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僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない
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僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない

発売日 : 2013年6月26日
想定ページ数 : 308ページ
ISBN : 9784799313350
全文検索 : 非対応
皆が元気で長く生きられる持続可能社会は、こうすれば十分可能だ!

世界一のスピードで、高齢化の進む日本。その中で、増大する一方の高齢者の医療費負担が国家の財政と国民の家計を圧迫している。一方で、医療の進化にも目を見張るものがあり、病気になる前の健康のケアもかなり部分が可能になっている。ところが、現状の仕組みの中では、それが活かされない。それを活かすことによって、いまよりずっと少ないコストで、今よりずっと病人を減らすことができるのに。
東京大学医学部ならびにハーバードビジネススクールでPh.D取得の著者と、東京大学法学部卒業後、厚生労働省に入省。現在は、マッキンゼーに籍を置く著者の共著による本書は、こうした日本の医療の現状をわかりやすく率直に示すとともに、社会からも個人からも医療費の負担を減らし、かつ健康の増進を図ることが十分に可能であることと、それを実現するための具体的な提言を、医学的知識と制度への理解、さらにはマネジメントの知見をあわせて、医療関係者はもちろん、患者である一般の人々一人ひとりにあつく語りかけている。

目次

はじめに 医療を変えるアクションを生むために
序章 僕たちはもう、沈み始めている
あなたの財布から、大事な原資が持ち出されている
保険料を上げるだけでは、増大する医療費をまかなうことはできない
激動の人口構造反転時代をどう生き抜くか
未来へのツケに沈む国
失われた20年のグッドニュース
複数の病をかかえて生きる時代の賢い医療の使い方
第1章 「医療がしていること」と「医療ができること」の大きなギャップ
あなたの二つの運命─糖尿病の場合
  • 運命① 現状の医療でありがちなケース
  • 運命② 医療の実力を存分に活用できたケース
ある初老の女性の二つの運命─骨粗鬆症の場合
  • 運命① 現状の医療でありがちなケース
  • 運命② 医療の実力を存分に活用できたケース
今の医療は、「健康」をムダにしてしまっている
  • 糖尿病を治療できているのは患者5人のうち1人
  • 骨粗鬆症患者1千万人が放置されている
  • 「治療できる病気」を「治療できている人」は意外ととても少ない
  • 一つの病気は、一つきりでは終わらない
今の医療は、「お金」をムダにしてしまっている
  • 1・2兆円かけてたったの5分の1
  • 人工透析でさらに1・5兆円
  • 骨粗鬆症性骨折が原因で1兆円
第2章 今、社会が背負っている「医療」の姿
医療費は、どこからやってきて、どこに消えていくのか?
  • 120万年の医療費!?
  • 日本の医療保険制度の成り立ち
  • 医療費は誰が負担しているのか
  • 医療費には、3千通りの負担の仕方がある
  • 負担の格差は6倍!?
  • 医療費はどこに消えた?
  • 現役時代に健康をケアできなかった高齢者が、リタイアしてから医療費を押し上げている?
  • 隣のメタボの医療費も、あなたが支払っている
医療は「医療費」以上にお金を使っている
  • 「国民医療費」は医療費の総額ではない
  • 日本の医療費は、まともに国際比較できない
第3章 なぜ健康とお金をムダにしてしまっているのか?
トラブルシューティング型医療という罠
  • 病気になるのを待たないと、医療が始まらない
  • 大きな差を生む小さな打ち手を打たない
  • トラブルシューティング型医療が、健康とお金をムダにしている
  • 医療業界の基本構造とプレイヤー
  • 「支払者」という存在、保険診療という枠組み
「トラブルシューティング型医療」を支え続ける仕組みの正体
  • 医療のメニューに、「病気の治療」しか入れない
  • 医療の質を高めても、ご褒美がもらえない
  • 医療費のムダをなくすことを促進していない
  • 「分かち合い」という名の、責任の所在そのものの不在
  • 「治療にフォーカスした医療の増産」が目的だった時代の制度設計
「トラブルシューティング型医療」を支え続けるプレイヤーの実態
  • 支払者─金はなくともケンカはしない
  • 提供者─せっせと「治療」を提供し続ける
