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ハマトンの知的生活のすすめ
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ハマトンの知的生活のすすめ

発売日 : 2018年5月24日
想定ページ数 : 216ページ
ISBN : 9784799322680
全文検索 : 非対応
本書は英国の著述家であり美術雑誌の編集者であったP・G・ハマトンが1873年に刊行した知的生活論、自己啓発論の世界的名著である『知的生活』から現代人に必要な部分を精選して編訳したものです。
 ハマトンの『知的生活』については、渡部昇一氏がベストセラーである『知的生活の方法』(講談社現代新書)を執筆するきっかけとなったことで有名であり、同氏と下谷和幸氏による翻訳も講談社学術文庫から出版されています。
ただ、残念ながら、渡部氏らによる翻訳本は550ページを超える大著であるため、相当の忍耐力がなければ、なかなか通読することができません。また、この本は今からほぼ150年前、日本でいえば明治維新直後に書かれたものであるという時代的制約もあるため、特に「女性と結婚」や「貴族階級と庶民階級について」などハマトンが書いた内容の中には、現代の考え方にはそぐわないものや、女性蔑視ともとられかねないところも散見されます。本書では、そうした今の時代にそぐわない、あるいは不適切だと思われるような部分については除き、知的生活を目指す現代人にとって有益だと思われるハマトン流知的生活論のエッセンスを分かりやすく書くように努めました。
ハマトンにとって知的生活とはそれによって得られる具体的な研究成果ではなく、何よりも人間としての正しい生き方や、世の中の真理を希求するという生活全般に対する心的態度のことでした。本書がそうした心的態度、さらには知的生活全般に対する皆様の関心を刺激する一助になることができれば、筆者にとってこれ以上の喜びはありません。

