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健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)
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健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)

発売日 : 2018年3月25日
想定ページ数 : 296ページ
ISBN : 9784799322093
全文検索 : 非対応
WELQ問題の火付け役 朽木誠一郎が語る
医療デマから身を守り、誰も騙されない世の中をつくるために今できること

ネット時代の今、私たちの「健康になりたい」という切実な想いが狙われています。
ウソや不正確な健康情報を粗製乱造するメディアたち、量産される健康本、健康食品ビジネスの闇。
さらには、高度に発達したテクノロジーにより手口が複雑化し、見分けるのがますます難しくなってきている医療デマ。

なぜ、私たちは医療デマに「騙され」てしまうのか、医療デマに「騙されない」ためにはどうすればいいのか――。

「WELQ問題」の火付け役となった著者は、医学部卒業後ウェブメディアの編集長を経て医療記者となり、
「ネット時代の医療情報との付き合い方」というテーマで取材を重ねています。
本書は、このテーマでの取材内容をまとめ、なぜ健康・医療に関してウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか、
それらから身を守るために今私たちにできることを紹介するものです。

目次

はじめに
私たちは、騙されている
医療デマは命に関わる
つけ込まれる情報の格差構造
医学部卒のネットメディア編集長
第一章 健康になりたい人とそれを騙す人
ラクに、簡単に健康になりたい私たち
  • 医療記者、ダイエットをする
  • 健康は、難しい
  • 健康食品ビジネスの闇
  • 機能性表示食品やトクホなら信じられる?
  • そもそも、健康食品とはなんなのか?
  • 経済合理性が騙す人を生み出す
騙す人は、医療の限界につけ込む
  • 医療には不確実性という限界がある
  • なぜお医者さんは偉そうなのか?
医療情報はますます複雑になる
  • 10年以上かけてやっと駆け出し
  • 医師にすべて任せれば安心?
  • 医師は「不完全な代理人」である
  • 怪しい治療が患者を安心させるという矛盾
メディアが伝える「健康・医療情報」
  • 正しい知識を持たないジャーナリズムは機能しない
  • 正しい情報を伝えることの難しさ
  • ネットの可能性と危険性
  • メディアは、経済合理性と無関係ではいられない
  • 「スマホ化」で苦しむ既存メディア
  • 正しい情報は売れそうにない
  • 経済合理性には勝てない?
第二章 ネットメディアと既存メディア、分かれた明暗
WELQ問題とはなんだったのか?
  • 「がん」で検索する時代
  • 「多発性骨髄腫」で検索すると?
  • WELQの「手口」
  • バズフィード・ジャパンのスクープ
  • WELQは私だったかもしれない
  • WELQ運営に課せられた「無理難題」
  • 人生を変えたWELQ問題
WELQのほうが、まだましだった!?
  • 本当の戦いはWELQの後
  • WELQ的な手法の台頭
  • ヘルスケア大学「参画」のカラクリ
  • 「医師監修」の実態とは?
  • 国民的辞典「広辞苑」のチェック体制
  • グーグルのジレンマ
  • WELQ後のいたちごっこ
  • ネットに革命が起きた日
  • グーグルからの異例の呼びかけ
  • 個人の発した声が、自浄作用につながった
変われない既存メディア
  • 問われたのは、ネットメディアの信頼性?
  • 健康本なんて、9割ウソだから……
  • 結局、ここにも経済合理性
  • 「表現の自由」ならなんでもあり?
  • 健康本の増加は、止まらない
  • 経済合理性に抗うには
第三章 クロを切り捨て、グレーを探る
医療情報の5W2H
  • 5W2Hとは?
  • WHAT(何を)
  • WHO(誰が)
  • WHERE(どこで)
  • WHEN(いつ)
  • HOW MUCH(いくら・どのくらい)
  • WHY(なぜ)
  • HOW(どのように)
医療情報の5W2H 実践編
  • WHATからしてお粗末
  • おかしなタイムスタンプ
医療情報はコミュニケーション・ツール
  • 情報の利用は原則「自己責任」
  • コミュニケーションで誘惑を断ち切る
  • 担当医とうまくコミュニケーションできないときは
  • 5W2Hとコミュニケーションで医療デマを避けられるか
第四章 それでも私たちは、「医療デマ」に巻き込まれる
「医療デマ」を信じ込むのは、普通の人
  • ウソや不正確な情報で家庭が崩壊
  • 始まりはコーヒー浣腸
  • やがて忍び寄るマルチの影
  • 満たされない承認欲求に、「医療デマ」が入り込む
  • 命に関わらないからこそ深刻化
科学的ならそれでいいのか?
  • 新しいスピリチュアリティの誕生
  • 行き詰まる科学
  • 医療の暴走
  • 科学だけでは救えない
現代特有のフィルターバブル問題
  • ネット上の情報の特徴
  • ネット広告を巡る問題
  • 「あきらめないあなたに」の悪質さ
  • 倫理的なルールはない
「賢くなれ」だけでは変わらない
  • 古典的リテラシーには限界がある
  • 「信頼できると思われていること」の大切さ
  • 自浄作用が機能する状況を作る
  • 相互監視を機能させるには
第五章 ネット時代の医療情報との付き合い方
正しい医療情報へのネットの追い風
  • 検索上位に信頼できるウェブサイトが
  • UGCの順位を下げたヤフー
  • 社会的責任のある機関との連携
  • ネット上の医療情報、今後の課題は
規制強化というリアルの追い風
  • 強まる直接規制
  • 厚生労働省のネットパトロール
  • アフィリエイト広告に対する自主規制
  • 広告主にも責任がある
今、私たちにできること
  • 健康になりたいという願望が狙われていることを自覚する
  • リテラシー(5W2H)を身につける
  • 情報収集源を精査する
  • リテラシーがすべてではないことを肝に銘じる
  • 声を上げる
ネット時代の「情報のリレー」
  • どうにも「つながっていない」
  • 声を上げるから、バトンを渡すへ
  • #情報のリレー
おわりに

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