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国際結婚の社会学―アメリカ人妻の「鏡」に映った日本
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国際結婚の社会学―アメリカ人妻の「鏡」に映った日本

発売日 : 2015年1月1日
ISBN : 9784890221554
全文検索 : 非対応
国際結婚は、個人同士の結婚であると同時に、ふたりを育てた異なった文化間の「擦り合わせ」でもある。アメリカ人妻の言動が映し出す日本文化の特性を論じ、あわせて著者が垣間みたアメリカ文化の分析。
(※本書は2015/1/1に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)

目次

まえがき
1 妻が亡くなって、初めて書くことができました
2「合わせ鏡」の方法
3 比較の基準——「背比べ」の応用
Ⅰ 「敗者」を恐れる文化
1「偉い人」は「じいさん」ばかり!
2「年を取ったら賢くなるっていう保障はないでしょう?」(妻)
3「何で経験者に下働きからさせるの?」(妻)
4「何で『がんばる人』をほめないの?」(妻)
5「何で意見を言わないの?」(妻)
6「評価されたら、みんながんばるでしょう!」(妻)
7「なぜ評価結果を待遇に反映しないの?」(妻)
8「なんで『遅い人』に合わせるの?」(妻)
9「評価はフェアじゃないってこと?」(妻)
10「『不満』を作らないために競争しないってこと!」(妻)
11「『若い人』はできないって決めてるみたい!」(妻)
12「いつかオレも偉くなるのよ」(私)
13「『待たされれば』、『理想』も『情熱』もしぼむでしょう!」(妻)
14「何もできないのに威張っている爺さんが一杯いるじゃない!」(妻)
15「何でただ働きしてるの?」(妻)
16「『あの人』ががんばったんでしょう。『みんな』ががんばったんじゃないでしょう?」(妻)
17「この国の傑作は『赤信号みんなで渡れは怖くない』だと思う」(妻)
18 補考:競争回避社会なのになぜ学歴競争なのか?
Ⅱ 直接表現文化と間接表現文化
1「なぜちゃんと返事をしないの!」(妻)
2「どうぞおかまいなく」(私)
3「詰まらないものなら、何で持って来るの?」(妻)
4「子どもは素直!!授業参観は感動!!!」(妻)
5「あの人は賛成なのか、反対なのか、さつばりわからない」(妻)
6 俳句がチャンピョンだね!
7「なぜきちんと頼まないの?」(妻)
8「『根回し』って変でない?」(妻)
9「ちゃんと言わないのは、卑怯よ!」(妻)
10「言わない方が悪いんですよ!!」(妻)
11 やがて妻は自分の意見を言わなくなりました。
12「秘すれば花」(世阿弥)
13 補考:国際化に対処するためには表現の「ダブルスタンダード」を使い分けるしかない
  • (1) 一時的に日本人を止める
  • (2) サバイバルのためには「直接表現」を使う
  • (3) わが妻は「放たれし女のごとく」
  • (4)「遠慮」の塊と「察し」の鈍
  • (5) 間接表現文化のトレーニング
  • (6) 女性の沈黙
Ⅲ 「大人中心社会」の子育て⇔「子宝の風士」の子育て—日米家庭教育戦争の社会学—
1 Do as I say 言った通りにしなさい
2「厳しい母」と「甘い父」
3 暮らしの中では、子どもも役割を分担し、自分のことは自分でしなさい!
4「約束したでしょう!」
5「別にいー」とはぐらかす息子、「きちんと言いなさい」と怒る妻
6「日本人はがまん強い!?」、「あんたは少数派!?」
7「なぜ昔の教えの通りにしないのか?」
8 同質文化の中の「混血の子ども!」
9 自分の身は自分で守れ!
Ⅳ 永遠の外人—「仲間」の社会学—
1 文化は分類する
2「内の人」の同心円に入れてもらえないから「外人」なのです
3「『私』は、いつまで『外人』なの?」(妻)
4「『箸を上手に使いますね』だって!!、もう10年もこの国にいるのよ!!」(妻)
5「家族の一員として受け容れさせるの!」(妻)
6 言語学上の「客」
あとがき:原理主義者と便宜主義者(オポチュニスト)の結婚

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