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破壊と創造の人事
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破壊と創造の人事

発売日 : 2011年6月15日
想定ページ数 : 320ページ
ISBN : 9784887598553
全文検索 : 非対応
〈本書の一部〉
第一章では、まず、今の「日本の人事」はどのような歴史をたどって、ここに至っているのかという歴史を紐解くところから始めたい。バブル崩壊以降、2度の転換期を経ていることを、本書では指摘する。
第二章では、そうした状況を踏まえて、これからの人事が、戦略人事として成果を上げていくためにはどう考えていけばいいかを、キーワードをあげながら話をしていく。
第三章では、グローバル人材、経済、コーチング、ビジネススクール、それぞれの分野で活躍する第一人者へのインタビューを掲載した。各分野における最新事情と、人事との関わりについて率直に語っていただいた。
第四章では、人事担当者が現在おかれている位置と、人事担当者自身の今後のキャリア形成について述べさせていただいた。戦略人事として求められている人間像についても触れているので、参考にしていただければと思う。
第五章では、先進的な人事制度を取り入れて注目を集めている企業の人事担当者の方を、人事の最新トピックスについて取材させていただいた。現場ならではの大変興味深い話を伺うことができたと自負している。

こうした本書の内容のひとつでもふたつでも、皆さんの明日の活動の糧にしてもらえたとしたら、幸いである。

(はじめに より)

目次

表紙
プロローグ
もくじ
第一章 バブル崩壊からリーマンショック直前まで人事部門を巡る環境はどう変化してきたのか?
1998年という転換期
  • バブル崩壊以降にやってきた、2つの大きな転換期
  • 売上至上主義から利益至上主義へ
  • アリバイとセレモニーになっていった教育研修
  • 従業員の「心の問題」の表面化
  • 新しい「社員の動機づけ」の必要性
2008年という転換期
  • 経営が株主至上主義へと大きく舵をきる
  • 人事に求められるものが変わった
  • 疲弊する現場組織
2010年代を乗り越えていくために、人事に何が求められているか
  • 人事に求められる「マーケットイン」の発想
  • 長期的視野を持って人事戦略を考える
第二章 「戦略人事」で成果を上げていくためのキーワード
企業の人事部が置かれている状況 
  • 管理部門における人事部の位置づけ
  • 「紺屋の白袴」になっていないか
keyword 1 教育・人材開発——会社の戦略実現のために、どのような人材を育てるか
  • 人材開発部門はプロフィットセンターになれるのか?
  • 人事制度企画部門と人材開発部門を隔てる「ガラスの壁」
  • 「専門家」になりたがる人材開発担当者
  • これからの人材開発部門はどうあるべきか
keyword 2 コーポレートユニバーシティ(選抜研修)——次世代リーダーを育てるために、選抜研修をどう有効活用するか
  • 成果を出している企業と機能していない企業に二極化
  • コーポレートユニバーシティが失敗する4つのパターン
  • 選抜研修・ポジション・報酬の3点セットを機能させられるか
  • 会社のなかでどう位置づけ、どういう人材を担当させるのか
keyword 3 採用——自社にとって必要な人材を、いかに採用するか
  • 「排除のプロセス」になってしまった採用プロセス
  • 採用担当者は、目の前の採用選考を「さばく」だけで手一杯
  • 採用時のアセスメントと昇格のアセスメントをリンクさせて考える
keyword 4 グローバル化——グローバル化を進めるにあたって、人事に何ができるか
  • 成功と足踏み——二極化する「グローバル人事」
  • 苦戦する「日本人社員のグローバル化」
  • 外国人社員、M&Aした海外企業をどうマネジメントしていくのか
  • 社員のグローバル化に取り組み始めた日韓企業
  • 5年後に「グローバル」の冠を外せるか否か
  • 「グローバル人事」を組織内でどのように位置づけるのか
keyword 5 グループ人事——グループ間人事交流を、いかに進めていくか
  • 「名刺が違う」グループ会社に出向けないグループ人事
keyword 6 メンタルヘルス——社員のうつを、水際でどう防いでいくのか
  • メンタルヘルスはキャリア形成の問題と切り離せない
keyword 7 多様化推進——「一般的な日本人男性正社員以外」の従業員をどうマネジメントしていくのか
  • 「女性活躍推進室」時代
  • なぜ「女性総合職第一号」は会社を去ったのか?
  • 女性活躍推進室から多様化推進室へ
  • 多様化推進の成否のカギを握る「社長の本気度」
  • 日本人男性正社員の多様化
keyword 8 シェアードサービス/BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)——シェアードサービス会社を、いかにうまく機能させるか
  • 袋小路に迷い込むシェアードサービス会社
  • シェアードサービス会社をグループ人事の教育機関に
  • 外販ビジネスとしてデザインされたBPO
keyword 9 人材データベース/人材マネジメント支援システム——会社の戦略に活かす人材のデータを管理するシステムを、いかに構築するか
  • 他の分野から遅れをとる、人事のシステム(IT)活用
  • 「人事へのシステム導入」……何が目的なのかを見失っていないか
  • 「パッケージ」というシステムの特徴を理解すること
  • 人事情報システムから「人材データベース」という発想へ
keyword 10 PDCA発想——人材マネジメントにおいて「検証」「修正・再実行」をいかに行うか
  • 「P」「D」には強いが、「C」「A」に弱い人事
  • 人材データの管理・分析はなぜ必要なのか〜ある会社の事例
keyword 11 事実ベースのマネジメントとバリューチェーン——人事部が会社の業績に貢献していることを、いかにして検証するか
  • 「人事部は企業の業績に貢献している!」と言いきれない人事担当者
  • 莫大な投資に対して、事実ベースのマネジメントが存在していない
  • 事実をベースとしたマネジメントがないから、仮説を検証できない
  • 人事の仕事を「バリューチェーン」で考える
  • 人事はどのようなデータを集め、扱っていくことが求められているのか?
  • 大切なものは暗闇のなかにあるかもしれない
第三章 専門家に聞くこれからの人事部に考えてほしいこと
interview 1 [グローバル] スピード感をもって「グローバルビジネスリーダー」を育てることがグローバル化成功の鍵
interview 2 [経済] 人事を考えるなら、「経済」「経営」「人事」の三層構造で考えてほしい
interview 3 [コーチング] ビジネストップはアスリートと同じ。コーチをつけずにアスリートは勝てるのか?
interview 4 [ビジネススクール] ビジネススクールで学ぶことの本質は、ビジネスや仕事の「型」を学ぶこと。これを学んだ人材を、企業で活用する意義とは?
第四章 戦略人事になるために
戦略人事になるために
  • 戦略人事はじめの一歩
戦略人事に求められる人物像
  • 人事担当者に必要な3つのビジネスリテラシー
  • 人事担当者に必要な3つの資質
  • 人事担当者に、必要だが欠けている資質
  • 人事としての「ソーシャルキャピタル」
第五章 現場の人事に聞く今考えなくてはならないトピックス
対談1 日本企業の女性活躍推進から多様化推進までの先進事例を学ぶ
対談2 急成長する企業が直面する課題に対して、人事部はどう応えるのか
対談3 従業員一人一人の力を伸ばしてサービスの質を向上させる施策を学ぶ
エピローグ
あとがき
著作権

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