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うつの常識、じつは非常識
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うつの常識、じつは非常識

発売日 : 2016年7月14日
想定ページ数 : 248ページ
ISBN : 9784799319277
全文検索 : 非対応
薬に頼らない方針を打ち出している稀少な大学病院精神科の教授が語る、うつ病人口増大の知られざる背景と、うつにならない方法、そしてうつを治すための生活習慣改善法。

うつに関しては、巷間ささやかれている常識のなかに極論も混ざっている。抗うつ薬の効果、激励禁忌(「励ましてはいけない」)の神話、長期療養の問題などだ。それらのなかには、学界ですでに否定されたもの、時代的な使命を終えたもの、一部の患者にしか妥当しないものなどがある。著者はその点を明らかにするとともに、こころの健康を保つために睡眠時間を確保することの重要性を説く。

目次

まえがき
序章 「都市型うつ」は時代の病
第1章 「都市型うつ」の時代
「鬱病」から「うつ病」へ
あれもこれも「うつ病」
「うつ病100万人時代」への突入
抗うつ薬の新市場として開拓された日本
「うつは心の風邪」か?
〝駅前〟クリニックというトレンド
精神科が人気の就職先に
薬が無意味な「うつ病」とは?
「都市型うつ」はインテリの病
都市の治療文化を求めて
第2章 睡眠不足が最大の要因
「都市型うつ」の典型例
知識社会の病
都会でサバイバルするには十分な睡眠が不可欠
睡眠不足が常態化した社会
減る睡眠時間、増える通勤時間
国際比較でも日本人は眠っていない
眠らないことを讃えるな
新聞記者こそ「都市型うつ」の教科書
寝不足とは一時的に頭が悪くなること
夜討ち朝駆けの結末
「都市型うつ」になりやすい業種
できる奴ほどよく眠る
じつはたっぷり寝ていたナポレオン
あなたは毎週月曜日、ギリシャから時差ボケ出勤している!?
生活習慣から睡眠をはずした旧厚生省
飲んで寝るのは気絶するようなもの
睡眠導入剤は睡眠の質を損ねる
特攻隊員も飲まされたドリンク剤
暗すぎる朝、明るすぎる夜
ヒトは夜行性の動物ではない
第3章 うつを予防する7つの方法
「都市型うつ」は病名ではない
「都市型うつ」予防7つの方法①「週50時間睡眠」
「都市型うつ」予防7つの方法②「3日に1度、睡眠負債を返す」
「都市型うつ」予防7つの方法③「定時起床、就床は早めに」
「都市型うつ」予防7つの方法④「30分のハーフタイム」
「都市型うつ」予防7つの方法⑤「アルコールのコントロール」
「都市型うつ」予防7つの方法⑥「万歩計で歩数チェック」
「都市型うつ」予防7つの方法⑦ 「『睡眠日誌』によるセルフ・マネージメント」
第4章 「薬の出し入れ」ではうつは治らない
精神科医養成システムの欠陥
学会は「うつに薬が効く」という太鼓判を取り下げている
「英語の話せない英語教師」のような精神医学教師たち
薬物療法偏重はこれからも続く
このままでは日本の精神医学界は世界から孤立する
7時間睡眠は疾患によらない健康法の基本
精神科医に「薬に頼るな」は通じない
イデオロギーとしての「十分量・十分期間」
「十分量・十分期間」と〝出版バイアス〟
「薬のソムリエ」はしょせん「ここ掘れワンワン」
「三タ雨乞い療法」としての薬剤調整
薬が効かない難治性うつ病
薬物を受け入れる側の条件
第一になすべきは生活状況の把握
生活の変化が「うつ」をもたらす
不用意な薬物療法が状態を見えにくくしている
難治性うつ病は治さなくてもいい
適度のストレスは必要
第5章 患者よ、うつと闘え!
「患者よ、うつと闘うな」主義
多剤処方とは薬の多重債務
薬漬けは善意の行動の結果
「〝うつ〟と闘うな」主義と激励禁忌神話
英語圏ではうつの人を“encourage”している
「うつ」は「癒し」だけでは治らない
休職が長いほどよく治る?
業務遂行能力は復職して初めて向上する
家族は患者をどう励ますか?
メディアよ、名医を探すな!
〝身たくすほどの名医はありや〟
第6章 精神科医よ、薬に頼るな!
なぜ精神科医になったのか?
島崎敏樹著『生きるとは何か』との出会い
杜の都仙台へ
精神科医の闇
島崎敏樹の直弟子に弟子入りする
預言者としての宮本忠雄
タテ社会をヨコに歩く
都市型臨床の原点は順天堂時代
生活習慣病としてのうつ・不眠
獨協医科大学越谷病院に移る
「薬に頼らない治療」で院内の支持を得る
どうぞ越谷へお越しください
あとがき

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