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10秒で好かれるひとこと 嫌われるひとこと
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10秒で好かれるひとこと 嫌われるひとこと

発売日 : 2022年3月25日
ISBN : 9784799328361
全文検索 : 非対応
たった10秒

その「ひとこと」を変えれば、相手が動く



4万人のコミュニケーションを変えた自己表現のプロが教えるロジカル会話術



あなたの感覚を教えてください。

「10秒」は短い時間? 長い時間?

たかが10秒、されど10秒。

「10秒」は使い方次第で、たっぷり情報を入れられる貴重な器です。

心理学者のT.ウイルソンの研究とその後の脳科学者のJ.メディナの研究 によると、

人間はたった 1 秒間で視覚からだけで 1000 万要素を取り入れ、 のうち40要素を脳で処理できます。

つまり、10秒間だと1億の要素を目から取り入れ、400 の要素を脳で処理していることになります。

10 秒と いう時間の間に、人間はさまざまな情報を処理することができるのです。



一方、10秒で伝えられられる言葉はどのくらいでしょう。

私が40年間専門にしているパフォーマンス心理学の研究では、10秒の間に人間は約44文字(漢字、ひらがななど区別なく句読点含む)を話せることがわかっています。

10 秒で視覚から入る要素は 1 億、脳で処理できる要素 は400ですが、言葉は約44の要素しか伝えられないのです。

情報量の差 は歴然です。だからこそ、44 文字という限られた情報を戦略的に使うことには価値があります。

普通であれば、なんとなく発してしまう 10 秒間 のひとことを意識することで、コミュニケーションの質はぐっと上がります。



本書では、

「お願いする」「謝罪する」「言いにくいことを言う」「自己アピールする」「共感する」「ほめる」「叱る」「本音を引き出す」

という 8 つ のテーマにおける10秒の使い方を解説しています。

各章にはそれぞれのルールがあり、そのルールに従って 10 秒のフレー ズをつくれば、相手に好かれるひとことになります。



各章では、ビジネスシーンや日常での具体的場面を設定して、好かれる ひとこと、嫌われるひとことの例を載せています。

それぞれのひとことは 2、3 のパーツに分解し、パーツごとに「相手に与える印象」を解説されているので、

自分自身に置き換えてひとことをつくることができるようになっています。



また、ひとことをより効果的に伝えるノンバーバルのポイントをイラス トとともに解説している点も本書の特徴です。

ノンバーバルとは、表情や しぐさなど言語以外のコミュニケーションのことです。

心理学の知見をもとにしたノンバーバルのポイントで、10 秒という時間をより効果的に使うことができるのです。

10 秒で 1 億の要素を伝えられる視覚のパワーを活用しましょう。

ぜひ気になったテーマ、場面から読んで理解を深めてください。



【目次】

第1章 相手を動かすお願い、交渉、提案

第2章 関係を修復する謝罪、挽回

第3章 言いにくいことの伝え方

第4章 インパクトを与える自己アピール

第5章 相手の気持ちに寄り添う共感

第6章 やる気を引き出すほめ方

第7章 次につながる叱り方

第8章 本音を引き出す傾聴のひとこと 


佐藤綾子(さとう・あやこ)



長野県生まれ。信州大学教育学部卒。ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究科卒(MA)。上智大学大学院英米文学研究科卒(MA)、同博士課程修了。立正大学大学院心理学専攻、博士(パフォーマンス学・心理学)。日本大学藝術学部教授を経て、ハリウッド大学院大学教授、(社)パフォーマンス教育協会理事長、(株)国際パフォーマンス研究所代表。

自己表現力養成セミナー「佐藤綾子のパフォーマンス学講座」主宰。パフォーマンス心理学の第一人者として、累計4万人のビジネスリーダーとエグゼクティブ、首相経験者を含む56名の国会議員等のスピーチ指導を行っている。

著書に『自分をどう表現するか』(講談社現代新書)、『一流のリーダーがやっている部下のやる気に火をつける33の方法』(日経BP)、『できる大人の「見た目」と「話し方」』『トップリーダーに学ぶ人を惹きつける「自分の見せ方」』(ディスカヴァー)など。単著単行本は本著含め197冊。著作累計325万部。

