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才能に頼らない文章術
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才能に頼らない文章術

発売日 : 2018年11月15日
想定ページ数 : 232ページ
ISBN : 9784799323830
全文検索 : 非対応
ここ5~6 年で、インターネットによる情報発信が爆発的に増えてきました。さまざまなWeb メディアが立ち上がってきています。また、個人での情報発信をサポートするサービスも増えてきました。古くはブログやメールマガジンを筆頭にして、最近ではnoteなど、自分で書いた文章に対して自由に価格をつけて販売するサービスなども出てきています。
 Web による情報発信が当たり前になってきたことで、これまで自己流でどうにか書いてきた方々や、今まであまり文章を書く機会がなかった方にまで「書く」ことへのニーズが高まってきています。
 こういった背景を受け、短期間で文章力をアップさせるための方法論をまとめたのが本書です。

 私はふだん、編集スキルをもとにしたエディトリアル・コンサルタントとして、社会に貢献したい企業の社長や、コンサルタントや士業などの専門家のみなさまに向けて、確実に「伝える」ことに特化したプログラムを提供しています。
 伝え方、情報の出し方を少し変えるだけで反応は劇的に変わるものです。本書は、そのプログラムから、特に文章力の向上に特化した部分を抜粋したものです。
 自社のWeb サイトのリニューアルを機にコンテンツを執筆していく方や、企業のオウンドメディアの担当者、自分の提供するサービスを相手にわかりやすく伝えたい士業の方や専門家など、文章力を身につけたい方・高めたい方々に、ぜひ読んでいただければと思っております。

 みなさんは、タイトルに引かれてWeb 記事の本文を読み進めてみたけれども、タイトルに対する回答がなかったのでがっかりしたことはありませんか? あるいは、記事を一通り読んでみたものの何が言いたいのかわからない、主張していることの根拠があいまいで納得感がない。
 残念ながら、このような記事が急増しています。それはなぜでしょうか? それは、編集者の視点をもたないままに記事が書かれているからです。
 Web 上のコンテンツが大量に増えて、文字の洪水とも言えるほど文字があふれている今こそ、編集者の力が必要になってきていると感じています。
 本書では、主にWeb での情報発信を念頭におきながら、「編集者の視点をもって執筆する力」(これを本書では、「編集執筆力」と呼ぶことにします)を解説していきます。

 文章力は生まれもった才能だと言われたりしますが、編集執筆力は才能ではありません。「相手がいつも使っている言葉を使う」「相手の価値観にそった言葉や表現を選ぶ」など、ポイントを押さえることで伸ばしていくことができます。
 つまりこれは、誰もが身につけられるスキルなのです。
本書では、編集スキルを31 の編集の文法として体系化したものを、あますところなく紹介します。そして、これらをまとめたのが「編集の文法チェックシート」です。これを活用し、相手の価値観にそって文章を組み立てていくことで、共感や信頼を得られる文章が書けるようになります。

目次

はじめに
文字であふれている今こそ、編集者の視点が必要
読者の視点をもたないと、伝わらない
なぜ、編集スキルを体系化できたのか
第1章 編集者はどのように文章を直すのか?
編集者は常に読者のことを考えている
ライターと編集者の違い
  • 編集者の武器は読者の視点をもっていること
  • 編集者は文章の目的を意識して執筆する
編集者は「伝わる内容」にする
  • 相手に伝わりやすい文章の5つの基準
第2章 チェックシートを使って編集執筆力を身につけよう
編集執筆力は、4つのスキルで構成されている
編集の文法チェックシートの3つのレベル
  • 文章基礎力とは、文章の基本ルール
  • 文章表現力とは、段落単位で相手に伝える表現力
  • 文章構成力とは、文章の目的が達成される構成力
編集の文法チェックシートのメリット
  • 自己採点により成長が加速する
  • 添削をお願いできる/添削ができるようになる
  • 成長過程がわかるため、つらくない
本書で扱う文章の範囲
第3章 文章基礎力を磨く「編集の文法」
正しい文法が使われているか?
文体は、読み手からの信頼度を左右する
表記ルールは、読みやすさにつながる基本ルール
第4章 文章表現力を上げる「編集の文法」
単語1つが文章のわかりやすさを左右する
文の単位で陥りやすい文章表現
段落単位で発揮できる文章表現
第5章 文章構成力を鍛える「編集の文法」
タイトルは文章の本質をとらえているか?
見出しは全体の構成を支える要素
全体構成を明確にすると説得力が増す
第6章 文章に求められるロジックとは
文章には論理と感性の両方が必要になる!
  • なぜ文章には論理と感性の両方が必要なのか
  • 論理と論理的とロジカルシンキング
論理的な文章に必要なロジカルシンキング
  • MECE
  • So What? / Why So?
  • ピラミッド構造
論理×感性の文章=文章ロジックとは
  • MECEではなくてもMECE感があればよい
  • 根拠は主観でもかまわない
  • Why So?はすべての人が納得できるものでなくてもよい
第7章 共感を得られる文章を書くには
相手に刺さる文章とは?
読者のメガネをかけて、相手に刺さる言葉を探す
  • 共感マップ
  • カスタマージャーニーマップ
第8章 書いてみる、添削してみる!
上達のコツはまねること―要素と構成をまねてみよう
  • ニュース記事の場合
  • スポーツ記事の場合
  • 書評の場合
ケース・スタディで学ぶ添削例
  • Before
  • 添削例
  • After
  • レベル1 文章基礎力の添削
  • レベル2 文章表現力の添削
  • レベル3 文章構成力の添削
第9章 書き手に求められるメディアマインドとは?
「正しい」文章を書くのがメディアの役割
「正しい」の定義とは?
メディアマインドとは心のあり方
メディアマインドを身につけるために
  • ハフポスト日本版
  • BuzzFeed Japan
おわりに
編集スキルはあらゆる場面で役立つ
謝辞

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