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日経新聞を「読む技術」「活用する技術」
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日経新聞を「読む技術」「活用する技術」

発売日 : 2019年8月29日
想定ページ数 : 192ページ
ISBN : 9784799325476
全文検索 : 近日対応
累計15万部突破!シリーズ最新作

 私は2016年、『社会人1年目からの とりあえず日経新聞が読める本』を出版しました。
 日本のGDPや貿易収支、国債発行残高、日経平均など、「ビジネスマンが最低限知っておくべき数字」について解説したものですが、おかげさまで、図解版を合わせてシリーズ累計15万部のヒットとなりました。
 それはとてもうれしいことなのですが、読者の方から、日経新聞に載っている経済数字、景気指標の意味はわかるようになったのに、

 「日経新聞を毎日読まなきゃ、と思うのに挫折してしまう……」

 といった声も、多く聞こえてくるようになりました。
 話をよく聞いてみると、1面から一字一句、すべての記事を読もうとしていることが少なくないようです。
 最初に言います。

 慣れないうちから、全部読む必要はありません。
 むしろ慣れるまでは、強制的に半分捨ててでも、読む量を減らすべきです。


 つまり、日経新聞を読むにはコツがいるのです。
 なのに、あの梅棹忠夫先生が大ベストセラー『知的生産の技術』(岩波新書)で書かれているように、「学校では知識は教えるけれど、知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない」ため、そのコツを知らないという人があまりに多いのではないか。
だとしたら、まさに「宝の持ち腐れ」で、非常にもったいないことです。

 そこで私は、続編といった形で、

 日経新聞のどこを読んでいいかわからないという人が、
 読むべき場所がわかり、必要な情報を効率的にインプットし、
 その成果をアウトプットまでできるようになる。

 その結果、世の中の動きをつかみ、
 経済の先行きを見通せるようになる


 ことを目標として、本書を執筆することにしました。

 私は現在、帝京大学の学生に経済学などを教えていますが、その前は野村證券に38年間勤務し、ソウルやパリなど海外の支店長も歴任してきました。
 野村證券では、早く一人前の証券マンになるために、それこそ日経新聞の読み方、情報の取り方などの基本から、現在起こっていることを把握する力、経済の先行きを予測する力を徹底的に叩き込まれたものです。

 本書では、私が38年間実践していた日経新聞の読み方、情報の活用の仕方を惜しみなく披露していきたいと思います。
 本書で読んだことを実践していただくと(これが一番大事!)、視力が回復するかのように、世界がよく見えてくるはずです。

【こんな方におすすめです】
・毎日、日経新聞を読むのが大変
・そもそも、日経新聞のどこを読めばいいかよくわからない
・毎日読むのが続かず、途中で挫折してしまう

目次

はじめに
最初から、全部の記事を読もうとするのは間違い!
インプット、アウトプットにも技術が必要
第1章 基本編 「記事読み」が続くようになるトレーニング
1 【最初の最初のコツ】新聞を半分の半分に切り取る
2 【はじめの1週間】毎日、土曜版を「深読み」する
3 【次の1週間】毎日、新聞を買って「軽読み」する
4 【さらに次の1週間】1週間かけて、土曜版を「徹底的に深読み」する
5 【読むときのコツ①】「赤サインペン」で記事をチェックする
6 【読むときのコツ②】気になる記事は「スクラップブック」に貼る
7 【読むときのコツ③】わからない言葉は「単語カード」に書く
第2章 初級編 ひとまず、必要な情報だけ「インプット」する技術
1 【数字を見るときのコツ】「大きな数字」から把握する
2 【注目する指標を追いかける①】毎日、手帳に数字を書き写す
3 【注目する指標を追いかける②】ほかにおすすめの指標は?
4 【どこを見ていいかわからないときは】着眼点のポイントは、「A、B、C、D、E、F」
5 【継続的なインプットのために】自分のテーマを決めて、1年間追いかける
6 【とりあえず1年間は……】「日経電子版」の存在は忘れる
【Column】音読する
【Column】書き写す
第3章 中級編 さらに効率よく記事が読めるようになるコツ
1 【効率よく記事が読めるようになるコツ①】企業トップの「顔と名前」を覚える
2 【効率よく記事が読めるようになるコツ②】ニュースに登場する内外高官も覚える
3 【効率よく記事が読めるようになるコツ③】「3文字英語」をたくさん覚える
4 【興味関心を広げるコツ】見出しを書き写す
5 【ちょっと差がつくコツ】「50年前の新聞」を読んでみる
【Column】「私の履歴書」30日分をノートに貼る
第4章 上級編 情報をより生きた知識にするために「アウトプット」する技術
知識定着の最短コースは、「人に説明する」こと!
1 【アウトプットのためのトレーニング】気になった記事を「要約」する
2 【おすすめアウトプット術①】「私のトップ3ニュース」をつくる
3 【おすすめアウトプット術②】ブログを開設し、毎週更新する
4 【究極のアウトプット術】休刊日に「ニュースレター」をつくる
【Column】書評欄は侮れない
おわりに

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