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コンサル一〇〇年史
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コンサル一〇〇年史

発売日 : 2015年1月29日
想定ページ数 : 352ページ
ISBN : 9784799315910
全文検索 : 非対応
あの郵政分割にもコンサルが絡んでいた!?
世界の企業・政府に影響を及ぼし続ける強大な力の正体とは?
100年の歴史をひも解き、その存在の是非を問う!

時に名だたる企業の社運をかけた一大事業を動かし、
また時に一国の政府の政策決定にまで関与するなど、
社会に対して決定的な影響力を有する頭脳集団として
近年ますます注目を浴びる「コンサル」(経営コンサルティング・ファーム)。
その卓越したビジネスノウハウが各所で語られるなか、
実態そのものについては謎に包まれたままでした。

本書は、そうした「コンサル」の正体を明らかにするべく、
20世紀初頭に活躍したフレデリック・テイラーに始まる100年の歴史を紐解くとともに、
実際のプロジェクトをコンサルティング・ファームがどのように手がけたか、
またコンサルタントたちは現場でどのように働いているのか、
あるいは激戦と言われるコンサルタントの採用市場の実際などを詳らかにするものです。

さらに、マッキンゼーで数々の経営変革案件に携わったのち、
自ら経営コンサルティング・ファームを立ち上げた著者が、
日本におけるコンサルティング業界の問題点を指摘し、
これからのコンサルティングのあるべき姿について提言します。

目次

はじめに 「コンサル」とは何なのか?
なぜ「コンサル」は怪しまれる?
十把一絡げに括られる「コンサル」
「経営コンサル」は、動かす金の規模が違う
「経営コンサル」の歴史を知る意義
第一章 経営コンサルティングの歴史
戦略系・会計事務所系・IT系 三種の経営コンサルティング 世界のビッグファーム
経営コンサルティングは、 フレデリック・テイラー から始まった!
「個人」から「ファーム」へ 戦略系ファームの誕生 教育環境の整備とマッキンゼーの誕生
専門性を武器に規模を拡大 「古株」ファームの台頭 アーサー・D・リトルとブーズ&カンパニー
「グレイヘア」から「ファクトベース」へ 経営コンサルティング産業 の確立 バウワーによる新生マッキンゼーの躍進
イノベーションが成長の原動力 世界屈指の グローバル・ファーム誕生 ボストン・コンサルティング・グループ
革新的なコンサルティング・ビジネスモデルを提唱 ベイン&カンパニーの台頭 ビル・ベインの創業とミット・ロムニーの復帰
「孤高の名門」復活 マッキンゼーの逆襲 高度分析ツールをGEと共同開発
コンサル揺籃期の業界の形成に貢献 A・T・カーニーの台頭 オペレーション領域で強みを発揮
大恐慌が生んだ三つの恩恵 規制が追い風になった コンサル業界 規制強化とライバルプレーヤーの撤退
変動する経営コンサルティング業界 IT系と会計事務所系の 参戦 IBMの巨大化とコンサル禁止令
変容する経営コンサルティング業界 買収合戦による淘汰の果てに 戦略系トップ3とビッグ4の今とこれから
第二章 日本の経営コンサルティング業界
欧米発の経営コンサルティングは どのようにして 日本に浸透していったのか? 外資系ファームの進出と国内系ファームの誕生
特別インタビュー コンサル日本草創期の 立役者・名和高司が語る 二人のレジェンドと日本のコンサル業界
グローバル市場の縮図と化す国内市場 「戦略」市場を握る 外資系ファーム 国内系ファームが育たない理由とは?
国内系ファーム① シンクタンク機能に 強みを持つ総研系ファーム 野村総合研究所/三菱総合研究所/船井総合研究所
国内系ファーム② 細分化する 各種国内系ファーム リクルートマネジメントソリューションズ/博報堂コンサルティング/フューチャーアーキテクト
第三章 コンサルが動かした政府・企業の大型プロジェクト
case study1 郵政民営化 そこでコンサルタントの果たした役割とは? ――元マッキンゼー・宇田左近氏に聞く
case study2 KIOP21プロジェクト キヨスクの大変革をコンサルはどう支えたか? ――アーサー・D・リトル 森洋之進氏に聞く
case study3 花王ABS&Blue Wolfプロジェクト 世界規模のシステム構築をいかに成し得たか? ――アビームコンサルティング 赤石朗氏に聞く
第四章 経営コンサルティングの実務 ──体験談で綴る、コンサルの知られざる現実
経営コンサルタントになるには①採用 論理的思考力を見る 新卒採用の「ケース」
経営コンサルタントになるには②能力と適性 求められる二つの能力
経営コンサルタントになるには③就職市場 国内で高まる「コンサル」人気、 米国では「スタートアップ」
経営コンサルタントになるには④昇進と給与Up or Out―徹底した実力主義の世界
コンサルのキャリアパス①投資ファンド スキルが生きるセカンドキャリア
コンサルのキャリアパス②事業会社 安定人気のセカンドキャリア
コンサルのキャリアパス③起業・その他 活躍するコンサル出身の起業家たち
コンサルタントの働き方①コンサルの一日 午前中は資料作成、 午後はミーティング
コンサルタントの働き方②プロジェクトの初めから終わりまで 膨大なリサーチと資料作成
コンサルタントの働き方③クライアント先での仕事 いかに関係をつくり、情報を引き出すか
第五章 コンサルティング業界に求められる〝変革〟
日本はなぜ〝コンサル後進国〟なのか
企業とコンサルのミスマッチ①対象 会社ではなく、 人を「対象」とするコンサルを選べ
企業とコンサルのミスマッチ②期間 数カ月のプロジェクト単位ではなく、 長い間、ともに歩める ベストパートナーを選べ
企業とコンサルのミスマッチ③報酬 その戦略を「自分でやる勇気があるのか?」 を問え。そして、成功報酬型を要求せよ。
企業とコンサルのミスマッチ④人材 グレイヘアとファクトベースの ハイブリッド型コンサルタントを選べ
企業とコンサルのミスマッチ⑤領域 戦略の実行とはプロセス管理ではなく、 具体的な成果を数字で出すことだと 認識しているコンサルを選べ
今求められる、 コンサルティング業界の内側からの変革と、 クライアント企業の コンサルティングに対する、より厳しい目
おわりに 〝STEP 0〟を目指して

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