  • 開発者─「治療」というニーズをひたすら追い続ける
  • 政府─バケツの中の水の分け方の調整に奔走する
第4章 医療の実力を発揮させるための二つの基本
基本1 医療の三つの宿命的難しさを知る
  • 「情報の非対称性」という医療の宿命
  • 「不確実性」という医療の宿命
  • 「アウトカム測定の難しさ」という医療の宿命
基本2 マネジメントをツールとして賢く使いこなす
  • マネジメントの欠如が今の医療を生んだ
  • まずは、手段の目的化から脱してスタートラインに立つ
  • 明確な目的を打ち立て、共有する
  • 目的とスローガンの間の深い溝
  • 「いかにチームのゴールに貢献できたか」でプレイヤーに報いる
  • 「チーム・ヘルスケア」が最強になる、機能的な役割分担と連係を目指す
  • プレイヤー同士の切磋琢磨が、チーム力を劇的に引き上げる
  • マネジメントと情報の力で、プレイヤーの切磋琢磨を最大限引き出す
第5章 「投資型医療」で、 「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」を目指そう!
これからの医療の目的は、「治療」ではなく「健康」だ
  • 人にとっても社会にとっても幸せなのは、「病気にならない」こと
  • 究極のビジョンは、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」
  • 「健康のケア」がゴールの医療
  • ケア×マネジメントで、新たな医療をイノベートする
  • 「投資型医療」とは何か?
  • 投資型医療は、健康にすればするほどご褒美がもらえる医療
  • すべてのプレイヤーのミッションは、「医療(ケア)の価値」を最大化すること
  • 価値を向上させる切磋琢磨が、ビジョンを現実のものにする
  • アウトカム測定で、切磋琢磨を飛躍的に加速させる
投資型医療なら、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」を実現できる
  • 「投資型医療」=「今の医療」+「予防医療」ではない
  • いい医療は安い
  • 投資型医療は、企業にとってもリターンがある
  • 投資型医療なら、「皆が長く元気に生きられる、持続可能な社会」が実現できる
第6章「投資型医療」を実現するための七つの提言
社会全体でイノベーションを促進しよう
  • イノベーティブに価値の向上に挑もう!
  • ゴールは「健康のケア」。それぞれの持ち場で、健康に価値を置くイノベーションに取りかかろう!
  • スタートはアウトカム測定。難しさを言い訳にせずに、イノベーティブな発想で挑もう!
  • 「見える化」と「インセンティブ」で、イノベーションを促そう!
病気にならない、病気にさせないための投資をしよう
  • チーム・ヘルスケアの一員として、自ら健康に投資しよう!
  • 「自助」「互助」「共助」「公助」で投資を促進しよう!
  • インセンティブで投資を引き出そう!
  • 医療費の1%を投資へ。できるところから始めよう!
開かれた医療でケアの価値を追求しよう
  • 「病院イコール病人が行くところ」という固定観念を脱しよう!
  • 外部のリソースをうまく使って医療の進化を加速しよう!
  • 特殊性を言い訳にせずに、自らの力を発揮できるポジションを見つけ出そう!
情報の集約と開示をしよう
  • アウトカム測定が投資型医療の指針となる
  • アウトカム測定は発展途上。同時多発的に走りながら試行錯誤を重ねよう!
  • よりよい医療を選べる「ライトアクセス」を目指そう!
資源の最適再配置をしよう
  • 「治療から健康のケアへ」「提供から協働へ」「病院から地域へ」─三つのパラダイムシフトを実現しよう!
  • 提供者、研究開発者は、自らパラダイムシフトを起こそう!
  • 受益者は、自らを重要なプレイヤーと認識し、医療にコミットしよう!
  • 支払者は、ケアの価値を向上させる牽引役となろう!
政策立案と合意形成のプロセスを進化させよう
  • 政策立案の担当者は、既成の枠を超え、主体的に動こう!
  • 問題提起のやり方を変えよう!
  • 世界のリソースを活用しよう!
Small-Win(小さな成功)を拡げよう
  • 医療の複雑さにひるまず、建設的かつ非連続な発想で挑もう!
  • ネットワークを活かし、小さな力を大きなうねりに変えよう!
  • 10年後を見据え、人材を育成しよう!
  • 小さなトライアル・アンド・エラーを支援しよう!
あとがき 自分の足で立つために
おもな参考文献

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