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内なる平和が世界を変える
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内なる平和が世界を変える

発売日 : 2016年12月23日
想定ページ数 : 536ページ
ISBN : 9784799320136
全文検索 : 非対応
著者シーラ・エルワージーは半世紀にわたり非暴力の平和活動に献身し、
ノーベル平和賞に3度ノミネートされた女性である。

彼女は平和活動において、非常に画期的な手法を創出した。
それは世界の政治家、公務員、研究者、兵器製造企業経営者、技術者などの中から、核兵器をはじめ大量破壊兵器の使用や開発の決定権者を探し出し、
直接会って対話するというものだ。

また、彼女は早くから、環境や食糧、エネルギー、人種差別、女性差別、格差などの問題に注目し、それらを解決して持続可能な社会を築くことをも目指して活動してきた。

この地球を誰もが安心して暮らせる場所にして未来の子孫たちに残すためには、ほかでもない私たち一人ひとりが自分の内面と向き合い、怒りや恐れを超えて他者を受け入れていくことが必要だと彼女は語る。

現在起こっているさまざまな問題と、自分自身を含めてそれらに取り組んで成果をあげている人々を紹介するとともに、読者がすぐに実践できる方法を説く本書は、著者の思想と経験の集大成ともいうべき一冊である。

目次

デズモンド・ツツによる序文
アンドリュー・ハーベイによる序文
第1章 ドラゴンの背に乗って
本物のリーダーには内面の力が不可欠だ
新しい未来をつくるために目覚めよう
内面の改革なしに外面の変化はない
意識の跳躍を先人たちから学ぼう
この本の使い方
平和を築くために私がしてきたこと
未来はそれが見える人のものだ
内的思考を原動力にする
第2章 意識における跳躍
新しい意識とは何か?
意識における跳躍はどんな形をしているのか?
この跳躍はどんなスピードで起こっているのか?
第3章 変革者はいかに内なる力を使っているか
瞑想し、権力に真実を語る ―ティク・ナット・ハン
ネットワークのエネルギーを使う ―ディーカ・イブラヒム・アブディ
自分にとって一番大切なことをする ―エレン・マッカーサー
子ども兵士解放に命を賭ける ―アンリ・ブラ・ラディ
内面の穏やかさを培えば、多くの命を救える ―アウンサンスーチー
苦しい道の果てに待つ安楽椅子などいらない ―トーマス・ヒューブル
すべてがうまくいかないときこそ、立ち上がれ ―ペマ・チュードゥン
自分自身が暴漢にならずに、いじめに対処する ―デズモンド・ツツ
「自分の魂を失望させるな」 ―アヌパム・ジャロテ
村の拠りどころとなる ―サラ・インガメルズとイボンヌ・ブランクレー
冷笑主義にどう対処すべきか?
第4章 判断の底にある価値観を変えよう
危うい思考1 「地球はわれわれのもの」 ─人間は地球を好きなように扱っていい
危うい思考2 「人間は神に似せて造られた」 ─だから人間は他の生き物と異なり優れている
危うい思考3 「自然は魂のない機械的システムだ」 ─だから科学と合理的精神が支配する
危うい思考4 「利益を最大限に」─終わりなき経済発展が不可欠
危うい思考5 「適者生存」─競争が経済の原動力
危うい思考6 「丈夫なフェンスが良い隣人を作る」─外的脅威への防衛の衝動
危うい思考7 「力は正義」─軍事力は倫理に勝る
危うい思考8 「短期優先は素晴らしい」─後は野となれ山となれ
危うい思考9 「技術的解決」 ─難問解決に間に合うように、いつでも何かが発明される
危うい思考10 「女性は権限を持つべきではない」 ─ビジネスや国際的問題を扱うには感情的すぎる
危うい思考11 「消費はわれわれの権利だ」 ─もっと良いものがもっとたくさん必要だ
第5章 新たな価値観への移行
人類は、地球の美と多様性を守る責任ある世話役(スチュワード)になれるか?
人類もその他の生き物も自然も、同じ全体のなかの不可欠の一部だと認識できるか?
身体、心、感情、魂、精神は互いに作用し合い、その全体が意識なのではないか?
意識における成長は、現在緊急の課題か?
個人的競争から、大きな幸福を目指した協力に重点を移せるか?
国家間に信頼関係を築けば、効果的で安価な安全保障の形態となるか?
「共通の安全」は、武器と権力を基礎にした国際体制よりも安全で安価か?
先住民族の伝統に従って未来世代を考慮に入れるには?
神(偉大な知性)は現にここに存在し、人間知性よりもはるかに力強い存在か?
男性にも女性にもある深遠なたおやかさと深遠なたくましさは人類の生き残りに不可欠か?
意味と美を求める人間の思いは、どうすれば満足させられるか?
一人ひとりが新たな価値観を持つために
第6章 私たちの戦略─ここから未来へ
「同時政策(シンポル)」
銀行システム:お金は人々に仕えるもので、その逆ではない
ビジネス:利益とともに人々と地球を優先する
化石燃料の不使用(Fossil Free)
ピープルパワー:非暴力の革命
社会問題への取り組み─徹底的(ラディカル)な対応能力
女性の扱いを変える:教育を受け、暴力から解放され、力をつける
総合的戦略:すべてが統合されたらどんな形が現れるだろう?
私の現実性チェック:ビジョンや行動を損なう黒い影
第7章 私たちはいったい何者なのかを自覚するために
自らの活力の源を養う
道しるべ1 品位と信頼と自分の真実を手にするため、自己に耳を傾ける
道しるべ2 心の観察者となるために内省の習慣を育てる
道しるべ3 厄介な感情に対処する
道しるべ4 健やかで活気に満ちた人になる
道しるべ5 争いをチャンスにする
道しるべ6 無為を味わう
道しるべ7 想像力や創造性を花開かせる
道しるべ8 影と、影が生むエネルギーの中に分け入る
道しるべ9 「私」から「私たち」へと進み、奉仕することを学ぶ
道しるべ10 愛しいものを見つけ、「何を与えられるか?」と問えるようになる
道しるべ11 神聖なる活動家となる
道しるべ12 失敗と失望をどう扱うか?
道しるべ13 自分が本当に何をしたいかを見つける
第8章 あなたの心に響く世界をイメージする
未来の子どもと教育
地球を再生させる
自然を感じるための祝祭
象との遭遇
健康な食糧と清潔な水の確保
地域の食糧システムを復活させる
真の健康を目指す東西医学
植物の癒し効果
意識的死、あるいは尊厳死
紛争を変容させた世界
未来を夢見るあなた自身の力に目覚める
第9章 コンクリートを突き破って芽が出る
意識の発展が外的状況を変える
グループをつくってエネルギーを高める
若き社会起業家のエネルギー
決断する責任を男性と女性が共有する
付録 内なる力を強化するエクササイズ
アンドリュー・ハーベイによるあとがき
原註
参考文献

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