セール中 カテゴリ一覧 著者一覧 予約購入
株式会社の終焉
0件
1,210円(税込)
獲得ポイント: 12pt
通常:
12pt

株式会社の終焉

発売日 : 2016年9月30日
想定ページ数 : 240ページ
ISBN : 9784799319642
全文検索 : 非対応
証券チーフエコノミスト時代に上梓した処女作『100年デフレ―21世紀はバブル多発型物価下落の時代』(日本経済新聞社、2003年)に始まって、『人はグローバル経済の本質をなぜ見誤るのか』(日本経済新聞出版社、2007年)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(同、2011年)、そしてベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書、2013年)と、一貫して、資本主義の限界と、にもかかわらず続く「成長信仰宗教」批判してきた著者の最新作。まさにその系譜を継ぐ渾身の書き下ろしです。
 「長い16世紀」の後の近代資本主義とそれを担う近代株式会社の誕生から現代まで、その歴史を紐解きつつ、必然としての現在の資本主義の終焉と、それに伴い、株式会社、厳密にいえば、現金配当をしている株式会社に、残されている時間はあまりないことを、頻発する企業の不祥事や格差の拡大、国家債務の拡大、人口減少等の各国に共通する課題にも触れつつ、丁寧に述べていく。
 では、どうするのか? 本書の新しさは、その一つの方向性を示していることにもある。まさに、著者新境地の力作である。

目次

はしがき
第1章 株高、マイナス利子率は何を意味しているのか
国家と国民の離婚
政府のROE8%超要請
人件費削減に正当性はあるのか
なぜ日本企業の売上高営業利益率は欧米企業と比べて低いのか
国民を狙い打ちする黒田バズーカ砲
なぜ消費者物価は上昇しないのか
なぜグローバリゼーションが生まれたのか
10年国債の金利がマイナスであることの意味
金融抑圧説vs.過剰資本説
将来の不良債権を生み出すマイナス金利政策
「豊かな社会」と世界的な供給過剰
なぜマイナス金利政策なのか
マイナス金利は「見えない税金」
日銀の越権行為
「デフレで経営が苦しい」は本当か
21世紀のコペルニクス革命
第1章 注
第2章 株式会社とは何か
「世界で最も重要な組織は会社だ」 
古くて新しい法人vs.中世イタリアのパートナーシップ
最初の株式会社モスクワ会社と国王の事情
企業組織の4つの特質とハイリスク・ハイリターン
たったの1・5冊で世の中を変えたコペルニクス
コペルニクス革命とウェストファリア体制
国家独占資本主義vs.海賊ユートピア黄金時代
国債の誕生と南海会社
18世紀、ロンドン・パリの二都バブル物語vs.20世紀、NY・東京の二都バブル物語
パートナーシップ資本主義から株式会社資本主義へ
貨幣の資本化と13世紀の資本論
13世紀の資本擁護論vs.19世紀の資本告発論
アダム・スミスとガルブレイスの株式会社批判
膨張する「地理的・物的空間」と株式会社
「蒸気は結合だ」
第2章 注
第3章 21世紀に株式会社の未来はあるのか
成長、それ自体が収縮を生む
バブルが多発する「電子・金融空間」
ショック・ドクトリンと無産階級の増大
技術の奇蹟の信徒と技術進歩教の誕生
「科学の時代」の延長線上の「技術の時代」
人口減の本質的原因
三菱東京UFJ銀行の乱
租税国家vs.債務国家
Debtは罪であり借金
預金者のリスクvs.株主のリスク
中世への回帰
トヨタ新型種類株式(AA型)の示すもの
英国EU離脱と「中世の創造物」であるEU
バブル(投機熱)とカーニバル
労働分配率の是正と内部留保金の是正
減益計画と資産課税
「よりゆっくり、より近く、より寛容に」に適合した21世紀の会社のあり方とは
第3章 注
あとがき
参考文献

ユーザーレビュー

レビューがありません
書籍をシェアする