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未来に先回りする思考法
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未来に先回りする思考法

発売日 : 2015年8月27日
想定ページ数 : 256ページ
ISBN : 9784799317549
全文検索 : 非対応
元Google米国本社 副社長 兼 日本法人 代表取締役社長 村上憲郎
元Apple米国本社 副社長 兼 日本法人 代表取締役 前刀禎明
推薦!

「実際に空を飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から一万年かかるだろう」
ニューヨークタイムズにこのような社説が載ったのは、ライト兄弟が人類で初めて空を飛ぶわずか数週間前のことでした。
今に生きる私たちも、この話を笑うことはできないでしょう。
iPhoneが発売されたとき
「赤外線がないなんて流行らない」「おサイフケータイが使えないなんて不便」
と多くの人が言っていたことを、
Facebookが日本に進出したとき、
「実名性のSNSは日本人の気質には合わないので普及しない」
と多くの「知識人」が言っていたことを、私たちは都合よく忘れています。
人間は本来、未来を見誤るものなのです。
しかし、そんな中でもごくわずかな人は驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げています。その違いは人々の「思考法」にあります。
本書では、株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽が自身の体験から培った「どんな状況にあっても未来を見通せる汎用的な思考体系」を、読者のみなさまにお伝えします。

目次

はじめに―なぜ、99・9%の人は未来を見誤るのか
0・1%の人は「世界が変化するパターン」を見抜いている
未来はビジネスの世界から見えてくる
市場の変化は加速し続ける
「リーンスタートアップ」ではもう勝てない理由
点ではなく線で考えろ
第1章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
テクノロジーの3つの「本質」
  • 1 人間の拡張
  • 2 人間への教育
  • 3 掌から宇宙へ
スマホは「電話つき超小型コンピュータ」
あらゆる物体に浸透するインターネット
ビッグデータは人工知能という「出口」を見つけた
あらゆる物体に宿る知性
テクノロジーは「天才」を量産可能にする
人間はパターンの塊
目や耳が世界中に埋め込まれる
宇宙産業と融合するインターネット
想像できる技術のほとんどは実現される
すべての企業の「目的地」はひとつ
タイミングがすべてを決める
ニコラ・テスラの不幸
第2章 すべてを「原理」から考えよ
すべては「必要性」からはじまる
日本でイノベーションが起きない本当の理由
原理に立ち返って考える
思考の補助線としての社会の3類型
  • 1 血縁型の封建社会
  • 2 ハブ型の近代社会
  • 3 分散型の現代社会
テクノロジーが境界線を「溶かす」
  • 1 国家と企業
  • 2 社内と社外
  • 3 自分と他人
塗り替えられる近代の社会システム
1 国家
  • 領土・国民・権力
  • 国民国家 VS 多国籍企業
  • 権力で多国籍企業を制限しはじめた国家
  • 融合する国家と企業
  • 通貨発行権をめぐる争い
2 政治
  • 中抜きされる選挙と議会
  • 投票率が低いことは悪なのか
  • 国家にも経営戦略が必要となる
3 資本主義
  • 価値の媒介として誕生した貨幣
  • 資本主義の誕生で社会の主役に
  • 資本の「ひとり歩き」
  • 貨幣はひとつの選択肢にすぎなくなった
  • 財務諸表にはすべての価値を記載することができない
  • 政治と経済はひとつになる
  • 価値と利益は等しくなる
価値主義の特徴
  • 1 目的への回帰
  • 2 選択の自由の広がり
主義思想の「賞味期限」
資本と情報の価値が逆転する世界
変化のスピードは①消費者②法人③行政・司法
第3章 テクノロジーは人類の敵なのか
起業家すら置き去りにしはじめたテクノロジーの進歩
イノベーションは不安の対象に
「ロボットが仕事を奪う」に欠けている視点
あらゆるものは無料に近づく
企業によるベーシック・インカム
生活コスト削減ツールとしてのシェアリングエコノミー
人工知能は人間を再定義する
ITは人間にとっての「親指」である
パーソナライズの誤謬
人間にとって最大の脅威は人間である
  • 1 サイバーセキュリティ
  • 2 グローバルIT企業と政府の恊働
  • 3 戦争とロボット
テクノロジーは神にとって代わるのか
第4章 未来に先回りする意思決定法
効率化の「罠」を回避する方法
  • 1 常に原理から考える
  • 2 テクノロジーの現在地を知る
  • 3 タイミングを見極める
メディアと周囲の人をリトマス試験紙にせよ
パターンが掴めるまで意図的に失敗を重ねる
ロジカルシンキングを疑う
合理性は後付け
自分を信じない大物投資家
今の自分の能力に基づいて意思決定してはいけない
ルールのあるところで戦わない
納得感よりパターンを信じる
五分五分で決断する
いずれくる未来の到来を早めるために
おわりに― Be a doer, not a talker. ( 評論家になるな、実践者たれ)

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