感情の萌芽にあたる仕組みは、地球上に哺乳類が現れたころにはすでに、人類の祖先に備わっていたことでしょう。
感情は、生きのびるのに必要な機能として、生物進化の歴史をとおして、徐々に積み上がってきたのです。
捕食者から逃げる「恐怖」は比較的早い段階で、人類の祖先の動物の身につきました。
そして、個体の上下関係を形成する「怒り」や「おびえ」は、群れを形成するようになった段階で身につきました。
人間として進化した段階では、協力集団が築かれ、それを維持する役割を担う「罪悪感」や「義理」などの、複雑な感情が進化しました。
本書ではさまざまな具体例をもとに、感情の働きを明らかにします。
そして、感情が私たちに備わった生物進化の歴史を考えます。
目次プレビュー
- はじめに
- 序章 「野生の心」と「文明の心」
- 第1章 恐怖と不安
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◆人もサルも「怒り」で上下関係を確立する
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◆怒りは権利を守り、集団生活を発展させた
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◆怒りが集団内の協力と平和を生み出した
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◆集団間の競争が個人の能力の多様化を生んだ
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◆「じぶんへの怒り」はどうして起こる?
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◆配偶者への嫉妬は一夫一妻制を守るために役立った
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◆集団内の嫉妬は利益を配分させるためだった
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◆利益配分は現代でも重要な問題
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◆「後悔」は失った配分を取り返す行動の源になった
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◆「欲求」と「感情」は同じもの
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◆自己呈示欲求の目的は、じぶんの得意な技能を表明し集団に貢献すること
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◆狩猟採集時代は集団に承認されるかどうかが死活問題だった
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◆言語の起源は自己呈示だったかもしれない
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◆現代は自己呈示が集団への貢献につながったかどうかが不明確
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◆肯定的感情をもてない個体は淘汰されてしまう
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◆「共感」が集団の協力を円滑にし、生き残らせた
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◆笑いは楽しさを伝播させる効果が高い
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◆共感能力は女性のほうが高い
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◆信じることで集団の協力がうまくいった
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◆じぶんを信じられない人が超常的なものを信じやすい
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◆狩猟採集時代の小集団は互いに信用できる安心な集団だった
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◆何を信じたらよいかわからなくなった現代
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◆多様な考え方や情報を維持しつつ、懐疑心を育てる必要がある