文通びと
いま急増している「文通びと」。その世界をのぞいてみませんか。
「文通」と聞くと、何か懐かしさ、古臭さを感じませんか。でも、コロナ禍が続く中でも、いつもと変わらず
「文通びと」は着実に増えています。しかも、とくに若い女性の間で…。
手紙は、手間暇がかかり面倒なもの。SNSなどネットに慣れきっている現代の私たちには、縁のないものだと
思いがちです。しかし、それは手紙の世界を知らないだけのことなのです。
まず、本書では「文通びと」の姿やエピソードを、著者自身の体験も含めて紹介します。
そして、時代を超えて光を放ち続けている文通の世界の魅力や不思議さに迫っていきます。
また、今回採り上げた文通の世界は「文通村」です。2009年にスタートした文通村は、匿名をベースにした会員制の文通ビジネスです。
会員数は10年ほどで1000名を超え、2020年9月時点では2000名ほどに急増しています。
現在のようなネット時代に、なぜなのでしょうか。
ネットではできないアナログの魅力。つかず離れずの世界。
簡単にいえば、ネットではできないアナログの良さをぎゅっと凝縮したメディアとして、手紙が賢く使いこなされているのです。
心から信頼できる相手と、気持ちのこもったやり取りができています。ときに、人生について
深く語り合う場でもあります。また、世代を超えて「心の友」と出会う場にもなっています。
そして、もらった手紙は大切なプレゼントとして、いつまでも宝物のように手元に保管されます。
なぜ、文通は人を変えるほどの力があるのでしょうか。つかず離れずの世界を、なぜ安心して続けていくことが
できるのでしょうか。
その理由を探りながら、ストレスをため込みやすい現代を気持ちよく生きていく知恵の1つとして、
あなたも「文通びと」になってみませんか。
(※本書は2021/3/29に日本橋出版より発売された書籍を電子化したものです)