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世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養
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世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養

発売日 : 2020年1月25日
想定ページ数 : 208ページ
ISBN : 9784799324363
全文検索 : 非対応
※本書はEPUB(固定レイアウト型)で作成されております。検索機能や文字列のコピーがご利用できません。

絵画は見るものではなく、読み解くもの
本書は、ルーヴル美術館所蔵の約6000点以上のヨーロッパ絵画から、それぞれの国と時代を代表する作品を選び、美術史的な「読み解き方」をお届けするものです。
「見方」や「感じ方」ではなく、「読み解き方」です。
私は、いたるところで、「絵画は見るものではなく読むもの」だと伝えてきました。西洋絵画は宗教画から発展し、特に世紀以前は歴史画を頂点としたジャンルのヒエラルキーがあったため、絵画は主に宗教的な教えや神話のエピソード、そして政治的なメッセージなどを伝えるために描かれてきました。ルーヴル美術館に所蔵されているのは、基本的に世紀から世紀半ばまでの絵画であるため、まさに「読む」ために描かれた作品が多いのです。本書は、ルーヴル美術館における展示に準じて、イタリア絵画、フランス絵画、スペイン絵画、フランドル絵画、オランダ絵画ごとに、それぞれを代表する絵画をあげて解説していきます。これまでさまざまに目にしていた作品が新たなメッセージを発し始めることでしょう。

さらに重要なのは、現在も欧米のエリート校を卒業したような人たちは、日本人に比べるとはるかに美術史という学問に親しんでいる人が多く、ごく普通の教養として身につけています。美術品に囲まれた邸宅で育たなくても、教育の一環として美術館での解説に親しみ、大学で専攻しないまでも美術史をリベラルアーツとして学ぶ人が多いからです。
欧米社会では、リベラルアーツを知らないのは労働者と見なされがちです。表面的には対等にビジネスをしているように見えて、本当の意味でのコラボレーションはできないということです。商談はできても、2時間のディナーは持たないのですから。
このままでいいのでしょうか?
今、私たちがグローバル社会の中で、欧米の人たちと真にパートナーとなっていくために、西洋絵画を読み解く知識は、大きな助けとなるはずです。西洋美術史を知ることとは、ヨーロッパの歴史を知ることであり、その多様性に触れることであります。キリスト教が西洋文明にもたらしてきたものを知ることであり、彼らを理解することができるようになるからです。
本書を、そのための最初の一歩、西洋絵画について少し学んでみようかな、と思う端緒としていただければ、そして、ルーヴル美術館に行ってみようかな、と思っていただければ嬉しく存じます。

目次

表紙
はじめに
目次
ルーヴル美術館について
イタリア絵画
『六人の天使に囲まれた荘厳の聖母』 チェンニ・ディ・ペーピ、通称チマブーエ
『アッシジの聖フランチェスコの聖痕拝受』 ジォット・ディ・ボンドーネ
『十字架の担い』 シモーネ・マルティーニ
『聖母戴冠』 フラ・アンジェリコ
『ジネヴラ・デステの肖像』 ピサネロ
『老人と少年の肖像』 ドメニコ・ギルランダイオ
『聖母子と少年聖ヨハネ(薔薇園の聖母)』 サンドロ・ボッティチェリ
『聖セバスティアヌス』 アンドレア・マンテーニャ
『フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像』、通称『モナ・リザ』 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『著述家であり外交官であるバルダッサーレ・カスティリオーネの肖像』 ラファエロ・サンツィオ
『聖カタリナの神秘の結婚と聖セバスティアヌス』 コレッジョ
『詩的な世界』 ティツィアーノ
『カナの婚礼』 パオロ・カリアーリ・ヴェロネーゼ
『聖母の死』 カラヴァッジオ
『聖カエキリアと譜面を持つ天使』 ドメニコ・ザンピエーリ、通称ドメニキーノ
『ネッソスに略奪されるデイアネイラ』 グイド・レーニ
『エビ足の少年』 フセペ・デ・リベーラ
『サン・マルコ湾から見た埠頭』 カナレット
『アポロンとダフネ』 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
フランス絵画
『ジャン善良王の肖像』 無名の画家
『聖ドニの祭壇画』 アンリ・ベルショーズ
『フランス国王シャルル7世の肖像』 ジャン・フーケ
『フランス国王フランソワ1世の肖像』 ジャン・クルーエ
『エヴァ・プリマ・パンドラ』 ジャン・クーザン
『狩りをするディアナ』 フォンテーヌブロー派の画家
『ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像』 フォンテーヌブロー派の画家
『大工聖ヨセフ』 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
『富のアレゴリー』 シモン・ヴーエ
『農民の家族』 ル・ナン兄弟
『アルカディアの牧人たち』 ニコラ・プッサン
『タルソスに上陸するクレオパトラのいる風景』 クロード・ロラン
『ピエール・セギエ、フランス大法官』 シャルル・ル・ブラン
『シテール島の巡礼』 ジャン=アントワーヌ・ヴァトー
『ポンパドゥール侯爵夫人の全身像』 モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール
『ディアナの水浴』 フランソワ・ブーシェ
『食前の祈り』 ジャン=バティスト=シメオン・シャルダン
『壊れた甕』 ジャン=バティスト・グルーズ
『かんぬき』 ジャン=オノレ・フラゴナール
『ホラティウス兄弟の誓い』 ジャック=ルイ・ダヴィッド
『アルコル橋のボナパルト』(習作) アントワーヌ=ジャン・グロ
『廃墟となったルーヴルのグランド・ギャラリーの想像図』 ユベール・ロベール
『ルイ=フランソワ・ベルタン氏の肖像』 ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
『戦場から去る負傷した胸甲騎兵』 テオドール・ジェリコー
『サルダナパールの死』 ウジェーヌ・ドラクロワ
『モルトフォンテーヌの思い出』 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
スペイン絵画
『キリスト磔刑と二人の寄進者』 エル・グレコ
『王女マルガリータの肖像』 ディエゴ・ベラスケス
『棺架に横たわる聖ボナヴェントゥーラ』 フランシスコ・デ・スルバラン
『乞食の少年』 バルトロメー・エステバン・ムリーリョ
『デル・カルピオ伯爵夫人、ラ・ソラナ侯爵夫人』 フランシスコ・デ・ゴヤ
フランドル絵画
『宰相ロランの聖母』 ヤン・ファン・エイク
『受胎告知』 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
『金貸しとその妻』 クエンティン・マサイス
『乞食たち』 ピーテル・ブリューゲル(父)
『マリー・ド・メディシスの生涯:リヨンでの対面』 ピーテル・パウル・ルーベンス
『英国王チャールズ1世の肖像』 アントン(アンソニー)・ヴァン・ダイク
『神殿から商人を追い払うイエス』 ヤコブ・ヨルダーンス
オランダ絵画
『リュートを持つ道化師』 フランス・ハルス
『卓上の果物と豪華な食器』 ヤン・ダヴィス・デ・へーム
『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』 レンブラント・ファン・レイン
『兵士たちと酒を飲む女』 ピーテル・デ・ホーホ
『陽差し』 ヤーコプ・ファン・ロイスダール
『レースを編む女』 ヨハネス・フェルメール
奥付

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