目次

まえがき
1 「知的」とはどういうことか
001 知的生活は誰にでも開かれている
002 何の苦労もない生活は知性の発達を妨げる
003 知的な人はどこにいても何かを学べる
004 気高い思考を求めよ
005 人を知的にするのは知識ではなく「徳」だ
006 知的に生きるとは、真理を求めてやまないこと
007 知的生活に年齢は関係ない
008 知的な生き方そのものが高貴だ
2 健康こそが知的生活の基盤
009 知的活動には肉体的な基礎が不可欠だ
010 健康は蓄えておくことができない
011 どんな薬も運動に勝るものはない
012 体が求める休息を受け入れよ
013 完全な休息が必要だ
014 知的生活は良質な睡眠から生まれる
015 知的生活は健康な肉体から生まれる
016 健康に最高の投資をせよ
017 運動が知的生活を支える
3 仕事に打ち込むことが人生を豊かにする
018 仕事に打ち込めば、退屈など感じない
019 労を惜しんでは成果があがらない
020 地道な努力を続けよ
021 人一倍の努力が業績につながる
022 芸術は苦しみとの戦いの成果だ
023 知的な仕事は過程を楽しむものだ
024 焦って仕事をしてもうまくいかない
025 経験によって自分の限界を把握する
026 知性とともに精神的な強さを持て
027 自ら修練しなければ知性は磨けない
028 意志の力で才能は伸ばせる
029 厳しい訓練を積んでこそ、望みはかなう
030 文章がその人の精神的な力を表す
031 誰でも文学が書けるわけではない
032 教養なき者に魂は宿らない
033 考える努力を続けてこそインスピレーションが湧く
034 好き嫌いを軽視してはいけない
035 自分の好き嫌いが他人と違うことを気にするな
036 公平無私な心が知的生活の支えとなる
037 自制心が大望をかなえる
038 知的冷静さを持つ
039 能力を浪費するな
040 名声に囚われると知的な仕事が妨げられる
041 他人の評価を求めない
042 文筆という活動は薬にも毒にもなる
043 大衆への迎合に腐心してはいけない
044 名を知られることを求めてはいけない
045 習慣が人の幸福を左右する
046 苦しみを知ることは人生を豊かにする
047 知的な活動は精神を満足させる
048 身体が衰えたときにこそ、知的な仕事の価値は高まる
4 知識があるだけでは知的とはいえない
049 知識は精神的な向上に結びつかなければ意味がない
050 知識は増やせばよいというものではない
051 無駄な知識を増やすな
052 一つのことを究めれば、その対象へ深く入り込むことができる
053 一つのことを究めないと知的な喜びを得られない
054 あまりに多くのことを同時に勉強してはいけない
055 知識は常に使わなければ意味がない
5 学びの目的を定める
056 研究対象を掘り下げることが知的な喜びだ
057 一つのことを学び続けよ
058 学ぶ対象を絞ることで知的生活は充実する
059 知識の幅を広げることがよいとは限らない
060 一見非実用的な研究も、大いに役に立つことがある
061 勉強の成果はやがて影響しあう
062 幅広い読書からアイディアが得られる
063 多く学ぶより深く学べ
064 忘れることも大切だ
065 興味のないことを無理に学ぼうとしてはいけない
066 興味が湧くものはあなたにとって大切なものだ
067 あなたの興味があなたの個性となる
068 物事の本質を結びつけることが知性の訓練となる
069 覚えるためには構造を理解しなければならない
070 関連と構造がなければ雑学にすぎない
071 自分にとって大切でないものは覚えなくてよい
072 勉強の軸を決める
073 原書を読むことにこだわらない
6 時間を効率的に使う
074 教養を身につけるには時間の節約が必須だ
075 時間節約には強い決意と潔い諦めを
076 決意のない勉強は時間の無駄だ
077 人生において重要なのは選択することだ
078 自分の限界を明確にする
079 勉強の範囲を絞れ
080 学ぶ対象を選択し、徹底的に学べ
081 古人の学び方に学ぶ
082 相互補完的な勉強は効率がいい
083 際限なく生まれる勉強欲を取捨選択する
084 人生の大きな過ちの一つは必要な時間を見通せないこと
085 物事を完成させるには必要な時間を正確に見積もらなければならない
086 一日にできる仕事はごくわずかだ
087 時間の見通しを誤る単純な理由
088 時間の伸縮性には限界がある
089 時間をどう使うかをよく考えよ
090 何をやるかより何をやらないかを決める
091 不測の事態に備える
092 あわてて行動してはいけない
093 無策な行動は時間を無駄にするだけだ
094 よい仕事をするためには一定の時間が必要だ
095 知性のある人は物事にかかる時間がわかっている
096 じっくり考えることは時間の節約につながる
097 どれだけの時間とエネルギーを注ぐかを考えて仕事に取り組む
098 実行に移した仕事は迅速に仕上げる
099 一番快適な時間帯に一番大切な仕事をする
100 知的仕事には邪魔が入らないようにする
101 知的仕事にはまとまった時間が必要だ
102 こまぎれ時間にはこまぎれの仕事をする
103 物事が順調に進むことなどない
104 知的な作業に追い込みは通用しない
105 一瞬のひらめきも多くの時間の積み重ねがあってこそ生まれる
106 天才とは、規則的に勉強を続けられる人だ
107 わずかな時間も充実させる
108 時計に支配されるのではなく、時計を支配せよ
109 知的生活には時間の浪費もときには必要だ
110 「何もしない」ことも重要だ
111 無駄な時間を大切にする
7 外国語の勉強は本当に必要か
112 原書で読むのを諦めることも必要だ
113 身につかない語学教育は時間の無駄
114 外国語は話さなければ身につかない
115 外国語は簡単には身につかない
116 まねることが外国語習得の鍵
117 外国語を完全にマスターすることなど不可能だ
118 むやみに外国語を学ぼうとするな
8 計画的に読書する
119 読書は計画性がなければできない
120 自分の読書力に幻想を抱いてはいけない
121 外国語の本は自国語の本よりはるかに時間がかかることを忘れない
122 外国語の読書で本質を理解するのは非常に難しい
123 規則正しい生活と2時間の読書を確保する
124 没頭できる読書環境を持つ
125 読書を中断すると損失が大きい
126 読書には選択が最も重要だ
127 新刊の波にのまれてはいけない
128 古典にこだわり過ぎるのもいけない
129 人生という書物を味わい尽くせ
9 お金とうまく付き合う
130 名誉と権力が知的生活を妨げる
131 お金がある人には時間がない
132 知的生活にも最低限のお金は必要だ
133 貧しさは知的生活を妨げる
134 お金が目当てになると知的仕事の質は落ちる
135 経済的基盤が知的な業績を生み出す
136 経済的不安は精神的苦痛を招く
137 有名な文学者たちの経済力
138 お金は敵にも味方にもなる
139 お金に対する反感は何の役にも立たない
140 思考の豊かさは自由に使えるお金の量に比例する
141 貧しさは選択と集中につながる
142 時間と健康さえあれば実力を発揮できる
143 良質な読書体験はお金には替えられない
10 習慣を疑え
144 習慣の力は計り知れない
145 習慣は知的生活を妨げることがある
146 習慣への異議申し立ては文明を前進させる
147 自らの考えについては断固として主張せよ
148 反抗するに値することとそうでないことの見極めをつける
149 習慣という定めがあるからこそうまくいく部分がある
150 悪い習慣には反対する勇気を持つ
151 習慣を変えるには、小さな変化を積み重ねるのがよい
152 先人の努力に感謝を忘れない
153 伝統に敬意を払う
154 当たり前に信じていたものにも批判的になるべきだ
155 知的に正直に生きる
156 真実は潔く受け入れる
157 権威ではなく真実に敬意を払う
158 宗教の教義を盲信してはいけない
159 知性とは合理的な思考法によって頭を使うことだ
160 知性は頭の中だけではなく行動にも表れる
161 教養は思いやりの心を生み出す
162 健康で道徳的な生活こそが高級だ
163 喜んで人に教える
164 知的生活者の精神は自由に飛翔できる
165 知的生活者は疑い続ける
11 知的生活を維持できる関係を築く
166 知的な友人と孤独な時間を確保する
167 結婚とはお互いが寄り添って成長することだ
168 他人の結婚の正しさを知る者はいない
169 結婚で知的生活者の世界は大きく変わる
170 夫婦の幸せは知的な会話が交わせることだ
171 知的な夫婦の会話にはいつも発見がある
172 結婚と知的生活の両立は難しい

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