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もし部下が発達障害だったら
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もし部下が発達障害だったら

発売日 : 2018年3月25日
想定ページ数 : 200ページ
ISBN : 9784799322406
全文検索 : 近日対応
昨今「発達障害」という言葉がより身近なものとなっています。芸能人がカミングアウトしたり、メディアで取り上げられたりして、多くの人に知られるようになりました。しかし、注目度が上がった結果、レッテル張りが横行し、偏見を助長することにもなりかねません。
 発達障害の有病率はその一種であるASDで100人に1人、ADHDで30人に1人程度と言われています。診断されていない人や疑いのあるグレーな人も含めれば、決して稀ではない相当数の存在だと言えます。発達障害の特徴がある人への対応はもはや特別な配慮ではありません。とくに、人間関係が大きく結果を左右する職場において発達障害への理解・対応は今後ますます「当たり前のマネジメント手法」となるでしょう。
 本書は専門的な解説と具体的な事例を交えて、発達障害を適切に理解し対応できる内容となっています。

目次

はじめに
序章 もし部下が発達障害だったら
何が問題なのかを整理してみる
上司としてどうすればいいのか
第1章 「発達障害」と白黒はっきりさせることは難しい
そもそも発達障害とは
  • 発達障害は脳機能の発達のアンバランス
  • 発達障害は「グラデーション」
  • 発達障害と白黒はっきり診断するのは難しい
  • 「障害」のとらえ方について
発達障害の人を理解する9つのカギ
  • ①安易に言動と診断名を結びつけない
  • ②環境によって特徴の現れ方が変わることを理解する
  • ③「代償的機能」が特徴を隠す
  • ④頑張りの極端さ
  • ⑤うつ病などの二次障害の影響
  • ⑥自分を認める気持ち(自己肯定感)が低い
  • ⑦親子関係からの影響
  • ⑧嫌な記憶を溜めやすい
  • ⑨「これができたのだから、こっちもできるはず」ではない
第2章 発達障害の特徴を理解する
ASDに見られる特徴
  • ①人との関係が苦手
  • ②感情のコントロールが苦手
  • ③想像することが苦手
  • ④曖昧なこと、目に見えないものが苦手
  • ⑤関心事が狭くて深い
  • ⑥一点集中で物事に没頭する
  • ⑦手順ややり方などへのこだわりが強い
  • ⑧感覚の敏感さ
  • ⑨特異的な時間感覚
  • ⑩睡眠リズム・生活リズムが乱れやすい
  • ⑪ワーキングメモリ機能が低い
ADHDに見られる特徴
  • ①不注意
  • ②多動・衝動性が目立つ
業務の向き・不向き
第3章 職場で起こるさまざまな問題
①上司との関係において起こること
②同僚との関係において起こること
③業務の進め方において起こること
④報告・連絡・相談などのリレーションにおいて起こること
⑤労働時間において起こること
⑥会議場面で起こること
⑦出張において起こること
⑧接客において起こること
⑨社会人マナーやエチケットにおいて起こること
第4章 【事例から学ぶ】上司はどう対応したらよいのか
①取引先への失礼な態度を繰り返す
②毎日のように遅刻してくる
③たびたび約束を忘れてしまう
④メンタルヘルス不調で休復職を繰り返す
⑤報告・連絡・相談ができない
⑥仕事が遅く、頻繁に欠勤する
⑦仕事の優先順位がつけられない
⑧会議で居眠りしてしまう
⑨業務の指示が通らない
⑩曲がったことが大嫌い、職場や上司を糾弾する
⑪忘れ物や失くし物が多い
⑫電話の取り次ぎができない
第5章 職場として発達障害にどう関わるか
知っておきたい「合理的配慮」とは
うつ病などの二次障害を見逃さない
発達障害の特徴を持った人へのアプローチ
職場と医療機関との連携の重要性と課題
本人の自己理解が最も大切
専門的な「コンサルテーション」を受ける
カギは継続的なマネジメント
おわりに
参考文献

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