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「判断するのが怖い」あなたへ 発達障害かもしれない人が働きやすくなる方法

発売日: 2020/7/17 想定ページ数: 256ページ ISBN: 9784799326244 全文検索: 非対応
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発達障害といわれる人たちは仕事の進め方や職場のコミュニケーションにさまざまな困難を感じることがあるが、その根底にある不安は「判断するのが怖い」という一言に集約される。本書は発達障害あるいはグレーゾーンの人たちが「判断するのが怖い」と感じる場面に起こっていること、そこに影響している特性、陥りがちな心理やしてしまいがちな行動を丁寧に分析し、どのように不安を解消していったらよいかを解説していく。仕事や人に対応する表面的なスキルは場面が変われば応用が効かないが、本書で展開される心理に添ったアドバイスはどんな場面でも、また長期的に効果があるはずだ。
目次プレビュー
  • はじめに 「判断するのが怖い」あなたへ
  • 第1章 発達障害とは何だろう?
  • 第2章 「判断するのが怖い」という気持ちはどこから来るのか
はじめに 「判断するのが怖い」あなたへ
  • この本で伝えたいこと
  • うつ病の背景に発達障害特性があることも
  • 発達障害とは何だろう
  • 「判断する」とはどういうことか
    • 情報の入力(インプット)
    • 情報の処理
    • 情報の出力(アウトプット)
  • 「判断するのが怖い」場面に起こっていることは何か
    • ①上司から漠然とした指示や曖昧な言い方をされる
    • ②精度の手加減がよくわからない
    • ③複数の仕事を進めるための判断が難しい
    • ④経験がないことはハードルが高く感じる
    • ⑤説明を求められるとあわててしまう
    • ⑥考えがまとまらず言葉が出ない
    • ⑦選択できない
    • ⑧捨ててよいのかどうか判断できない
    • ⑨状況変化に応じた柔軟な判断が苦手
    • ⑩思考の起動に時間がかかって、即時判断ができない
    • ⑪やるべき作業がなかなか腑に落ちず判断が遅くなる
    • ⑫自分の理解した内容が他者と異なる
    • ⑬電話で受け答えする際にうまく判断できない
    • ⑭複数人数で話す場面で適切な発言ができない
  • ①「だいたいこれくらい」をつかむのが苦手という特性
  • ②あれもこれもごちゃごちゃになりやすい特性
  • ③思考の道筋が固定的(こだわりが強い)という特性
  • ④作業しながら使う一時的な記憶(ワーキングメモリ)が苦手という特性
  • 陥りがちな心理
    • 不安と焦りと恐れ
    • 自分や周囲への怒り
    • 被害意識が強くなる
    • 業務がいっぱい! という気持ちでいつもあわててしまう
  • ついしてしまいがちな行動
    • 自分の考えや意見をすぐに撤回してしまう
    • なるべく仕事を「増やさない」方向で考えてしまう
    • 人間関係を避ける
    • とりあえずなんでも引き取ってしまう
    • やるべきことを先送りにする
    • なんでも言い控えるようになる
    • 攻撃的になる
    • 報告・連絡・相談がなかなかできない
    • いろいろな人に意見や助言を求めてしまう
    • 先々をとめどなくシミュレーションしてしまう
  • 自分の心を助ける方法
    • 自分について適切に理解する
    • 自分の思い込みや行動パターンを知っておく
    • 怒りを感じたらその場を離れる
    • 呼吸を意識する
    • 好きな時間を持つ
    • パワーナップをとる
    • 業務中も適度な休憩をとる
    • 懐疑的・被害的な感情に気づく
    • 挨拶上手になる
  • レーティング表を作ってみる
  • 日報を書く
  • 片付けの時間を定期的に確保する
  • 集中できる場所を確保する
  • 話を聞きやすくする
  • 上司に定期的な面談を依頼する
  • 時間管理の工夫をする
  • 業務の照準合わせをする
  • コミュニケーションの工夫
  • 残業時間に注意する
  • Aさんの事例
  • 要点1 自分を適切に知ることの意義
  • 要点2 説明のキーワードをつかまえる
  • 要点3 主治医と自己理解を共有する
  • 要点4 「できるようになるため」の説明というスタンスをとる
  • 要点5 自分の利益が全体の利益になる
  • 「怒り」の感情に気づく
  • 心の根底にあるビリーフに気づく
  • 怒りの温床となる不安を低減させる
  • 怒りで失うものを知る
  • 「折り合いをつける」という方法を知る
  • 他者の視点があることを知る
  • 頭の整理整頓をする
  • マインドフルネスを保つ
    • 呼吸の瞑想
  • 自分の特性を適切に知るカウンセリング
    • ① 目下、つらいと思っていることの経緯や背景をできるだけ具体的に細かく伝える
    • ② ①で話したようなことは以前にも心当たりがあるかを話す
    • ③ ①②から抽出される、今の自分に最も障壁となっている特性をキーワードとキーセンテンスにする
  • 自分の世界を理解してもらう
  • 自分や他者の言いたいことを翻訳してもらう
  • 生活上の工夫や職場環境の調整方法を話し合う
  • 頭をトレースして整理する
  • 安心感を得る
  • 事例 会議で発言を求められるのが怖いMさん
    • Mさん自身の話
    • 上司のコメント:つかみどころがなくどう指導してよいかわらない
  • Mさんと上司はどのようにしていったらよいか
  • 「適切な休みの取り方」とは?
  • 「業務を同時並行する」とは?
  • 「優先順位をつける」とは?
  • 「いつでも連絡ください」とは?
  • 「大丈夫ですよ」とは?
  • 会議で「では、そのような方針にしましょう、○○さんお願いします」と言われたら?
  • 上司から「ここをもうちょっと手直ししてください」と言われたら?
  • 「効率よくやれ」とは?
  • 他者に単刀直入に言わないほうがいいこと
    • ダメ出しや自分の考えを主張する場合
    • 断る場合
    • 依頼する場合
  • 言葉ではない表現について
    • NOGOサイン
    • 場(そこにいる人たち)の空気
おわりに
佐藤恵美
沖縄メンタルサポート&コンサル 代表
精神保健福祉士・公認心理師
キャリアカウンセラー(GCDF-japan)
1970年生まれ。東京都出身、沖縄在住。
北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学修了 医科学修士。
埼玉県内の精神科単科病院医療相談室、東京都内の医療法人社団弘富会神田東クリニック副院長/同法人MPSセンター副センタ―長を経て、2020年沖縄にて「沖縄メンタルヘルスサポート&コンサル」を設立。
職場のメンタルヘルスを専門とし、実効性のある労働者のカウンセリングや健康職場づくりを実践している。働く人のメンタルヘルスをテーマとした論文、講演、著書多数。主な著書に『もし部下が発達障害だったら』(ディスカヴァー携書)『ストレスマネジメント入門』(共著、日経文庫)がある。
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