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テレビが映し出した平成という時代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
川本裕司 (著)
発売日 : 2019年2月22日
想定ページ数 : 240ページ
ISBN : 9784799324295
全文検索 : 非対応
「平成」とはどんな時代だったのか?トレンディドラマ誕生、報道番組の変化、フジテレビの
栄光と没落、テレ東の独自路線まで、民放テレビ番組を通して、今こそ平成を振り返る!
目次
1階層
2階層
全展開
はじめに
第1章 ドラマ/アニメ
トレンディードラマはなぜ誕生したか?
大御所脚本家に振り向いてもらえないフジテレビ
脚本家ありきではなくプロデューサー主導の時代へ
バブル期の人々の心を反映した「君の瞳をタイホする!」
バブル絶頂期に変わった視聴者、純愛路線に転換
「やれるものならやってみろ」のチャレンジ精神
時代と共振したフジ・大多亮氏の7年間
脚本にも監督にも口を出す「新しいプロデューサー」の時代
社会現象になった「東京ラブストーリー」
「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」 ……手がけるドラマが次々ヒット
自分はおもしろいと思わないのに視聴率が取れるジレンマ
キャスティング優先、当て書きの脚本…… プロデューサー強権の功罪
フジテレビ「月9」という神話
木村拓哉と筒井道隆の役柄を入れ替えた「あすなろ白書」
せりふに「好き」を使わないラブストーリー「ロングバケーション」
「踊る大捜査線」でトレンディードラマと決別
視聴率三冠王奪還を期待されトップに
月9不要論も。変化を迫られるフジテレビ
「北の国から」が続いた秘訣と終わった理由
予算は通常の倍、社運をかけたドラマ「北の国から」
続編も好調、フジテレビを代表するドラマに
「一生、黒板純でいたくない」と吉岡秀隆
東京へ移った地方出身者が熱心に見た?
新しい家族像を描いた「Mother」「Woman」と「逃げ恥」
現代の悲劇を描くことにこだわった「Mother」
貧しさのリアリティーを正面からとらえた「Woman」
多様な人生を描いた「逃げるは恥だが役に立つ」
TBSに勢いを与えたドラマ「JIN」
老舗放送局の信頼失墜と視聴率低迷
TBS復活の狼煙となったドラマ「JIN―仁―」
あこがれの亀山千広からの激励
質と企画にこだわる「ドラマのTBS」の底力
視聴率を狙わないWOWOWドラマの力
「発掘!あるある大事典Ⅱ」データ捏造事件
中核の40~60代をメインターゲットにした「ドラマW」
「加入者から前金をもらっている」という緊張感
ポケモンで始まったテレ東アニメ戦略
アニメで「子どもに夢を、会社に金を」
大ヒットとなった「エヴァンゲリオン」と「ポケモン」
インタビュー01 和田竜さん(作家/泉放送制作元スタッフ) 「単純にすればいいのか」
第2章 バラエティ
若者を熱狂させたフジの深夜番組が消えたわけ
若手の「深夜の編成部長」から生まれた「カノッサの屈辱」
「オタク=悪」に反発した「カルトQ」
視聴率三冠王に甘んじないチャレンジ
徹底した革新路線と「エセ教養主義」
土曜午前2時からスタートした「夢で逢えたら」
メジャーになった「深夜番組」は「普通の番組」に
「探偵!ナイトスクープ」の三つの発明
作り手が一緒にバカになる番組
ナレーションを一切入れず
聞き取りにくいせりふの補足から生まれた「テロップ」
たけしら「お笑いの天才」が出現しなかった平成時代
前例ないおもしろさ求めた「イッテQ」の登山
予定調和のない大自然が視聴者を引きつける
知名度のないタレントだからこそ新鮮さがある
チャレンジ精神がオンリーワンを生む
固定観念排し「水曜どうでしょう」は成功
行きたい場所へ行き、運任せのロケ
疲弊したら番組を休止したっていい
DVDの売上累計は180億円
インタビュー02 大場吾郎さん(佛教大学教授/日本テレビ元ディレクター) 「番組の海外展開の潮流」
第3章 ニュース/スポーツ/ドキュメンタリー
報道を黒字にした「ニュースステーション」
「中学生にもわかるニュース番組」を作る
巨人ファンからのクレーム電話に手ごたえ
国内外の大ニュースに右肩上がりの高視聴率
すべてのコメントが久米宏の独断だった
「ニュースステーション」に訪れた3度の危機
経済ニュース番組を切り拓いた「WBS」
「超マジメ」国内初の本格経済ニュース番組
先進的だった日・英・米の株式市場を結ぶ国際中継
キャスター小池百合子、政界への転身
消えた政治討論「サンプロ」「時事放談」
3人の首相を辞めさせた伝説の番組
官房機密費「断られたのは田原総一朗さん1人」
安倍1強で自民党内から消えた政治家同士の激論
政治に物申す「テレビ元老」とともに消えた「時事放談」
少数意見と真実発掘のドキュメンタリー
「絶対放送させない」と反対した社長
BPOの意見書で風向きが変わる
映画化、「さよならテレビ」という新たな挑戦
テレビ報道で冤罪が証明された「足利事件」
17年半も自由を奪われた末の無罪、釈放
「小さな声を聞け」を原則とした取材
論争が絶えない「南京事件」に取り組む
車窓や職人技に焦点をあてる
撮影はぶっつけ本番、30余年で106カ国へ
「人間との出会いが番組の魅力」
インバウンドブームに乗って視聴率を伸ばした「和風総本家」
他局が目を向けない競技を開拓したテレ東
岡田武史や井原正巳らサッカー少年が熱中
74年W杯西ドイツ大会では国内初の決勝戦を中継
Jリーグ開幕と「ドーハの悲劇」
インタビュー03 目加田説子さん(中央大学教授/フジテレビ元記者・ディレクター) 「波風を立てない報道が増えた」
インタビュー04 河合薫さん(健康社会学者/気象予報士としてテレビ朝日「ニュースステーション」に出演) 「番組存在の軸が見えない」
おわりに
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