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ビジネスマンのための「法律力」養成講座

発売日: 2020/2/21 想定ページ数: 216ページ ISBN: 9784799325766 全文検索: 非対応
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この本は、法律の専門家のための本ではありません。ビジネスや日常のシーンで、押さえておけばいい法律の基礎知識を読み物風にまとめたものです。みなさんが日常の場で接する普段のことが法律的にどういうことがベースになっているのかということを理解していただくための本です。
逆に、「知らなかったから許される」ということがないのも法律の世界です。ビジネスパーソンとして、知っておかなければならない法律や条文があるのです。法律を知らなかったばかりに、休暇などの本来得られるはずの恩恵が得られなかったり、インサイダー取引など、知らない間に法律を犯してしまう結果になることもあります。
さらには、この本は法律的考え方を理解していただくための本でもあります。先ほども述べたように法律には「思想」や日本の法律なら日本人が考える「常識」というものがあります。それを考えるきっかけともしてほしいのです。
そして、論理的思考力を学ぶには法律は最適です。数学や物理学、経済学などと同様、「論理」が法律の命です。この本を読みながら、法律にある思想や論理を感じ取っていただければと思います。
役員を目指す人、これから起業、開業する人はもちろんのこと、すべてのビジネスパーソンが基礎的な法律の条文や法律のバックグラウンドとなる考え方を身につけ、そして法律を味方につけることで、今見えているのとはまた違った世界が見えてくることでしょう。
とはいえ、法務でもない一般のビジネスパーソンがすべての法律に通じている必要はありません。私も専門的なことは弁護士と相談します。
本書では、「働き方改革」、「パワハラ、セクハラ」、「茨城あおり運転事件とSNS」、「リクナビ〈内定辞退率〉問題と巨大IT企業」、「カルロス・ゴーン事件」、「ネット時代の著作権」、「会社という仕組み」、「憲法第九条改定問題」など最近、話題になったトピックスなどをとりあげて、ビジネスパーソンに比較的馴染みのある、あるいは、これからの時代、最低限知っておくべき法律をお話ししています。解説を行うとともに、社会背景についても説明しています。法律と社会の状況が表裏一体であることをお分かりいただけると思います。
もちろん、ここで挙げる法律は、数多くの法律の無数の条項のごく一部です。それぞれの業界に特有の法律もあるでしょう。けれども、本書を読むなかで自然に、法律の考え方や、その背景にある思想をご理解いただけるように工夫したつもりです。
つまり、いつもさまざまな場面で私が言っている「原理原則」です。その原理原則が分かれば、他の法律もだいたい察しがつくようになります。そして、世の中の原理原則も見えてきます。
目次プレビュー
  • はじめに
  • 第1章 労働基準法・改正労働基準法 「働き方改革」の現実
  • 第2章 育休介護休業法とパワハラ防止法 パワハラ、セクハラ、マタハラに見る組織風土と個人の意識改革の必要性
  • 法律はどんどん変わっている
  • ある日の取締役会で
  • 基本は同じ
  • 法律の考え方を知ることで、ビジネスと世の中の原理原則が分かる
  • 新入社員でも、労働基準法ぐらいは、知っておいたほうがいい!
  • 「働き方改革」とは何か?
  • 生産性が上がらなければ結局は所得が減るだけ
  • 日本人の実質賃金がここ二〇年以上、上がっていない
  • 「時間」という概念には合わない「知的労働者」
  • 七〇歳定年法?
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<1>
  • 昔は、産後六週間で職場復帰!? 育休は、労働基準法には規定がなかったcombine
  • 育休が法律に登場したのは、平成に入って、「育休介護休業法」ができてから!
  • 本人が申し出たら、会社は拒むことができない。ただし、現実には、「マタハラ」も起こっている
  • 増加する職場のいじめ。上司からのパワハラによる精神障害
  • 上司も部下も知っておきたい。「パワハラ防止法」では、どこまでが叱責で、どこからがパワハラかを具体的に定義
  • 「セクハラ」は、「男女雇用機会均等法」に規定があるのみ。「パワハラ法案」と同様の「セクハラ法案」は?
