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投資型医療 医療費で国がつぶれる前に
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投資型医療 医療費で国がつぶれる前に

発売日 : 2017年9月14日
想定ページ数 : 288ページ
ISBN : 9784799321621
全文検索 : 非対応
糖尿病に1.2兆円。人工透析に1.6兆円。骨粗鬆症骨折に1兆円―。
じつは、健康なあなたも払っています。

自分も家族も健康そのもので、医療の世話になることはほとんどない――そうした人たちにとっても、医療の「これから」は他人事ではない。
皆保険という制度では、医療を使う使わないに関係なく、保険料を支払わなくてはならないのだ。つまり社会全体の負担はあなたの肩に、いや財布に重くのしかかっている。
医療は病気があるから生まれたのではなく、健康を損なわないために生まれた。医療が病気を治すためにあるのか、病気から守るためにあるのか、この違いは大きい。
本書を読んで、ぜひ健康のケアそのものを目的とする「投資型医療」への転換を考えてほしい。それが必ず大きな力となって、やがて社会を変えていくのだ。

※本書は『僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない』(2013年小社より刊行)を改題・再編集したものです。

目次

はじめに 医療を変えるアクションを生むために
序章 私たちはもう、沈み始めている
あなたの財布から、大事な原資が持ち出されている
保険料を上げるだけでは、増大する医療費をまかなうことはできない
激動の人口構造反転時代をどう生き抜くか
未来へのツケに沈む国
失われた20年のグッドニュース
複数の病をかかえて生きる時代の賢い医療の使い方
第1章 「医療がしていること」と「医療ができること」の大きなギャップ
あなたの二つの運命─糖尿病の場合
  • 運命① 現状の医療でありがちなケース
  • 運命② 医療の実力を存分に活用できたケース
ある初老の女性の二つの運命─骨粗鬆症の場合
  • 運命① 現状の医療でありがちなケース
  • 運命② 医療の実力を存分に活用できたケース
今の医療は、「健康」をムダにしてしまっている
  • 糖尿病を治療できているのは患者5人のうち1人
  • 骨粗鬆症患者1千万人が放置されている
  • 「治療できる病気」を「治療できている人」は意外ととても少ない
  • 一つの病気は、一つきりでは終わらない
今の医療は、「お金」をムダにしてしまっている
  • 1・2兆円かけてたったの5分の1
  • 人工透析でさらに1・6兆円
  • 骨粗鬆症性骨折が原因で1兆円
第2章 今、社会が背負っている「医療」の姿
医療費は、どこからやってきて、どこに消えていくのか?
  • 130万年の医療費!?
  • 日本の医療保険制度の成り立ち
  • 医療費は誰が負担しているのか
  • 医療費には、3千通りの負担の仕方がある
  • 負担の格差は6倍!?
  • 医療費はどこに消えた?
  • 現役時代に健康をケアできなかった高齢者が、リタイアしてから医療費を押し上げている?
  • 隣のメタボの医療費も、あなたが支払っている
第3章 なぜ健康とお金をムダにしてしまっているのか?
「トラブルシューティング型医療」という罠
  • 病気になるのを待たないと、医療が始まらない
  • 大きな差を生む小さな打ち手を打たない
  • 「トラブルシューティング型医療」が、健康とお金をムダにしている
  • 医療業界の基本構造とプレイヤー
  • 「支払者」という存在、保険診療という枠組み
「トラブルシューティング型医療」を支え続ける仕組みの正体
  • 医療のメニューに、「病気の治療」しか入れない
  • 医療の質を高めても、ご褒美がもらえない
  • 医療費のムダをなくすことを促進していない
  • 「分かち合い」という名の、責任の所在そのものの不在
  • 「治療にフォーカスした医療の増産」が目的だった時代の制度設計
「トラブルシューティング型医療」を支え続けるプレイヤーの実態
  • 受益者─医者がいいようにしてくれる、という幻想
  • 支払者─金はなくともケンカはしない
  • 提供者─崖の下で待つ医療
  • 開発者─「治療」というニーズをひたすら追い続ける
  • 政府─バケツの中の水の分け方の調整に奔走する
第4章 医療の実力を発揮させるための二つの基本
基本1 医療の三つの宿命的難しさを知る
  • 「情報の非対称性」という医療の宿命
  • 「不確実性」という医療の宿命
  • 「アウトカム測定の難しさ」という医療の宿命
基本2 マネジメントをツールとして賢く使いこなす
  • マネジメントの欠如が今の医療を生んだ
  • まずは、手段の目的化から脱してスタートラインに立つ
  • 明確な目的を打ち立て、共有する
  • 目的とスローガンの間の深い溝
  • 「チーム・ヘルスケア」が最強になる、機能的な役割分担と連係を目指す
  • プレイヤー同士の切磋琢磨が、チーム力を劇的に引き上げる
第5章 「投資型医療」で、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」を目指そう!
これからの医療の目的は、「治療」や「延命」ではなく「健康」だ
  • 人にとっても社会にとっても幸せなのは、「病気にならない」こと
  • 究極のビジョンは、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」
  • 「健康のケア」がゴールの医療
  • ケア×マネジメントで、新たな医療をイノベートする
  • 「投資型医療」とは何か?
  • 投資型医療は、健康にすればするほどご褒美がもらえる医療
  • すべてのプレイヤーのミッションは、「医療(ケア)の価値」を最大化すること
  • 価値を向上させる切磋琢磨が、ビジョンを現実のものにする
  • アウトカム測定で、切磋琢磨を飛躍的に加速させる。
投資型医療なら、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」を実現できる
  • 「投資型医療」=「今の医療」+「予防医療」ではない
  • いい医療は安い
  • 投資型医療は、企業にとってもリターンがある
  • 投資型医療なら、「皆が長く元気に生きられる、持続可能な社会」が実現できる
第6章 「投資型医療」を実現するための七つの提言
[提言1] 社会全体でイノベーションを促進しよう
  • イノベーティブに価値の向上に挑もう!
  • 「見える化」と「インセンティブ」で、イノベーションを促そう!
[提言2] 病気にならない、病気にさせないための投資をしよう
  • チーム・ヘルスケアの一員として、自ら健康に投資しよう!
  • インセンティブで投資を引き出そう!
  • 医療費の1%を投資へ。できるところから始めよう!
[提言3] 開かれた医療でケアの価値を追求しよう
  • 「病院イコール病人が行くところ」という固定観念を脱しよう!
[提言4] 情報の集約と開示をしよう
  • アウトカム測定が投資型医療の指針となる
  • よりよい医療を選べる「ベストアクセス」を目指そう!
[提言5] 資源の最適再配置をしよう
  • 「治療から健康のケアへ」「提供から協働へ」「病院から地域へ」─三つのパラダイムシフトを実現しよう!
  • 受益者は、自らを重要なプレイヤーと認識し、医療にコミットしよう!
  • 支払者は、ケアの価値を向上させる牽引役となろう!
[提言6] 政策立案と合意形成のプロセスを進化させよう
  • 政策立案の担当者は、既成の枠を超え、主体的に動こう!
  • 問題提起のやり方を変えよう!
[提言7] Small-Win(小さな成功)を拡げよう
  • ネットワークを活かし、小さな力を大きなうねりに変えよう!
  • 小さなトライアル・アンド・エラーを支援しよう!
あとがき 自分の足で立つために
参考文献

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