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チャイナ・ジレンマ 習近平時代の中国といかに向き合うか
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チャイナ・ジレンマ 習近平時代の中国といかに向き合うか

発売日 : 2012年6月25日
想定ページ数 : 304ページ
ISBN : 9784799311769
全文検索 : 非対応
「チャイナ・ジレンマ」とは、めざましく経済成長を続ける中国がもたらす経済チャンスと、一方で軍事力の伸長が生む政治・安全保障リスクの「ジレンマ」のことだ。
日本のみならず、少なからずの国々が、このチャイナ・ジレンマ直面している。この「チャイナ・ジレンマ」にどう向き合うか、経済チャンスを拡大しつつ、政治・安全保障リスクを低減していくという対中関係のマネージメントは難度を増している。
しかし、日中両国は永遠に隣国同士であり、経済的互恵関係を発展させつつ、共存共栄を図ることが両国の共有する国益だ。両国の基本政策は体制の相違を超えて全体としての日中関係を安定的に発展させていくことである。
現役の外交官として対中外交に関わってきた著者が、10年ぶりの中国指導部の移行期にあたって、中国の外交や対外姿勢の背後にある政治や社会の変化を読み解き、安定した日中関係構築に向けて私たちに何ができるかを考察する。

目次

はじめに
第1章 中国への視座
1 「大復興」する中国
2 中国の時空間を読む
  • 1―超国家的な巨大さと多様性
  • 2―台頭中国の二つの顔と二つの心理
  • 3―改革・開放の光と影
  • 4―すべてを圧倒する「社会の安定」
第1章 注釈
第2章 習近平時代の中国の行方
1 中国共産党指導部の危機感
2 中国共産党の正統性と安定性
3 民の慟哭と社会の不安定化
4 政治体制改革への展望
5 国際社会と中国
  • 1―中国の国益外交
  • 2―「強国」願望と「強兵」路線
  • 3―台頭中国の戸惑いと国際社会の苦悩
第2章 注釈
第3章 「チャイナ・ジレンマ」と日中関係
1 経済チャンスと政治・安全保障リスクのジレンマ
2 国内世論と中国の対日外交
3 国民感情とイメージの役割
4 「戦略的互恵関係」の推進
5 中国社会の共感を求めて
6 「開かれた国益」を目指す日中関係へ
7 日本と中国の明日
第3章 注釈
あとがき

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