リーマン・ショックとそれに続く経済危機とは、人間の精神の荒廃が招いたものでした。
「祇園精舎」に始まる、琵琶法師が語った平家物語冒頭の一説。それはまさに覇道に走るウォール街のモンスター投資銀行の末路を示すものに、僕には聞こえます。
そして、それは、「今までの資本主義」が近い将来、その終焉のときを迎えることをも物語っています。
壇ノ浦の潮の目を前にした僕の目には、「今は壇ノ浦」のように見えました。見えるというより「確信」しました。こうした確信を持って今後の世界を考えるのか考えないかによって、人一人ひとり、企業一社一社、また国一国一国の将来が大きく異なってくると思います。
──バンカー(銀行員)として、インベスター(投資家)として、この四半世紀を、ウォール街のただ中に生きてきた著者が、「強欲資本主義いまだ死なず」と憂えつつも、世界の随所に見られる新しい時代の芽吹きを伝える。そして、若い人たちによる、「強欲資本主義」という名の「教会」からの人間性の復興──17歳からのルネサンスを呼びかける。
目次プレビュー
- はじめに
- 第1章 潮の変わり目 今、世界はどう変わろうとしているのか?
- 第2章 リーマン・ショックとは何だったのか? アメリカ大金融機関の崩壊が物語ること
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*リーマン・ショックは「必然」の産物
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*金融崩壊をもたらした構造的問題1 ウォール街「強欲資本主義」の自爆
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*始まった規制の動き
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*金融崩壊をもたらした構造的問題2 貯める前に借りて消費する
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*金融崩壊をもたらした構造的問題3 過剰消費をあてにした過剰設備投資
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*金融崩壊をもたらした構造的問題4 行き過ぎた規制緩和
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*金融崩壊をもたらした構造的問題5 景気刺激策による低金利過剰流動性の問題
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*今こそ、自己中心的価値観を捨てるとき
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*経済危機、いまだ去らず
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*株価が回復すれば安心か?
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*僕は、07年末以来、株をいっさい買っていない
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*売上低下にあえぐ企業と世界で2億4000万人の失業者
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*貯蓄を始めたアメリカ人 車を買わない日本の若者たち
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*全米50州中48州の財政がピンチに!?
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*金融機関の不良債権はどうなったのか?
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*政府との合法的癒着に、また太るゴールドマン・サックス
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*青息吐息の地方銀行
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*遅々として進まぬ金融機関規制
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*連邦準備銀行はだいじょうぶか?
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*いずこも同じ。最大の問題、国の借金
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*アメリカよりさらに危ない。どうする日本!?
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*ではどうするか? 今すべきこと
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*文明の利器と僕にとってのコミュニケーション
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*「言葉」が軽くなると、「信用」も軽くなる
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*「アーミッシュ」に学ぶテクノロジーの扱い方
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*強欲資本主義いまだ死なず──世界経済の現状
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*日本がとるべき金融政策
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*投機家の虚業に振り回される実体経済
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*沈みゆくアメリカ
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*テロの本質は、反強欲資本主義
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*若い世代に