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もうアメリカ人になろうとするな
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もうアメリカ人になろうとするな

発売日 : 2009年8月5日
想定ページ数 : 224ページ
ISBN : 9784887597235
全文検索 : 非対応
和より競争、平等より格差、長期的視点より目先の利益、情より公正さ、規制より自由、従業員より株主……
それらのアメリカ的価値観は、はたして日本人に適したものなのだろうか?

大多数の日本人を幸福にする社会にふさわしいのだろうか?
グローバリゼーションのなか、改革という勇ましい掛け声によって、日本社会の根本がアメリカ文化で脅かされている。
その歪みが現在の金融危機によって露呈した今、精神的アメリカ離れの声も聞かれるものの、アメリカ追従の基本的な流れは変わらない。
しかし、アメリカ人とアメリカ社会にとって良い仕組みが、必ずしも日本人と日本社会にとっても良いとは限らない。

元通産官僚でもあった著者が、アメリカ人と日本人の価値観の違いを定性的定量的に示しつつ、21世紀の世界の幸福にも寄与する日本的価値観の再評価と、それに基づく社会の仕組みの再構築、そのための政策を大胆に提案する。
はたして、あなたはどう思うか? 反対意見も含めて、建設的かつ本質的な議論が本書から始まることを期待したい。

目次

はじめに
もうアメリカ人になろうとするな 目次
第1章 動揺する日本社会
1 日本経済の変貌
  • なぜこうなってしまったのか 1海外直接投資
  • なぜこうなってしまったのか 2­新興勢力の台頭
2 改革の名のもとに
  • 国立大学の独立行政法人化は、 改革か? 改悪か?
  • 病院の株式会社化と医療行為の特許化は、 患者を守るのか?
3 改革の動因を探る
  • 「ゆとり教育」という教育改革が 示したもの
  • だれのための改革か?
  • 改革のための改革
4 アメリカの物真似が国を危うくする
  • アメリカ的経営と成果主義
第2章 アメリカ社会の表と裏
1 自由──裏を返せば勝手気まま
  • 自由貿易──強者の理論
  • アメリカ外交の巧妙さ
  • 資本の自由──宿命の暴走
  • 自由の謳歌──クローン人間、出現か?
2 実力主義──盛りのひとときの夢
  • 限度を知らぬ高報酬
  • 使い捨ての外資系企業
3 個人主義──独善へ通ず
  • 大国のエゴイズム
4 平等と公正
  • 格差と平等
  • 拝金主義
  • 何がフェアか?
第3章 日米社会の基本構造の違い
1 日米社会を分ける基本軸
  • 自由に執着する
  • 和を尊ぶ
  • 平等を志向する
  • 社会のために生きる
  • 金持ちを目指す
  • 公正さを重んじる
  • リスクに挑戦する
  • 長期的視点に立つ
2 データに見る日米価値観の違いの大きさ
  • お金に対する意識の軸の例
  • 和と個人主義の軸の例
  • 平等と競争の軸の例
  • 自由と秩序の軸の例
  • 短期的か長期的かの軸の例
  • 公正さと縁故の軸の例
  • リスクに挑戦する軸の例
  • 社会のために役立とうとする軸の例
3 ベンチャー精神にみる日米の違い
  • 決定的に違う日米の学生の意識
  • 質の低い日本のベンチャー
4 日本人とアメリカ社会の溝
  • DNAは変えられない
第4章 新しい日本主義のすすめ
1 「日本主義」の提案
  • 今の資本主義だけが資本主義ではない
  • 価値観の構造を分析する
  • 日本人としての自覚
2 規制強化の声をあげよ
  • タクシー業の規制緩和の悲劇
  • 生活のため規制強化へ舵は切られた
  • 世論はアメリカを押し切れる
  • カネ暴力を糾弾しよう
  • 倫理が法律に優先する
  • 黒幕外資はほくそ笑む
3 みなが安心できる暮らしを
  • 惨めな非正社員
  • 政府は改悪の責任をとるべし
  • 瀕死の正社員
  • いかにして流れを変えるか?
  • 抜本的対策が不可欠だ
第5章 21世紀の日本社会の繁栄のために何ができるか
1 プロダクトイノベーションを目指して
  • 新しい形のエリートをつくろう
2 高次に回帰しよう、日本型経営
  • 会社不振の原因はトップ
  • 人は石垣、人は城
  • 世論は日本的経営を支持
3 会社は社会的存在を目指そう
  • 社長の勇気が会社を救う
  • 利益は二の次
4 21世紀の日本の使命
  • フロントランナーとしての条件
  • 最先端を担う者たちの育成
  • 持続的最強国への道
第6章 21世紀型日本主義、展開への提案
1 日本型株式市場の提案
  • 株で儲かるのは金持ちだ
  • マネーゲームは日本的価値観に合わない
  • 大胆な提案!
2 「規制緩和・取り締まり強化」より、 「規制が主・取り締まりが従」
3 民より官に向いているものもある
4 優しさのなかにも活力を
  • 大学改革こそ未来の鍵
  • アメリカより激しい日本の競争
5 国際社会に向けて 日本主義を発信しよう
  • 日本主義は世界で共鳴される
  • 日本主義による21世紀維新
あとがき
主な参考文献

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