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完全版 仏教「超」入門
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完全版 仏教「超」入門

発売日 : 2018年7月29日
想定ページ数 : 236ページ
ISBN : 9784799323410
全文検索 : 非対応
188万部『超訳ニーチェの言葉』の著者の出世作
ベストセラー全面改訂復刊! !
入門書を超えた入門書。
ブッダの説いた真理が今度こそわかる。

家には仏壇があり、お墓はお寺にあり、お盆やお彼岸にはお墓参りに行き、
葬式ではお坊さんにお経をあげてもらう……
こういった習慣は本来の仏教とは無関係だし、
「よいことをすれば極楽、悪いことをすると地獄へ行く」
「仏様がいつも見守ってくれる」
といった考え方も本来の仏教の教えにはなく、キリスト教の影響を受けたものだったりする。
日本人の多くが持っている仏教のイメージを覆し、
ブッダが説いた純粋な仏教を明快に解説、
「入門書を超えた入門書」としてベストセラーとなった名著に大幅加筆、完全版として復刊!

※本書は2004年6月にすばる舎から刊行され、2007年6月に加筆・修正されてPHP文庫として刊行されたものに大幅に加筆・修正し「完全版」とした。

目次

はじめに
第一章 仏教の出発点は「人生とは苦しみ」
仏=ブッダとは「悟った人」を意味する
  • 仏教のことを知らない仏師
  • 「ブッダ」とは「悟った人」という意味
  • 仏と神を混同する日本人
  • 基本教理の不統一が仏教をわかりにくくしている
ブッダの死後、経典がまとめられた
  • ブッダの生涯
  • 古い経典は証言集のようなもの
  • 増え続ける仏教経典
仏教は「人生とは苦しみである」から出発する
  • ブッダは「人生とは苦しみである」と断言した
  • 人生における八つの苦しみ
  • 苦しくとも自殺してはいけない
わたしたちの心に苦しみをもたらす原因は何なのか
  • 苦しみを集めるものは欲望
  • 欲望を「渇愛」と呼ぶ
  • 欲望が複雑にからまり、苦しみが生まれる
苦しみをなくするにはどうすればいいか
  • 損得勘定で生きると人生は苦しいものになる
  • 仏教は澄みきった心で生きることを目指す
  • 五つの戒めを守る
  • 《知っているようで知らない仏教用語①》
  • 《知っているようで知らない仏教用語②》
第二章 仏教のキーワードは「縁起」と「空」
怪談『耳なし芳一』に見る仏教の考え方
  • 霊魂の存在を信じる日本人の心性
  • 芳一の耳はなぜ消えなかったのか
仏教のキーワード―「縁起」と「空」
  • 「縁起」とは何か
  • 「色即是空」の「空」の意味
  • 「空」は「無」ではない
  • 努力が良い縁起をつくる
「縁起」に目覚めて自由になる
  • わたしたちはさまざまな関係の中で生きている
  • すべては「縁」から生まれている
  • 自由になれるかどうかはあなた次第
人間は「空」であり自我は存在しない
  • 人は自分を基準に判断するものだ
  • 人間の認識の不確かさ
  • 人間は「空」である
  • 自分を忘れる境地、それが「無我」
  • 《知っているようで知らない仏教用語③》
  • 《知っているようで知らない仏教用語④》
第三章 煩悩から自由になる
「三毒」と「五つの蓋(おお)い」
  • 貪欲な人は顔に出る
  • 怒りやすい人は考え方が狭い
  • おろかな言動はうとんじられる
  • 心を覆う五つの煩悩
悟れば煩悩にわずらわされなくなる
  • 煩悩の数は百八つ?
  • 煩悩を客観的に見る
  • 「縁起」と「空」を悟れば軽々と生きられる
死後のことより、現世で悟ることが重要だ
  • 「死後はあるか」という問いへのブッダの答え
  • 「悟り」とは精神的な自由を得ること
  • 「縁起」を悟ることが「救い」
「浄土」「彼岸」「仏国土」は比喩にすぎない
  • 日本仏教における「入滅」の意味
  • 「入滅」とは煩悩をなくすること
  • 煩悩にとらわれなければ爽やかに生きられる
  • 「今だけを生きろ」がブッダの教え
  • 「極楽浄土」とは煩悩から離れた状態の比喩
  • ブッダの言葉を誤解しないために
現世を涅槃にしてさっぱりと生きる
  • こだわりをもたずに生きる
  • 執着しない人は気持ちがいい
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑤》
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑥》
第四章 仏教の説く愛と慈悲
愛に隠されている苦しみ
  • 愛が憎しみに変わるとき
  • 愛する相手は自分のものではない
行為が人間を形づくる
  • 人の口から出る言葉の重さ
  • 愚痴は口から出る毒である
  • 心を隠しているつもりでも……
  • 真っすぐに愛する
慈悲の深さを体現した僧
  • 深い人間愛に満ちたある僧の生き方
  • 慈悲は「縁」を知ることで生まれてくる
  • 福祉は中道の精神に沿ってこそ
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑦》
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑧》
第五章 本来の仏教から変質した 日本の仏教
誤解されてきた「諸行無常」の意味
  • 「諸行無常」とはペシミスティックな感情ではない
  • 「無常」=「変化」は当たり前のこと
  • 集団自殺まで生んだ信仰
ブッダの教えた仏教は日本にあるか
  • 仏教は最新思想として輸入された
  • あまりにも日本的な神仏習合
  • 日本人は「知」よりも「信」を重んじた
「成仏」や「往生」は本来「死ぬ」ことではない
  • 「成仏」は死ぬこととは関係ない
  • あらゆるものが仏になりうるとはどういう意味か
現代の日本人は仏教徒といえるのか
  • 宗派と寺はどんな役割を果たしてきたか
  • 坐禅をすれば悟れるというものではない
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑨》
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑩》
第六章 仏教に「輪廻」はない
誤解されてきた輪廻思想
  • 日本にはびこる疑似宗教のウソ
  • 「輪廻」は古代インド哲学から生まれた考え
古代インドの輪廻思想を仏教は受け継がなかった
  • アートマンとブラフマン
  • ブッダはアートマンを否定した
学僧たちが考えた仏教的な輪廻の仮説
  • 人間の精神を三つの領域に分ける
  • 学僧の仮説はブッダの悟った真理からずれている
それでも輪廻は仏教的ではない
  • 仏教が説く「六趣輪廻」
  • ブッダは輪廻世界を語らなかった
本来の仏教に「輪廻」はない
  • 悟った者は老いることがない
  • 輪廻は無知の中に生まれる概念
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑪》
  • 《知っているようで知らない仏教用語⑫》
新版のあとがきに代えて―体感する悟りについて

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