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成長神話という煩悩からいかにして金融は解脱すべきか
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成長神話という煩悩からいかにして金融は解脱すべきか

発売日 : 2016年10月22日
想定ページ数 : 384ページ
ISBN : 9784799319796
全文検索 : 近日対応
金融業界でフロントランナーとして活躍したトップアナリスト*が、仏教の世界観から提言する、持続可能な経済・社会のかたちとは。

*11年連続日経アナリストランキング第1位、10年連続Institutional Investor誌1位(それぞれ銀行部門)

現在のライフスタイルを維持するには、2030年には「地球が2個必要」であるという事実から、目をそむけてはいけない!
「経済成長は正義」という価値観は、目に見えて終わりを迎えているのだ。
かつてドイツの経済学者シューマッハーは「仏教経済学」を提唱し、『スモール イズ ビューティフル』をベストセラーにした。
同様に本書は、仏教の考え方を金融に活かし、経済を破壊した金融に、経済を正しく導く役割を担わせる。
「欲しがる」行動をやめようとしない経済を、「正しく生きる」美徳界に解脱させることで、持続可能な世界のかたちを考える。

目次

はじめに
第1章 静かに進む破たんへの道
1 ありえないことが当たり前に
  • (1) ブレクジット、独立運動、トランプ旋風
  • (2) 社会民主主義色の強いリーダーへの共感
2 格差拡大の経済学
  • (1) ファンドマネジャーと幼稚園の先生
  • (2) 成功と失敗の遺伝
  • (3) 格差の伝承と拡大の裏に存在するもの
3 地球環境の経済学
  • (1) 気候変動と人口の増加
  • (2) エコロジカル・フットプリント
4 市場経済暴走の経済学
  • (1) 無限の欲望と有限の資源
  • (2) 金融は膨張する
  • (3) リーマンショックが証明した欲望の連鎖
第2章 仏教経済学と定常経済
1 持続可能な社会に必要なもの
  • (1) 持続可能性って本当に必要なの?
  • (2) 「現代経済学」と「定常経済学」
2 ケインズの弟子が提唱した「仏教経済学」
  • (1) シューマッハーの目覚め
  • (2) スモール イズ ビューティフル
  • (3) シューマッハーの思想
3 仏教経済学のポイント
  • (1) 仏教の基本思想
  • (2) 仏教経済学の土台となる思想
  • (3) 労働とは何か?
  • (4) 「消費」をどう考えるか
  • (5) 交易は人々を豊かにするか
  • (6) 再生可能性の視点で見る仏教経済学
  • (7) 成長か安定か
  • (8) 仏教経済の行動原理
  • (9) 市場主義と仏教経済学
4 自然科学と社会科学をつなぐ定常経済
  • (1) デイリーに影響を与えた学者~フレデリック・ソディ
  • (2) デイリーに影響を与えた学者~ニコラス・ジョージェスク=レーゲン
  • (3) デイリーの定常経済への道
  • (4) 経済と地球の上下関係
  • (5) 「成長」と「発展」の違い
  • (6) グローバリゼーションと経済成長の副産物
  • (7) デイリーの提案
第3章 金融はパンドラの箱か
1 自省する金融
  • (1) 学者たちの反省
  • (2) 監督強化の動きと金融市場の本質
  • (3) 金融の力(パワー)の使い方
2 そもそも金融とは何か?
  • (1) 金融と貨幣
  • (2) 金利が意味するもの
  • (3) 実物経済と乖離する拡大する金融
3 金融に向きあう宗教の苦悩
  • (1) 教義と生活のジレンマに悩む宗教
  • (2) イスラム教における利息の禁止
  • (3) ユダヤ教およびキリスト教における利息の禁止
  • (4) 宗教観と利息の禁止についての考察
4 持続可能性の視点からの金融
  • (1) 我が国における仏教と金融
  • (2) 地域通貨という発想
5 金融は経済・社会を変えるほどパワフル
  • (1) 金融こそが経済を動かす
  • (2) 日本を変えた金融の力~変革前夜
  • (3) 日本を変えた金融の力~欧米型ガバナンスへの転換
  • (4) 株式資本主義へ傾注する日本
  • (5) 経済の血液=信用を運ぶ血管
  • (6) 短期的合理性追求と長期的衰退
第4章 仏教と日本的思考の美徳~ 持続可能性を高める金融へのインプット
1 日本的経営の再考
  • (1) 欧米投資家の不満と日本の経営者の戸惑い
  • (2) 日本の経営者が疑問に思うこと
  • (3) 日本の経営者の宗教・文化的背景
2 仏教の世界観からの再考
  • (1) 金融市場での倫理観欠如と仏教の価値観~アメリカからの声
  • (2) 金融市場での倫理観欠如と仏教の価値観~イギリスからの声
3 仏教の精神が金融を、そして世界を救う
  • (1) 仏教精神の柱としての「利他」
  • (2) 空海からのメッセージ
  • (3) 仏教から見出せること
第5章 仏教ファイナンスと持続可能性
1 定常社会・定常経済の実現
  • (1) 目指すべき到達点はどこか?
  • (2) 持続可能という到達点に向けて必要なこと
  • (3) 現実の軌道修正のために期待される金融の役割
2 定常社会・経済に導く「仏教ファイナンス」
  • (1) 「仏教ファイナンス」というネーミング
  • (2) 仏教ファイナンスの基本的な構成
3 仏教ファイナンスと行政
  • (1) 金融の「ほどほど」化
  • (2) 税制・補助金による環境インセンティブ付け
  • (3) 定常経済で社会保障はどうなるのか
4 仏教ファイナンスと資本市場
  • (1) 株主ポートフォリオ最適化戦略
  • (2) ステークホルダー間のバランスを考えた経営指標
  • (3) 金融市場からではない、運用者からの企業に対する規律付け
  • (4) 機関投資家への業績報告をもっと簡素に
5 仏教ファイナンスと銀行
  • (1) 持続可能性に向けた銀行の施策
  • (2) 社会の範たる銀行へ
おわりに
【参考文献】

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