  • 性的な言動って? 厚生労働省作成のガイドラインを知っておこう
  • 「マタハラ」も「パワハラ」も「セクハラ」も、要は権利侵害。裁判ともなれば、民法第七〇九条などの損害賠償を求められます
  • ハラスメントに、暴力が加わると、刑法の傷害罪、暴行罪が問われます
  • 名誉毀損も、「刑法」の対象です!
  • 同じように厳しく叱っても、慕われる人と、パワハラと訴えられる人がいるのはなぜ?
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<2>
  • コラム1 民法と刑法
  • 茨城常磐道あおり運転殴打事件から、道路交通法と刑法との関係を知る
  • 何人も、法律に定められる手続きによることなく、刑罰を受けたり、自由を奪われたりしない
  • 過失運転致死傷罪と危険運転致死傷罪の間の高い壁
  • 心神喪失なら無罪combine
  • SNS時代、他人事ではない! あおり運転殴打事件が示したもうひとつの法律問題
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<3>
  • 「リクナビ内定辞退率問題」が露呈した企業の個人情報保護意識の低さ
  • 「一般的な個人情報」、「要配慮個人情報(センシティブデータ)」と「プロファイリング」
  • 「センシング」にも注意が必要
  • 「情報」が大きなビジネスになる時代
  • 「個人情報は個人のもの」という意識の欠如が生んだおごったデータ分析ビジネス
  • ターゲティング広告で露呈する巨大プラットフォーマーの個人情報利用
  • 個人の行動も嗜好も、企業に筒抜け。これを便利とみるか、怖いとみるか
  • 巨大プラットフォーム企業から、個人を守る法律は? 企業に科せられる罰則は?
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<4>
  • 有価証券報告書の虚偽記載の罪は重い
  • 取締役にとって、より重いのが「特別背任罪」
  • えっ? そんなことも、インサイダー取引になるの? 知らないと怖い、金融商品取引法
  • インサイダー取引に損得は関係ない
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<5>
  • 会社法の規定は、こんなに厳密!
  • 株式会社にもいろいろな形態がある
  • 取締役は一名でもいい……取締役の責任は?
  • 取締役の責任と民法との関係
  • 代表取締役と善意の第三者、「善意の第三者」って誰?
  • 要するに、知らなかったなら、許されるcombine
  • すべては契約! 契約の基本
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<6>
  • コラム2 M&Aと契約書
  • 知らないうちに著作権を侵害していませんか?
  • ネット時代、著作権法の改定が望まれる
  • 違法サイトからダウンロードすること自体を禁じないと、著作権を侵害するサイトはなくならないのだが……
  • この章に出てきた主な法律と法律リテラシー<7>
  • 憲法とは何か?
  • 国民の人権を守る
  • 統治機構
  • 自衛隊の存在を憲法にあえて明記する必要性は?
  • もし、アメリカとの安全保障条約が解消されたら? 日本には、自衛のための防衛力はないのか? ──思考実験の勧め
  • アメリカは、日本の軍事的自立を望んでいない
小宮一慶
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問も務める。1957年、大阪府堺市生まれ。81年に京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。84年7月から2年間、米国ダートマス大学経営大学院に留学。MBA取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムやM&Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。
その間の93年初夏には、カンボジアPKOに国際選挙監査員として参加。 94年5月からは、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。 2012 年、名古屋大学経済学部非常勤講師に就任。主な著書に、『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』等、ディスカヴァーのビジネスマンシ リーズ、ならびに『ビジネスマン手帳』のほか、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』 (東洋経済新報社)、『あたりまえのことをバカになってちゃんとやる』(サンマーク出版)、『日経新聞の数字がわかる本』(日経BP社)他多数。
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