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禅とは何か
ディスカヴァー・トゥエンティワン
鈴木大拙 (著)
発売日 : 1993年3月1日
ISBN : 9784043004010
全文検索 : 非対応
世界的禅学者たる著者が禅を平明に概説した講演録をまとめたもの。その現代的学識と深い禅経験によって、初めて禅を学ぶ人には手引となり、久しく学んだ人にも永遠に価値を有する入門書である。
(※本書は1993/3/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
目次
1階層
2階層
全展開
第一回 宗教経験としての禅
第一講 宗教経験とは何か
個人的経験――精神的不満――不満の分析――事実の世界と価値の世界――知的宗教と情的宗教―回心――回心と悟道
第二講 何を仏教生活というか
仏教の構成分子仏陀の人格、体験、法、仏弟子等の体験と音提心――仏教的経験の一大流れとこれに注ぎ込む無数の支流――この精神的大河流はインド、中国、日本においていかなる波を揚げたか――仏教生活の基調三菩提
第三講 仏教の基本的諸概念
原始仏教における知的傾向――厳粛主義――戒律――禅定――情的傾向の発展――羅漢と菩薩――小乗と大乗――本生譚および禁欲主義と大悲大知――大乗教の理想――仏陀の一生――一切苦とは何の義か――知、悲、方便、回向
第四講 証三菩提を目的とする禅
知的仏教の窮極――三菩提とは何か――超知識、直覚、個人的体験――インド禅と中国禅――禅の具体性と創造性
第五講 心理学から見た禅
中国における禅の初まり――主知主義、形式主義に対しての反抗――神秘的経験――論理主義と禅――禅の心理学的基礎――意識下の精神活動――禅の心理学的説明――公案の心理
第二回 仏教における禅の位置
第一講 宗教経験の諸要素
制度としての宗教と個人的経験――宗教の要素――伝統的――知性的――神秘的
第二講 宗教経験の諸型
宗教の知性的要素――知性の本分――宗教と迷信――宗教と科学――宗教と哲学――宗教における知性と感情との関係
第三講 宗教としての仏教
宗教の神秘的要素――知不到処――受動性――個性的色彩
第四講 楞伽経大意(主として本経と禅宗との史的および内容的関係)
達摩慧可に本経を伝う――慧可以後本経の研究――第六祖慧能と金剛経――本経研究の必要――自覚聖知――阿頼耶識と如来蔵――本経と起信論と禅宗
第五講 神秘主義としての禅
禅の特色――中国における始期――六祖以後――曹洞と臨済――公案の性質――十牛図――尋牛――見跡――見牛――得牛――牧牛――騎牛帰家――忘牛存人――人牛倶忘――返本還源――入廛垂手
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