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大海軍を想う
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大海軍を想う

ISBN : 9784799389195
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日本海軍の誇り高き威容。大いに興るものへの憧憬と哀惜、再び帰ることなき死者への鎮魂を清冽なる感動と共に伝える名著。
(※本書は1981-01-01に発売された書籍を電子化したものです)

目次

目次
初版の序 伊藤正徳
第一章 拡張を闘う
1 有史未曾有の発展〈七十年で二千トンから百万トンへ〉
2 姿だけで漁業を護る〈日清戦時兵力は今の五十倍〉
3 英国商船撃沈事件〈日本の朝野、深憂に沈む〉
4 撃沈者は大佐東郷平八郎〈ロンドン・タイムスの一声に鎮まる〉
5 山本権兵衛の出現〈大海軍は山本がつくった説〉
6 大佐、外交に派遣さる〈袁世凱大人と二回の会見〉
7 山本、閣議に爆弾を投ず〈陸軍の将星、彼の説を聴く〉
8 「大佐大臣」剛勇を揮う〈海軍の一新に邁進した姿〉
9 目白会談と西郷従道〈陸海軍の抗争を治めた第一歩〉
10 海軍軍令部を独立す〈山本が最も闘った改革の礎〉
第二章 国民の建艦
1 連合艦隊の誕生〈山本官房主事これを作る〉
2 三等国の六四艦隊〈粒々辛苦の建艦第一期〉
3 明治九年、国産第一艦生まる〈たちまち驚く「定遠」「鎮遠」の威力〉
4 二大艦の訪日示威〈「定遠」「鎮遠」と戦えるか?〉
5 有名な三景艦〈仏の造船大監ベルタン招聘〉
6 世界的快速艦の出現〈陛下の御寄付と国民献金〉
7 海軍拡張否決と建艦詔勅〈全官吏の俸給一割献納〉
8 かくて日清戦争に赴く〈艦隊の船団護送の初経験〉
第三章 黄海の海戦
1 清七、日三の世界の賭博〈戦争の大局を決する海戦〉
2 両軍主力艦隊の遭遇〈決戦陣形の完全な対立〉
3 つねに単縦陣を布くべし〈わが伝統戦法の発祥を見る〉
4 腹背から挾撃する戦法〈火災頻発になやむ巨艦「定遠」〉
5 連合艦隊の初陣の大勝〈敵軍は再出撃の戦意失う〉
6 勇敢なる水兵の出現〈軍艦「比叡」の単独敵陣横断〉
7 処女地への大軍上陸掩護〈敵艦再出撃に関する内紛〉
第四章 威海衛の水雷戦
1 敵の二大根拠地を奪う作戦〈海陸協同作戦の第二次展開〉
2 清国陸海両将の反目〈艦隊の勇将、毒をあおいで逝く〉
3 不完全きわまる国産魚雷〈郡司大尉と鈴木貫太郎艇長〉
4 英艦心配しつつ見学〈防材を腹ばいに乗り越えて〉
5 世界最初の水雷夜襲〈「定遠」を撃破した大戦果〉
6 第二次夜襲に敵は戦意崩壊〈上崎兵曹の割腹と忠魂碑〉
7 伊東の武士道、世界に高し〈北洋艦隊の降伏と丁汝昌の自決〉
8 天皇の大陸遠征論〈代案「征清大総督」と下関談判〉
第五章 三国干渉と対露建艦
1 臥薪嘗胆の下に強兵策〈万事はわが実力をやしなった後〉
2 臥薪嘗胆の大建艦〈艦隊の威力一新す〉
3 日露はやくも軍艦購入戦〈二大艦が日本に入手された真相〉
4 「日進」「春日」の回航〈英士官を驚かした大歓迎〉
5 大艦輸入、小艦国産の主義〈ハリス米公使の予言的中す〉
6 国産巡洋艦の成長〈「畝傍」艦の覆没と荒天試航〉
7 聖断――開戦延期せよ〈有名な一月十二日の御前会議〉
8 海上には機先を制す〈東郷平八郎任命の波紋〉
第六章 日露戦争の第一期諸海戦
1 世界一級の艦隊対陣す〈わが全力をもって敵の半力と戦う〉
2 東郷に経済戦争の枠〈宣戦前の旅順港奇襲問題〉
