テレビがテレビじゃなくなっていく
2 映像流通は3スクリーン+クラウドになる
3 情報の伝搬経路はテレビ×ソーシャルになる
4 映像ビジネスは事業としての本質的な見直しが必要
5 10年後を見越した再編を構想すべきタイミング
あとがき
電子版のおわりに:その後の『テレビは生き残れるのか』
視聴率にはほとんど影響がなかった地デジ化
ニコニコ動画が進める既存メディアとの連携
テレビ局がはじめたソーシャルメディアの活用
VODサービスが日本でも次々登場
ソーシャルテレビとアプリの活発化
テレビの「行方」 ~テレビは、テレビではなくなり、生き残る~
2011年はテレビ視聴のターニングポイントだった
スマート&ソーシャルがテレビから時間を奪う
スマートテレビがテレビ放送を“ワンノブゼム”にする
新たな広告プラットフォームの中心としてのテレビ
コンテンツビジネスのショーウィンドウとしてのテレビ
日本はアジアの映像市場のリーダーになれるか
変わるべきなのは、結局ひとりひとりの人材

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