目次

目次
第1章 相手を動かすお願い、交渉、提案
場面1 会議で新しいアイデアを提案するとき
場面2 部下に依頼した仕事を断られてしまったとき
場面3 給与や賞与の減額を告げられたとき
場面4 自分勝手なチームメンバーの言動に周りが振り回されているとき
場面5 見積もりから値引きをお願いする
場面6 遅れている振込みをお願いするとき
場面7 異動希望を上司に交渉するとき
第2章 関係を修復する謝罪、挽回
場面1 電車が遅れて会社に遅刻したとき
場面2 打ち合わせに使う重要書類を忘れたことに気づいた
場面3 アポイントを一度変更してもらったが、急用が入って再調整をお願いするとき
場面4 部下の対応が悪いと取引先からクレームが入った
場面5 何の意見も浮かんでいないのに、「ご意見をどうぞ」と言われたとき
場面6 クライアントに間違って実際より安い金額を提示してしまった
場面7 すでに支払ったのにまた請求書がきたという怒りの電話を受けた
第3章 言いにくいことの伝え方
場面1 帰り際に上司から時間のかかる仕事を頼まれた
場面2 デキる苦手な同僚にばったり会ってしまったとき
場面3 ライバル視している同僚から成功談を聞かされたとき
場面4 プロジェクトリーダーを狙っていたのに他の人に決まってしまった
場面5 上司が何度も同じ自慢話をしてきたとき
場面6 相手の発したカタカナ語の意味がわからないとき
第4章 インパクトを与える自己アピール
場面1 異動先で挨拶するとき
場面2 契約をとりたい営業相手にプライベートでばったり会った
場面3 会議が重い雰囲気で止まっているとき
場面4 初めての営業先での挨拶
場面5 就職(転職)面接で挨拶とともに言うひとこと
場面6 同窓会で久しぶりに友だちに会ったとき
場面7 結婚式のスピーチをはじめるとき
場面8 実際は得意だが、営業先で「webはあまり得意じゃないんですよね?」と言われたとき
場面9 自分が考えた企画なのにチームの力だと評価された
場面10 欲しかったものを偶然上司からプレゼントされたとき
第5章 相手の気持ちに寄り添う共感
場面1 上司に「パートナーが亡くなった」と打ちあけられた
場面2 友人から「がんと診断された」と聞いたとき
場面3 いらだっている上司に声をかけるとき
場面4 機嫌が悪い妻に声をかけるとき
場面5 悩んでいる夫に声をかけるとき
場面6 意にそわない転勤に落ち込む同僚に声をかけるとき
場面7 同僚が必死で書いていた企画書が3回目のボツになったと聞いたとき
場面8 部下が新しい仕事のチャンスを辞退したいと言ってきたとき
場面9 上司の娘さんが難関大学に合格したと聞いたとき
場面10 上司の昇格と栄転を聞いたとき
第6章 やる気を引き出すほめ方
場面1 プロジェクトの下調べが完璧だった部下に声をかけるとき
場面2 大きな成果をあげているチームのリーダーをほめるとき
場面3 板挟みになっているリーダーをほめるとき
場面4 部下に次のプロジェクトを成功させる自信がないと相談されたとき
場面5 優秀な部下の業績を適度にほめたいとき
場面6 いつもと違う服装の先輩を仲間といっしょに自然な感じでほめたい
第7章 次につながる叱り方
場面1 いつも遅刻する部下に注意するとき
場面2 部下がフォーマルな場所にラフな服装でやって来たとき
場面3 部下がクライアントからの苦情を報告しなかったとき
場面4 「なるほど」を連発する部下に注意するとき
場面5 いつもツメが甘い部下に声をかけるとき
場面6 週明け早々あくびをしている部下を叱るとき
場面7 返事はいいけれど結果が伴わない部下に声をかけるとき
第8章 本音を引き出す傾聴のひとこと
場面1 「君のためを考えている」と言いながら、ミスが起きたときは知らん顔の上司に進言する
場面2 「失敗して迷惑をかけたくない」と言って挑戦を避けようとする部下へのひとこと
場面3 パートナーが夕食後の会話の中で何か不満を言いたげなようだ……
場面4 パートナーが帰宅が遅くなったことを、長々と説明してきた……
場面5 部下から辞職を打ち明けられた!!
場面6 上司が同僚をひいきして、自分は正当に評価されていないと感じるとき
奥付

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