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アンチソーシャルメディア Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか
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アンチソーシャルメディア Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか

発売日 : 2020年9月25日
ISBN : 9784799326091
全文検索 : 近日対応
「何気なく使っているFacebookだけど…それで、本当に大丈夫?」

ソーシャルメディアを長年研究し、自身もユーザーである著者による啓発書。
「コンピューターテクノロジーが人間の問題すべてを解決する」かのように考えるFacebookの使命感(善意)と自信過剰こそが、逆効果をもたらしまっていることを、文化的・歴史的・哲学的に振り返りつつ、明らかにする。

わたしたちは今後、どのように関わっていけばよいのか?
便利さとスピードを追い求める現代人よ、今こそ立ち止まって考えよう。


◎本書のポイント
フェイスブックには、以下のような、さまざまな危険性が引き起こす構造的な問題がある。
これらを、実際に起こった事例を取り上げながら、文化的・歴史的・哲学的に分析している。

❶記事の信頼性 記事の出典を特定・評価する機能がないので、虚偽や誤解を招く情報が拡散されやすい
❷エンゲージメント エンゲージメント率の測定により、感情に強く訴えかけるコンテンツが蔓延しやすい
❸フィルターバブル ユーザーの興味・関心に基づくものばかり表示されるため、ユーザーの視野が狭まる


もくじ
はじめに フェイスブックの問題とは何か
1.喜びを生むマシンー私たちを虜にするフェイスブック【ニコマコス倫理学】
2.監視するマシンー完全監視社会の到来【プライバシーと監視】
3.関心を引くマシンーアテンション・エコノミー時代で勝つのは誰か【アテンション・エコノミー】
4.善意のマシンー善意がもたらす数々の失敗【CSRと企業価値】
5.抗議するマシンーフェイスブックは世界を変えるか【ソーシャルメディアが革命を起こすのか?】
6.政治のマシンーフェイスブックは政治も動かすのか【ソーシャルメディア(ビッグデータ)と政治の関連性】
7.偽情報のマシンーフェイスブックが吐きだすフェイクニュース【偽情報が何をもたらしたか】
おわりに ナンセンスのマシン

目次

表紙
はじめに フェイスブックの問題とは何か?
マーク・ザッカーバーグの「善意」
民主主義の衰退とフェイスブックの信念
ザッカーバーグの決意がもたらしたもの
フェイスブックの3つの滑稽な設計
フェイスブックの問題とは何か
真実と信頼の崩壊――「もうひとつの真実」がまかり通る詭弁の時代
フェイスブックは、本当に「悪」なのか?
ザッカーバーグのもうひとつの姿
本書の構成
目次
第1章 喜びを生むマシン 私たちを虜にするフェイスブック
フェイスブックは幸せをもたらすか?
ニュースフィードに並ぶ写真たち――情報をぶつ切りにする危険性
アリストテレスから学ぶ友情、政治、アイデンティティ
第2章 監視するマシン 完全監視社会の到来
情報がタグづけされ、みんながみんなを監視する
サービス向上のための行為が「逆効果」を生む
舵を切るフェイスブック――情報という宝の山を活かす
どこまでがプライバシーなのか
目に見える監視は必要ない
クリプトプティコンの脅威――監視は見えないところで進む
ビッグデータの行きつく先
プライバシーを脅かすのは、政府ではなく個人
ザッカーバーグの考えるプライバシー
第3章 関心を引くマシン アテンション・エコノミー時代で勝つのは誰か
アイス・バケツ・チャレンジから見えてくるSNSの弊害
アテンション・エコノミー――関心をどれだけ引けるか
個人情報をプロパガンダに転換する企み
ファネルビジョン――私たちの視野を狭める
アテンション・エコノミー時代の申し子
自ら沈むジャーナリズム――獣に餌をやる
世界五大IT企業の真の狙いとは?
生活を支配するOS、その覇権争い
生活OSとなった中国のウィーチャット
フェイスブックのさらなる野望――VRがもたらす世界
第4章 善意のマシン 善意がもたらす数々の失敗
世界をよりよくする「三方よし」――フェイスブックのひとりよがり
CSRの取り組み――無料ネット接続サービス
フェイスブックの限界?――インドで味わった苦い経験
デジタル帝国主義
数々の企業の経営破綻から何を学ぶか
社会的起業家精神の高い代償
ロマンスのない政治
政治のないロマンス
彼は善意のマシンをつくったのか?
第5章 抗議するマシン フェイスブックは世界を変えるか
ソーシャルメディアが革命を起こしたのか?
ひとりじゃない――この確信が人を動かす
新しい技術が、新しい世界を拓くという思いこみ
なぜソーシャルメディアの力を信じきってしまうのか
イランに見る「ツイッター革命」の幻想
テクノナルシシズムが生む勘違い
民主主義の色眼鏡
ソーシャルメディアの重大な課題――ゴニムの後悔
第6章 政治のマシン フェイスブックは政治も動かすのか
トランプ大統領誕生の衝撃
サイコグラフィック・プロファイリング
CAの真の狙い
世界をひっくり返したデータの登場――始まりは、あるアプリ
CA陰謀説のお粗末さ
サイコメトリクスに翻弄される人たち
選挙の結果を変えたのは誰だったのか?
政治工学の功罪
ハイパーメディアの出現で変わる政治
ザッカーバーグの次なるゴール
トランプ大統領はこうして生まれた
新たなコンサルタントたち
第7章 ニセ情報のマシン フェイスブックが吐きだすフェイクニュース
ダークポスト広告による民主主義への攻撃
ニセ情報は巧みに広まる
「フェイクニュース」成功の秘訣
権威主義者の脚本
Free Basicsがもたらす抑圧――フィリピン、カンボジア、ミャンマーのケース
おわりに ナンセンスのマシン
立ち止まって考えることの大切さ
非合理的な現在に対する合理主義者的な道筋
進歩か、イノベーションか
インターネットとその不満
テクノポリ時代
抵抗と撤退
規制と改革
謝辞
巻末注
奥付

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