3 水雷夜襲の戦果判定〈命中報告のインフレ的傾向〉
4 艦隊保全主義と要塞艦隊主義〈ロシア海軍とこの兵術思想の関連〉
5 決死隊の旅順港口閉塞戦〈広瀬中佐の銅像行方不明〉
6 閉塞戦と日英米三海軍〈一流海軍に一流の闘志共存す〉
7 名将マカロフの魚雷論〈提督の旅順出現は一大脅威〉
8 マカロフの旗艦爆沈〈東郷の舶来望遠鏡のみが正確〉
9 日本最初の機雷の偉勲〈タイムス特派員の大スクープ〉
10 旅順口外の五・一五事件〈戦艦「初瀬」「八島」等七隻を一挙に失う〉
11 独り東郷さわがず〈英提督の感激の回顧談〉
第七章 旅順艦隊の撃滅
1 ロシア皇帝、出撃を命ず〈八月十日の大海戦生起の事情〉
2 東郷の最大の苦戦〈奇しくも海軍重砲隊の偉功〉
3 危うく敵を逸する危機〈「三笠」艦上に死傷者続出す〉
4 運命の一弾〈死人の舵取に陣列散乱〉
5 八月十日の海戦の批判〈駆逐隊の追撃に遺憾あり〉
6 蔚山沖の海戦〈常陸丸の悲劇と無智の市民激昂〉
7 上村長官、黒板を蹴る〈浦塩艦隊も港内に屛息す〉
8 二〇三高地に焦点〈海軍の旅順攻略の要求〉
9 二〇三高地と海陸不一致〈陸軍はいぜん要塞正面を衝く〉
10 爾霊山(二〇三)から撃滅戦〈有史未曾有の激闘の後に奪う〉
第八章 日本海海戦
1 バルチック艦隊の大遠征〈浦塩にいたる航程一万八千カイリ〉
2 英国の勢力圏下を難航〈炎熱地獄下に三ヵ月を徒費〉
3 大艦隊はどこへ行く?〈ロ長官の迂回作戦と皇帝命令〉
4 決戦場はどこに選ぶか〈三案を検討した作戦首脳会議〉
5 連合艦隊の猛訓練〈敵の航路判定に悩みつつ〉
6 軍議は鎮海待機に決す〈空前の索敵兵力を動員す〉
7 信濃丸の敵艦隊発見〈「敵の針路、対馬東水道を指す」〉
8 此一戦のZ旗ひるがえる〈「天気晴朗ナレドモ波高シ」〉
9 敵前二直角回転の断行〈撃滅への決戦陣形として〉
10 砲戦第一期に敵旗艦落伍〈上村艦隊の八インチ砲集弾の威力〉
11 敵の四戦艦を一合戦で屠る〈第二合戦の水雷夜襲たちまち開かる〉
12 ネボガトフ提督の降伏〈半年の苦闘、力まったく尽く〉
13 奇蹟と驚く全滅戦〈浦塩に入ったのは弱艦わずか三隻〉
第九章 戦勝後の「三笠」
1 東郷、敵将を見舞う〈観艦式と連合艦隊の解散〉
2 大勝の原因は何か〈統帥と作戦と戦場〉
3 驚くべき命中〈索敵における彼我の懸隔〉
4 下瀬火薬の威力〈本海戦が世界にあたえた影響〉
5 東郷とネルソン〈トラファルガル・デー百五十年〉
6 滅びゆく「三笠」〈日本人かえりみず、英人かえって憤る〉
7 「三笠」没落の裏面〈かつては一個人の保全計画あり〉
8 「三笠」と海軍記念日〈読者が寄せる「三笠」復活の念願〉
第十章 造艦躍進時代
1 戦艦の国産第一号〈山本権兵衛の全面指導〉
2 「筑波」の体当たり工事〈技術面の三人の権威者〉
3 世界初の衝角撤去〈ドック内建艦法の断行〉
4 惜しいかなド級艦〈同じ時に同じ着想があった〉
5 八・八艦隊の由来〈財政これに堪えるか否か〉
6 シーメンス事件〈山本ついに海軍を去る〉
7 地中海に遠征〈友邦の信頼を高む〉
8 「造艦日本」なお残る〈海軍の「平和利用」の遺産〉
9 縁の下の技術陣〈記憶さるべき人々〉
10 第一流の高速戦艦〈秀才を英国の大学に送る〉
11 ワシントン軍縮協定なる〈日本の対米七割主義の抗争〉
12 補助艦競争はじまる〈軍縮の大勢のかげに争う〉
13 平賀譲の傑作〈世界の驚き――重巡「古鷹」〉
14 世界水準を抜く〈重巡競争における快記録〉
第十一章 海空軍の飛躍
1 十年遅れて出発〈チャンピオン金子養三〉
