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フローレンス・ナイチンゲールの生き方―F.ナイチンゲールの偉業の軌跡を辿った記録
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フローレンス・ナイチンゲールの生き方―F.ナイチンゲールの偉業の軌跡を辿った記録

発売日 : 2020年12月1日
ISBN : 9784861868023
全文検索 : 非対応
新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行し、医療現場の最前線で、命がけで日夜奮闘する医療従事者に、感謝の念を新たにした2020年。それは奇しくも、フローレンス・ナイチンゲールの生誕200年の佳節であった。
長年フローレンス・ナイチンゲールを研究する著者は、英国、イタリア、ドイツなど、彼女の足跡が残る地を何度も辿り、フローレンス・ナイチンゲールとの尽きない対話を重ねてきた。
全盲になったフローレンス・ナイチンゲール(81歳)は「眼が見えなくても私にはまだ、聞く耳がある、話す口がある」そう言って、命が燃え尽きるその瞬間まで、世界中の人に「励ましの手紙」を送り続けた。
努力と強い信念で社会に挑戦し続けたフローレンス・ナイチンゲールの看護観、教育観は、誰人の生命も平等で、かけがえのない価値を持っていることを伝える。生命の尊厳を探求し続けたフローレンス・ナイチンゲールの生涯からは、私たちが今後の生き方を考える上で、多くの示唆を得られるであろう。
(※本書は2020/12/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)

目次

はじめに
第一章 F・ナイチンゲールの生涯 (一八二〇年五月十二日〜一九一〇年八月十三日。没時九十歳)
第一節 F・ナイチンゲールの生誕
第二節 父からの英才教育、母から生け花、礼儀、刺繍を教わる
第三節 ナイチンゲール家が過ごした三つの館
第四節 自らを見つけた「自分の道」
第五節 「看護」への挑戦(三十・三十一歳)
第六節 慈善病院(淑女病院四十床)の監督に就任(三十三歳)
第七節 クリミア戦争の英国陸軍のスクタリ病院看護団長に就任(三十四歳)
第八節 英国陸軍のスクタリ病院から帰還(三十六歳)
第九節 クリミア戦争記念碑のナイチンゲールの彫像:メイファース・ストリート
第十節 一八五七年八月(三十七歳)慢性疲労症候群で倒れ
第十一節 一八六〇年、世界初宗教系でない看護学校を創設(四十歳)
第十二節 病気を押してさらなる戦いに挑戦し続ける
第十三節 一八九九年三月、F・ナイチンゲール(七十八歳)と津田梅子が英国で対談する
第十四節 一九〇一(明治三十四)年(八十一歳)全盲になる
第十五節 一九一〇年八月十三日(九十歳)土曜日午後二時、ロンドンの自宅で永眠
第十六節 マーガレットの地に埋葬
第二章 ナイチンゲール博物館
第三章 F・ナイチンゲールの出会いと人間構築
第一節 F・ナイチンゲールの生き方に影響を与えた人
  • 第一項 教育・礼儀の教授と支援者
  • 第二項 世話をした人
  • 第三項 支援者
第二節 ナイチンゲール方式の看護は世界に発展し拡大
  • 第一項 米国のナイチンゲール看護学校卒業生の活躍
  • 第二項 「ナイチンゲールの看護学」がわが国へ導入され日本の看護教育が始まる
  • 第三項 グレース・オルト少佐「現在の日本看護教育」の基盤を築く
第四章 F・ナイチンゲールの主な功績
第一節 「看護」の提唱者(F・N著『看護覚え書』より)
第二節 「健康思想家」「衛生改革者」として国民意識・衛生改善と感染予防対策を考案
  • 第一項 国民意識の改善と陸軍の衛生状態の改善
  • 第二項 感染予防対策を考案
  • 第三項 在宅看護の原点を築く
第三節 「改革者」として社会保障制度を確立「ゆりかごから墓場まで」
第四節 世界初の「病院建築家」として「パビリオン式」病院構造を推奨し、世界各国で採用(五十一歳)
  • 第一項 一八七一年、セントトーマス病院(St Thomas' Hospital)の設計建築
  • 第二項 一八七一年「パビリオン式」病院構造を考案し、ナイチンゲール病棟の設計建築
第五節 「統計学者」として独創的な統計グラフを考案し英国の統計学の基礎を築く
第六節 「社会福祉士」(ソーシャルワーカー)として法律を制定
第七節 著述家として世界に執筆
第八節 一八六〇年「ナイチンゲール看護婦訓練学校を創設」(四十歳)
  • 第一項 F・ナイチンゲールの看護教育
  • 第二項 F・ナイチンゲールの看護学、看護観と思想
第九節 優れた看護管理者(第一章第六節を参照)
第十節 F・ナイチンゲールの功績について
第五章 F・ナイチンゲールの生き方
第一節 偉業を支えた背景にある独自の信仰観
第二節 近代医療・看護・福祉・健康の世界的先見性の改革(第四章を参照)
第三節 女性専門職の開拓者
第四節 生き方への示唆:「使命」「責任」「真実の英雄」「試練」(書簡より)
  • 第一項 「使命」
  • 第二項 「責任」:四十歳の書簡より
  • 第三項 「真実の英雄」:五十二歳・五十七歳の書簡より
  • 第四項 「試練」:五十七歳の書簡より
  • 第五項 幸せの種を運ぶ「たんぽぽ」の花、「目配り・気配り・心配りの達人」
第六章 F・ナイチンゲールの生き方から学ぶ
第一節 希望と勇気のスイッチは「出会い」―人と人との繋がりの大切さ―
  • 第一項 精神的・運命的出会いが人生を決める
  • 第二項 人間関係こそ重要
第二節 総括
おわりに
一、人類の生命を脅かす諸問題
二、看護ができる資質をもつ人間観
三、桜梅桃李の生き方
四、マズローの第六段階「自己超越欲求」の生き方
五、恩師の人間主義の哲学
【参考資料】
一、F・ナイチンゲールの軌跡を辿った地
二、F・ナイチンゲール当時の英国
三、英国の概要
四、F・ナイチンゲールの主な年表
五、ナイチンゲール誓詞(Nightingale Pledge)
【出典・参考文献】

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