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科学技術は日本を救うのか
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科学技術は日本を救うのか

発売日 : 2010年4月15日
想定ページ数 : 240ページ
ISBN : 9784887597921
全文検索 : 非対応
日本の若者は未来に希望を抱いていない。
――国際調査の結果は衝撃的だった。
閉塞感漂う日本に明るい未来を創るためには?
iPS細胞の山中教授や鉄系超伝導の細野教授など、
世界をリードするスーパースターを次々と生む日本。
大学はこの数年間に毎年1万件もの特許を出願するようになった。
また高度な環境技術によりGDPに対する地球温暖化ガス排出量は世界最少だ。
――これらの有利な技術環境を利用して日本は貿易黒字を蓄積し、
世界最大の対外純資産をさらに増加させつつある。
だが、その中で長く続く国民の貧困感と閉塞感。
日本が産業経済での復権を果たし、子どもたちが夢を語るようになるには……
20年前に世界の高温超伝導フィーバーの火付け役となり、
現在、科学技術振興のリーダーである著者が、そのための「しかけ」を提案する。

目次

プロローグ 夢をなくした日本の子どもたち
大人たちも夢を持てないでいる
科学技術で未来を創ろう
第1章 世界トップクラスを走る日本の科学技術
1 世界は研究開発メガ競争時代に入った
  • 「科学技術基本法」が制定された意味
  • 欧米に差をつけられた公的研究開発費
  • 熾烈な「研究開発メガ競争時代」
2 成果を挙げ始めた日本の大学
  • 公費の平等な配布から競争的な研究資金への移行
  • 基礎科学研究予算は「科研費」と「戦略創造」の2段ロケット方式
  • 日本は基礎科学で世界のトップに躍り出た
  • 研究への支援が実を結んでいる
  • 課題解決型研究と好奇心に導かれる研究
  • 日米大学の予算を比較すると
  • 地域の大学が生き残るために
  • 産学連携に本気になった日本の大学
第2章 日本経済長期停滞の真相を探る
1 成長が止まった日本経済
  • 日本では20年間も技術革新がうまく回っていない
  • 飽和してしまったGDP
2 日本が不景気になった本当の原因
  • 実は貿易黒字が問題を生んでいる
  • 日本企業が「世界を買い始めている」
  • 日本国内に取り残される国民と日本政府
  • 日本でなぜ貿易黒字が20年以上も続くのか?
  • 海外に出て行ってしまう特許
  • 中国は日本の重要な貿易相手国となってきた
  • 東アジアの国々に拡大した、日本を中心とする国際分業体制
  • 私たちの預貯金も不景気の原因だった
  • 国民の貯蓄が財政赤字に姿を変えた
  • 財政赤字よりも「後世に何を残すか?」が重要
  • 日本の不景気の構造
第3章 「第4の価値」が若者に夢を与える
1 景気回復に必要とされるのは「新しい価値」
  • 娯楽に使うお金は十分にあるのに……
  • 日本は「出稼ぎ父さんの居つかない、淋しい家庭」
  • 第4次産業を創出しよう
  • 政府のリーダーシップで「第4の価値」を追求する
  • 第4の価値の追求、アメリカの場合
  • 税金より個人寄付が効率的な場合がある
  • NPOは経済に十二分に寄与できる
  • 21世紀の日本経済復活のシナリオ
2 低炭素社会への投資が日本の未来を救う
  • 「低炭素社会実現」の意味するところ
  • 自然エネルギーが鍵となる
  • 技術に勝った日本が、なぜ、普及に立ち遅れたのか?
  • 太陽光発電のコストをどう考えるか
  • 低炭素社会実現へ向けて、科学技術はどんな役割を果たすか
3 日本の若い世代に期待する
  • 日本の若者たちの環境マインド
  • 若者たちの科学技術に対する信頼を取り戻す
  • 日本に第4の価値を実現する素地はある
第4章 科学技術による「地球防衛隊」構想
1 若者の科学への芽を育てる
  • 子どもたちへの提案
  • 日本科学未来館—毛利衛館長の夢
  • 「地球防衛隊」の構想
2 超伝導で地球を防衛する
  • 自然エネルギーの地球電力ネットワークをつくる
  • 日本がリードする超伝導研究
  • 実用の域に達した高温超伝導素材
  • 超伝導リニアモーターカーが走る仕組み
  • 飛行機に代わる高速省エネ型交通ネットワークとして
  • 地球電力ネットワークを可能にする超伝導の電力ケーブル
  • 高圧線と鉄塔を世界からなくす
  • 超伝導による送電で国際貢献
  • 地球の磁場がなくなる?
あとがき

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