2 宙返り行なうべからず〈中島の空軍第一主義〉
3 霞ヶ浦飛行場の由来〈金子の手柄と山下の献金〉
4 英将を招いて猛訓練〈荒鷲はセンピル大佐に負う〉
5 空母の世界第一号――「鳳翔」〈着艦の第一人者吉良俊一〉
6 少年飛行兵と射出機〈奥田、大関、田中、進、松村の名〉
7 世界一流機の国産〈「中攻」と「零式戦闘機」まで〉
8 南京渡洋爆撃〈少年航空兵の初陣〉
9 空母第一主義の提論〈大西瀧治郎や隊長たちの叫び〉
10 世界最初の空母艦隊〈米英に一歩を先んじた姿〉
11 「大鳳」と「信濃」の話〈世界二大空母の悲運〉
第十二章 悲劇ロンドン会議
1 海軍はじめて分裂す〈対米比率と海軍のPR〉
2 海軍省と軍令部〈政府と軍の間に立った山梨次官〉
3 総括的七割の成立〈加藤の上奏と肚の底〉
4 捏造キャッスル事件〈国論を罵る提督の錯覚〉
5 福沢の国防論〈海軍の伝統に亀裂入る〉
6 魔の声――統帥権干犯〈下剋上の一端と人事の損耗〉
第十三章 潜水艦の消長
1 第一艦は米国から〈山本の先着と取り消しの遺憾〉
2 米英将校の示した好意〈井出謙治と小栗孝三郎〉
3 佐久間大尉の殉死〈その精神は米英にも伝わる〉
4 五千二百トンの巨艦〈パナマ運河単独攻撃の計画〉
5 用途を誤る〈艦隊決戦用と通商破壊用〉
第十四章 水雷艇転覆事件
1 「友鶴」の横転〈全海軍を戦慄せしむ〉
2 トップ・ヘビー〈重武装と復原力の犠牲〉
3 調子に乗りすぎた要求〈平賀の不譲と藤本の譲〉
第十五章 艦首切断事件
1 軍艦の首が飛ぶ〈全海軍ふたたび戦慄す〉
2 一等水兵の名操艦〈艦橋を押し潰された駆逐艦〉
3 怪しい艦ことごとく補強〈大自然は人間より強い〉
4 台風、米艦隊を撃つ〈太平洋戦に天の大試練〉
5 ハルゼー艦隊大損傷〈米海軍の「友鶴」三隻におよぶ〉
6 天罰――日米同点〈荒天航法は優るとも劣らぬ〉
7 全艦艇の心臓とまるか〈「朝潮」のタービン破損事件〉
8 タービン故障癒ゆ〈二節振動共鳴の理論発見〉
第十六章 戦艦「大和」
1 戦艦自由競争の第一艦〈技術陣が答えた巨艦の自信〉
2 十八インチ巨砲の由来〈パナマ運河を睨んで〉
3 小さく見える巨艦〈砲塔の低位に感嘆す〉
4 強靱を誇った水中防御〈米式魚雷と水中弾に備う〉
5 天下無類の砲塔操作〈世界最強の水圧ポンプ〉
6 宝の持ち腐れ〈十八インチ砲をほとんど撃たずに沈む〉
7 「大和」を注文した思想〈制空権下の海上決戦〉
8 全日本の国力結集〈敵に見せばや魅惑の姿〉
第十七章 十二月八日を迎う
1 石油は足りたか〈貯油六百万トン――二ヵ年分〉
2 笑えぬ松根油の功〈タンカー建造も大遺産〉
3 全軍の戦略展開〈二百二十余隻の出陣〉
4 艦隊全滅と海上遮断〈大戦備は肩すかしを食った〉
5 立派に戦った〈沖縄特攻は勝利の一歩手前〉
6 神風機と学徒の愛国心〈米国各大学の学徒慰霊碑〉
7 責任感の結晶〈商船学校出身士官の健闘〉
8 人的素質もととのう〈「海軍はいいところであった」の回想〉
第十八章 誇りを残して
1 戦略戦術は引き分け〈海空軍の勝利と追撃不足〉
2 索敵不足の好取組〈ミッドウェーとレイテ海戦〉
3 兵術と勇戦あいゆずらず〈「日本海軍の名誉を揚げよ」〉
4 戦時生産の跡〈艦艇八百三十七、飛行機三万二千を造る〉
5 神風むなしく吹く〈沖縄戦は勝利一歩前に潰ゆ〉
6 その名、海外に残る〈民族の過去の誇りを担うて〉
付 小海軍の現況と将来
「二二艦隊」を提唱する理由
奥付

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