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自分と向き合う心理学
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自分と向き合う心理学

発売日 : 2007年8月15日
ISBN : 9784887595774
全文検索 : 非対応
私たちは、日常で感じるフラストレーションを「嫌なもの」として目をそむけがちだ。しかし、それ自体が悪いわけではない。フラストレーションを「欲求不満」ではなく「自分の見通しが外れた意外感」と捉え直せば、そこに現実が思いがけない「新鮮な切り口」を見せていることに気づく。すなわち、フラストレーションは今の自分のあり方の向こう側への道があることを指し示しているのだ。再評価の機運のあるアメリカ心理学の巨人W・ジェームズによる《意志心理学》に基づく、希望の書。
(本書は2007/8/18に小社より刊行された書籍を電子化したものです)

目次

序章 自分のあり方は選び直すことができる
1 苦しみに向き合う
2 自分のあり方は選び直すことができる──「非力動的な考え方」の提唱
3 ネズミの実験で私たちの精神生活は説明できない
1章 フラストレーションには選択の余地がある
1 フラストレーションは「欲求不満」ではない
2 フラストレーションとは「意外感」だ
3「意外感」は自我機構全体の計画性を損ないやすい
2章「快」が私たちにとって持つ意味
1 苦痛や不快も私たちの関心を引く
2 行動の動機にならない快もある
3 はしゃいでいることもフラストレーションの現れ
3章 自分がそうしたのは感情のせいではない
1 不満感や不快感は行動のバネになるのだろうか?
2 行動は「選択」さえすれば起こる
3 自分がそうしたのは、そうすることを選択したからだ
4章 フラストレーションにどう対処するか
1 フラストレーションは爆発するものではない
2 社会的な規模のフラストレーション
3 「自分の死」をめぐるフラストレーション
4 思いがけない事態がフラストレーションを感じさせる
5 強制収容所から解放されたときのフラストレーション
6 小説の中にみるフラストレーション
7 「見失った計画を回復する」方向へ進む
5章 感情が行動の動機になるわけではない
1 セネカの考え方──「怒りは退けられる心の悪徳」
2 ジェームズの考え方──「泣くことが悲しみを構成する」
3 感情を行動の動機に持ち込む現代心理学を批判する
4 サルトルの考え方──「感情は都合のよい自己正当化だ」
5 他人も自分も悪者にしない第三の道
6章 偏見とフラストレーションの悪循環
1 フラストレーションが偏見を助長する
2 偏見がフラストレーションを引き起こす
3 偏見を抱く人はその相手にフラストレーションを感じてしまう
4 フラストレーションはリアリティに出会う可能性を指し示す
7章 フラストレーションをどう理解していくか
1 定義によるのではなく観察したことを記述していく ──ジェームズの方法
2 本質を見抜くことができるような具体例を提起する ──レヴィンの方法
3「原則的、理論的なものを逃がさぬように 」──今西錦司の考え方
8章 どんな状況でも自分のあり方は自分で選べる
1 コンフリクトはどんな状況で感じられやすいか
2 コンフリクトとフラストレーションの関係
3 コンフリクトとフラストレーションは本質的に同じ
4 強制とは何だろうか
5 ドイツ強制収容所でも自分のあり方は選択できた
6 自分のあり方に向き合う
9章 自分のあり方を選び直すために
1 都合の悪い現実に向き合う――ジェームズの意志心理学
2 性癖の具体例一覧
3 苦しみと利点の両面から考える
4 自分のあり方を選び直す──意志心理学の方法
10章 意志心理学の実践の具体例
1 講演「楽になるためのメンタルヘルスセミナー」
2 実践で気づいたことを考察する
3 エンカウンターグループでの実践
あとがき

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