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なくてななくせ
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なくてななくせ

発売日 : 1987年5月1日
ISBN : 9784022604385
全文検索 : 非対応
日常の生活でふと思いつく、奇妙な「くせ」を手がかりに、日本人の心理構造を探る。
(※本書は1966/9/15に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)

目次

第一章 よじのぼりたがるくせ
人死にも出る学校への登山道
街の中に埋まっている大学
何でもえらいものは高い所に
押しつけられた身分制度
「市民」と「町人」とのちがい
コンプレックス充満の社会
何かに、成りたい、成りたい
アクティヴィティの一根源
丹青不知老将至
第二章 手をつなぎたがらぬくせ
元亀天正の精神による商売
横には手をとりあわぬくせ
上と手をつなぎたがるくせ
独立と自由の源泉としての商売
現代にみる「藩」の団体意識
「社会」と「世間」とのちがい
市壁をもつ町とふんどし町
自主的な組織をもたぬ庶民
国家主義の大屋根が吹っ飛んで
第三章 贈りものをしたがるくせ
ほんの名刺代りでございます
洗練された礼節と念の入った虚偽
原始的な生活から現代まで
義理や恩はどこからきたか
千万人よりおさん様一人の……
「義理人情」の世界の限界
「正義」と「義理」の二重生活
物のやりとりで支えられた社交
ついにこれ悠々たる行路の心
第四章 近道をしたがるくせ
時間的な順序──部分と全体
地価の解決が真っ先だった
手順を飛び越えて結実をとる
百尺竿頭の一歩は進めるが
いつも追っかけられているように
固有の能力は大きかった
応接にいとまなき文化の流入
一枚々々積み上げてきた煉瓦
落着いてはいられない「くせ」
第五章 うそいつわりを見のがすくせ
店屋さんの「うそ」と商品の「うそ」
「正しさ」が成立してゆく過程
あなたも、私も、彼も、彼女もの「うそ」
はっきりしないのを上品とみる
李白は一斗にして詩百篇
言葉が先か、考えが先か
信用はどこから出てきたか
実際生活のあり方の相違
「うそ」と「間違い」の距離と接近
第六章 世間を気にするくせ
内的要求よりは外側の目標へ
機能よりは体裁が第一
が自分の中に住んでいる
日本人と相反するドイツ人
ドイツ人の「世間知らず」
ドイツ流にみえる近頃のアメリカ
ヒットラーの眼のかがやき
アメリカに対する日本の態度
流行にさらわれやすい心理
集団で動くときの生きがい
一人ずつでは弱く集団では強い
運動部のシゴキに出た集団意識
第七章 あって四十八くせ
一杯やりたがる淋しがり屋
「ふだん」と「よそゆき」の別
段々畑社会がいたずらをする
「多分ね」「まあ、まあ」
人のせいか「私がわるい」か
何でもかでも「政治がわるい!」
社会的な連帯意識の欠如
目移りする人の足もとはお留守
矛盾撞着はメダルの裏と表
独立で平和で安全であるためには
第八章 社会のくせ
押し合いへし合いの結果
ケース・バイ・ケースの「正義」
過去が後髪をとらえて放さない
はげしい人間の「対流」
二段式の社会はつづいている
上へ上へと手を差しのべる
個人が弱いと集団のワクは強い
政党の極端性はどこからくるか
国へ拡大投影された強い個性
あとがき

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